通勤・通学など電車を利用する頻度が高い方ならお得さが実感できる交通系クレジットカード。
Suicaなど交通系ICカードとして使えてオートチャージに対応しているなど、普通のクレジットカードにはない便利なカードもあります。
今回は、交通系クレジットカードの基礎知識から審査難易度、人気カードの比較・おすすめカードまで、交通系クレジットカードの情報をまとめました。
交通系クレカ選びのポイント
- まずは使いたい交通系電子マネー(Suica、PASMO)を決める
- イオンやビックカメラでもポイントを貯めたいか?によって提携カードを選択
- SuicaなどをすでにスマホやICカードで利用している方は「分離型」を選択すればチャージ用カードとして使える
- カード1枚で完結したい方は一体型を選ぼう!モバイルSuicaのチャージ用カードとしても使える

※監修者は「解説部分」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
目次
おすすめの交通系クレジットカードの選び方
鉄道会社などの交通機関が発行しているクレジットカードを選ぶ際のポイントをまとめました。
Suicaユーザー向けもしくはPASMOユーザー向け、年会費は無料なのかなどチェックしてみてください。
交通系電子マネーの種類
交通系電子マネー | Kitaca(キタカ) | Suica(スイカ) | TOICA(トイカ) | PASMO(パスモ) | manaca(マナカ) | PiTaPa(ピタパ) | ICOCA(イコカ) | nimoca(ニモカ) | SUGOCA(スゴカ) | はやかけん |
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クレジットカード | ![]() |
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発行元 | JR北海道 | JR東日本 | JR東海 | 株式会社パスモ | 株式会社エムアイシー | 株式会社スルッとKANSAI | JR西日本 | 株式会社ニモカ | JR九州 | 福岡市交通局 |
使えるエリア | 北海道(札幌が中心) | JR東日本 | JR東海 | 首都圏の私鉄、バス | 名古屋中心 | 関西、岡山、静岡 | JR西日本 | 九州 | JR九州 | 福岡市地下鉄 |
電子マネーサービス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
電子マネーは、それぞれに使えるエリアが決められていることもありますが、今回挙げた電子マネーは全国相互利用が可能です。※一部のエリア・事業者では利用できないことがあります。
10枚のうち1枚を持っていれば、全国で乗車機能及び電子マネー機能を相互に利用することができます。
よく使う沿線の電子マネー付きクレカを選ぶ
利用できる場所を限定していない相互利用できる交通系電子マネーは、上記で挙げた10種類があります。
電子マネーとして利用するならどれを持っていても問題ないですが、チャージ時・定期購入時のポイント還元などを考慮すると通勤、通学で利用している沿線からカードを選ぶのがおすすめです。
最寄り駅で販売されているのがPASMOなのかSuicaなのかで判断して、クレジットカードを選ぶのが最も分かりやすいかもしれません。
クレジットカード一体型になることでチャージ時にポイント還元率がアップしたり、貯まったポイントでチャージできたりとお得になります。
定期券の利用の確認
通勤や通学などで利用する経路が決まっている場合は定期券を利用する方も多いでしょう。交通系クレジットカードには定期券を搭載できる機能もあります。
定期券は表の3つの持ち方があり、定期券を搭載できる交通系クレジットカードを選択すれば、1枚で「電子マネー(Suicaなど)」と「定期券」の利用ができます。
スマホで定期券を持つ | PASMOやSuicaなどモバイル定期券として利用 |
---|---|
クレカに定期券を搭載 | 「定期券搭載」機能付きのクレカを持つ |
定期券を別で持つ | Suica定期券など |
モバイルアプリを利用の方は、交通系クレジットカードで定期券購入すると割引や、多くのポイント還元を受けることができるメリットがあります。
モバイル利用なら分離型でOK
分離型 | 一体型 | |
---|---|---|
電子マネー搭載 | × | ○ |
モバイルICカードへのチャージ | ○ | ○ |
モバイルアプリへICカードとして登録 | × | × |
利用者 | Suicaなどの電子マネーをスマホやカードで持っている方、チャージのみの利用者向け | カード本体を改札で利用したい方、交通系電子マネーを持っていない方向け |
オートチャージに対応した交通系クレジットカードには、電子マネー「一体型」と「分離型」があります。
一体型はクレジットカードとICカードが1枚にまとまっていますが、分離型はクレジットカードとICカードが分かれており別々に用意する必要があります。
一体型は、すでにSuicaカードを持っている場合、更にもう1枚Suicaカードを発行するイメージです。ただ、クレカ搭載のSuica機能を使わずにチャージ用として発行するのも良いでしょう。
モバイルSuicaやモバイルPASMOを利用したい場合は、スマホアプリ内でICカードを新規発行する、もしくは利用中のICカードをモバイルに移行しておき、それぞれに対応したクレジットカードをチャージ用に登録すればOKです。
定期券を利用する方は、モバイルのICカードに設定することもできます。

交通系クレジットカードは、特典により多くのポイントを獲得できることがある反面、基本還元率は0.5%程度と低めです。日ごろのお買い物や携帯料金などの支払いに交通系クレジットカードを利用しても、あまりポイントを獲得できないかもしれません。
そこで、交通系クレジットカードはサブカードとし、メインのクレジットカードは基本還元率が高いものにするのも1つの方法です。基本還元率が1.0%以上のクレジットカードをメインにし、交通系クレジットカードはポイント還元率がアップする場面に絞って利用することで、より効率的にポイントを獲得できる可能性があります。
おすすめの交通系クレジットカード比較
交通系クレジットカードを10枚比較してみました。
電子マネーや年会費、付帯保険などを比べてみて、気になるカードがあれば詳細をチェックしてみてください。
ビューカード スタンダード
ビューカード スタンダード
カードの特徴
ビューカード スタンダードは、JR東日本グループのビューカードが発行しているクレジットカードでSuicaオートチャージ可能。定期券の購入やSuicaへのチャージでポイントアップ!
発行会社 | ビューカード |
---|---|
還元率 | 0.5% ※ポイント付与およびサービスの詳細はビューカードホームページ、モバイルSuica、JRE POINT・えきねっとWEBサイトをご確認ください。 |
年会費 | 524円(税込) |
付帯保険 | 海外:最高500万円(利用付帯) 国内:最高1,000万円(利用付帯) |
ポイント | JRE POINT |
スマホ決済・電子マネー | Suica、Apple Pay、Google Pay |
申し込み条件 | 日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満18歳以上の方。(高校生不可) |
追加カード | ETCカード 年会費524円 家族カード 年会費524円 |
ビューカード スタンダードは、クレジットカードとSuicaが1枚にまとまったカードも選ぶことができます。
モバイルSuicaの定期券を購入すると、5%ポイント還元されるのが魅力的。
JRE POINTを貯めてお得に定期券を
1,000円につきJRE POINTが5ポイントたまります。JRE POINTは1ポイント=5円相当で商品と交換できるため、基本的なポイント還元率は0.5%です。
オートチャージやSuicaチャージでポイントが3倍の1.5%たまるため定期券の購入や、通勤や通学でJR東日本を利用する方はお得にポイントを貯めることができます。
ビューカード スタンダードを駅の特約店で利用すると、ポイントが2倍(1.0%)たまるのも特徴です。
※事前にJRE POINTへの会員登録およびSuicaの登録、モバイルSuica会員登録が必要です。
残高不足の心配なし!オートチャージの魅力
ビューカード スタンダードは、残高不足の心配がないオートチャージに対応しています。
カードタイプでもモバイルSuicaでも対応しており、オートチャージ時にも1.5%ポイント還元されます。
基本的に通勤時は定期券を使っているため残高不足を気にすることはないですが、定期外の場所で降りるときや休日のお出かけの際に「チャージ忘れてた!」とならずに済みます。
ビューカード ゴールド
ビューカード ゴールド
カードの特徴
Suicaオートチャージ1.5%還元。モバイルSuicaでの定期券購入で6%還元。きっぷの購入で最大10%のJRE POINT。東京駅の「ビューゴールドラウンジ」、国内主要空港のラウンジが無料で利用可能。オートチャージも使える。
発行会社 | ビューカード |
---|---|
還元率 | 0.5% ※ポイント付与およびサービスの詳細はビューカードホームページ、モバイルSuica、JRE POINT・えきねっとWEBサイトをご確認ください。 |
年会費 | 11,000円(税込) |
付帯保険 | 海外:最大5,000万円(自動付帯) 家族特約付き 国内:最大5,000万円(自動付帯) ショッピング保険:300万円 |
スマホ決済 | Suica、Apple Pay、Google Pay |
ポイント | JRE POINT |
入会資格 | 日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満20歳以上の安定した収入のある方 |
追加カード | 家族カード 年会費3,300円(税込) 初年度無料 ETCカード 年会費524円(税込) |
ビューカード ゴールドは、最初に取り上げたビューカード スタンダードよりもランクが高いゴールドカードです。
年会費が11,000円(税込)と高めですが、新幹線・定期券利用が多い人は年会費以上の恩恵があります。
ポイント還元率が高い
モバイルSuica定期券購入が6%還元
モバイルSuicaグリーン券購入が10%還元
特に毎月購入している定期券が6%還元されるのが非常にお得で、貯まったポイントは1ポイント=1円相当としてSuicaへチャージしたり商品と交換できたり使い道も多数。
普段のお買い物でもSuicaを使えば1.5%還元されることを考えると、年会費以上のポイント還元も期待できます。
※事前にJRE POINTへの会員登録およびSuicaの登録、モバイルSuica会員登録が必要です。
東京駅のプレミアムラウンジを利用できる
ビューゴールドラウンジは、カード会員本人と同伴者が東京駅にあるプレミアムラウンジを利用できる特典がついています。
ソフトドリンクやお菓子、フリーのWiFi、クロークなどがあり、出発前の時間をゆっくり過ごすことができます。
旅行だけでなく、仕事で新幹線を利用することが多い方にもうれしい特典ではないでしょうか。
イオンSuicaカード
イオングループでお得になるイオンカードとSuicaの一体型カードです。
イオンSuicaカード利用時に貯まった「WAON POINT」をSuicaに交換することもでき、普段の買い物はイオンでしているという方にぴったりな一枚。
WAON POINTを貯めてSuica電子マネーに交換
イオンSuicaカードは、全国のイオンをはじめイオンモール、ダイエーなど、各イオングループの対象店舗でお得になるカードです。
通常200円につき1ポイント貯まるWAON POINTですが、対象店舗ならいつでも2倍の2ポイント貯まっていきます。
毎月20日と30日におこなわれる「お客さま感謝デー」には買い物代金が5%割引されるイベントも開催。
貯まったWAON POINTはSuica電子マネーと交換することができ、Suicaでの買い物、改札の通過に利用できます。
Suicaとしての機能も十分
イオンSuicaカードは、改札通過時の残高不足を気にしなくて良いオートチャージ機能だけでなく、モバイルSuicaに登録しておくことでスマホを定期券として利用可能です。
また、ネットから特急・新幹線の指定席の予約ができる「えきねっと」が利用できたりと、Suicaとして十分な機能を備えています。
イオンで買い物をすることが多い方なら、よりたくさんポイントを貯めてお得にSuicaに活かせるでしょう。
ビックカメラSuicaカード
ビックカメラSuicaカード
カードの特徴
JR東日本100%子会社の株式会社ビューカードが株式会社ビックカメラと提携して発行するカード。Suicaの利用の場合の還元率は1.5%、ビックカメラでの利用で最大11.5%還元になる
発行会社 | ビューカード |
---|---|
ポイント還元率 | 通常1.0%(ビックカメラでは最大11.5%) |
年会費 | 524円(税込)初年度年会費無料 年1回利用で無料 |
付帯保険 | 国内:最高1,000万円(利用付帯) 海外:最高500万円(利用付帯) |
スマホ決済 | Suica、Apple Pay、Google Pay |
ポイント | JRE POINT・ビックポイント |
入会条件 | 日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満18歳以上の方。ただし、高校生の方はお申込みいただけません。 |
追加カード | ETCカード 年会費524円、家族カード 年会費524円 |
ビックカメラSuicaカードは、ビックカメラで現金払いと同率の10%ポイント還元となるSuica一体型カードです。
オートチャージ機能を使うことが出来るのでSuicaのチャージの手間や残高を気にしながら自動改札機を通る心配も無くなります。
高還元率なカード
Suicaのオートチャージで1.5%のポイントがたまり、そのSuicaで支払えばビックカメラで11.5%還元になります。
ビックポイントとJRE POINTという相互利用可能な2種類のポイントがたまります。
年会費無料でSuicaが使えて保険も付き、還元率も1.0%なのでメインカードとしてもおすすめです。
店頭で即日発行もできる
ビックカメラSuicaカードは、ビックカメラの店舗で即日カードを発行してもられるのが特徴的。
即日発行に対応している店舗は限られていますが、できるだけすぐにカードが欲しいときに便利です。
即日発行できるビックカメラの店舗一覧
上記が即日発行に対応している店舗です。
申し込み時には本人確認書類が必要になるため、ビューカード公式サイトに記載されている書類を持参しましょう。
JRE CARD(Suica付)
JRE CARD カードの特徴 JR東日本グループのビューカードが発行する「JRE CARD」は、駅ビルやJRE MALLのショッピングで3.5%・Suicaチャージや定期券の購入でポイント還元3倍になるお得なカード。Suica付きカードや定期券付きカードも選べ、カード利用でたまったポイントはSuicaにチャージしたり、JRE POINT加盟店で利用することも可能
発行会社
ビューカード
ポ還元率
0.5%
年会費
524円(税込)初年度無料
付帯保険
海外:最高500万円(利用付帯)
国内:最高1,000万円(利用付帯)
電子マネー
スマホ決済Suica、Apple Pay
ポイント
JRE POINT
入会資格
日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満18歳以上の方(高校生不可)
追加カード
ETCカード 年会費524円(税込)
JRE CARD(Suica付)は、Suica機能付きのJRE POINTが貯まるビューカードです。
JRE POINTは、SuicaやビューカードといったJR東日本のサービスを登録・連携しておくことで、ポイントを貯めてお得に利用できるポイントです。
JRE CARD加盟店・優待店でポイントが貯まる
JRE CARD優待店でカード利用すると、通常ポイントに加え100円につき3ポイントがその場で貯まります。
また、JRE POINT加盟店にてカードを提示すると、100円につき1ポイントが貯まっていく仕組みです。
JRE POINT加盟店は飲食店や生活雑貨店などさまざまで800件以上あり、駅ビルや駅ナカのお店に集中しています。
加盟店一覧は、JRE POINT公式サイトから確認できます。
国内外の旅行傷害保険が付帯
Suicaとしての機能が十分でアトレなどの駅ビル、駅ナカの買い物がお得になるだけでなく、国内旅行傷害保険と海外旅行傷害保険、不正利用時の補償もついています。
JRE CARDで決済していることが前提の利用付帯ですが、海外旅行傷害保険が最高500万円、国内旅行傷害保険が最高1,000万円補償されるのは魅力的です。
交通機関利用時に何かあったときの保険として、付帯保険があるJRE CARD(Suica付)を選ぶのもおすすめします。
JALカードSuica
JALカードSuica
カードの特徴
クレジットカードのショッピング利用でJALマイルがたまり、JR東日本での利用でJRE POINTがたまるカード。Suicaのオートチャージにも対応
発行会社 | JALカード |
---|---|
還元率 | 0.5% |
ボーナス マイル |
入会搭乗:1,000 毎年初回搭乗:1,000 フライト:10% |
年会費 | 2,200円(税込)初年度無料 |
付帯保険 | 海外:1,000万円(自動付帯) 国内:1,000万円(自動付帯) |
電子マネー スマホ決済 |
Suicaオートチャージ可能、Apple Pay、QUICPay |
ポイント | JALマイル・JRE POINT |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く)の日本に生活基盤のある方で、日本国内でのお支払いが可能な方 |
追加カード | 家族カード(年会費1,100円)、ETCカード(年会費524円) |
JALカードSuicaは、マイルがたまることでも人気のSuica機能・JMB(JALマイレージバンク)機能付きのクレジットカードです。
Suicaはオートチャージにも対応しているため改札で引っかかることもなく、カードで貯めたマイルは飛行機のほか電車やバスでも使えます。
JALマイルはもちろんJRE POINTも貯まるカード
JALカードSuicaの年会費は、入会後1年間は無料で、2年目からは2,200円(税込)が発生しますが、マイルを貯めている方は通常の買い物でもマイルがたまるのでお得です。
200円=1マイル、特約店では200円=2マイルが貯まっていきます。
貯めたマイルで飛行機にも電車にもバスにも使えて、JR東日本での利用ではショッピングマイルの代わりにJRE POINTが貯まっていくのがポイント。
飛行機も電車もこれ1枚
航空券はもちろん、きっぷや定期券の購入でもJMBマイルやJRE POINTが貯まるカードです。
モバイルSuicaとJALタッチ&ゴーサービスのチケットレスサービスが利用できることもあり、飛行機も電車もJALカードSuicaが1枚あれば完結します。
JRだけでなくJALをよく利用される方におすすめしたいクレジットカードです。
ソラチカカード
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)
カードの特徴
「To Me CARD PASMO」と「ANAカード」の機能が1つになってソラからチカまでを1枚にまとめたクレジットカード。付帯保険はANAカードの旅行傷害保険が付く
発行会社 | ジェーシービー |
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還元率 | 0.5% |
ボーナス マイル |
入会・継続:1,000マイル フライト:10% |
年会費 | 初年度無料、翌年度以降2,200円(税込) |
付帯保険 | 国内:最高1,000万円(自動付帯) 海外:最高1,000万円(自動付帯) ショッピング保険:100万円(海外) |
スマホ決済 | PASMO、Apple Pay、Google Pay |
ポイント | OkiDokiポイント、ANAマイル、メトロポイント |
申し込み条件 | 18歳以上でご本人または配偶者に安定継続収入のある方。 または高校生を除く18歳以上で学生の方 |
追加カード | ETCカード(年会費無料) 家族カード(年会費1,100円) |
東京メトロとPASMOを使う方向けのTo Me CARDとANAカード「ANA To Me CARD PASMO JCB」は、ソラチカカードの一般カードです。
マイルやメトロポイントが貯まるカードで、東京メトロとANAを頻繁に利用する方におすすめしたい一枚。
PASMOオートチャージ機能と定期券
Suica提携のカードばかりを紹介してきましたが、PASMOにもオートチャージ機能が備わっています。
改札機にタッチした際に、残高が設定された金額よりも低い場合、決めた金額がオートチャージされます。
申し込み時の初期設定は「残額が2,000円以下のときに3,000円がチャージ」される設定となっており、設定金額を変更する際はPASMOエリアの窓口か券売機にて手続きします。
また本カードを定期券にすることもでき、PASMOとして十分に活用可能です。
3種類のポイントが貯められる
ソラチカカードでは「メトロポイント」「Okidokiポイント(JCBカードのポイント)」「ANAマイル」の3つが貯まります。
これらのポイントは相互関係にありポイントを交換することができ、JCBカード利用で貯めたポイントをメトロポイントに交換してPASMOにチャージ可能。
PASMOのオートチャージや定期券購入でもメトロポイントが貯まっていくため、マイルに交換したりJCBのポイントに交換したり、無駄にせず有効活用できそうです。
TOKYU CARD Club Q JMB PASMO
TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO カードの特徴 東急カードにPASMO機能を備えたクレジットカード。PASMOオートチャージ可能。東急百貨店など、東急グループ加盟店で最大3%のポイント還元率カード。海外旅行保険など、カードとしての機能も充実。
発行会社
東急カード
還元率
0.5%
年会費
1,100円(税込)
初年度無料
付帯保険
海外:1,000万円(利用付帯)
国内:最高1,000万円(利用付帯)
電子マネー
PASMO
ポイント
TOKYU POINT、JALマイル
クレカ積立
SBI証券
入会条件
満18才以上の方(高校生は除く)
追加カード
家族カード 2年目以降330円(税込)
ETCカード 年会費無料
TOKYU CARD Club Q JMB PASMOは、東急ストアやハンズなどの東急グループ、提携店でお得にポイントが貯まるカードです。
PASMOと一体型になっており、TOKYU POINTをPASMOにチャージすることができます。
意識しなくてもポイントが貯まっていく
電車やバスの利用、定期券の購入やオートチャージでTOKYU POINTが貯まります。
PASMOオートチャージでも1%還元されるので、意識せずともポイントが貯まっていくのが魅力的です。
カードのweb明細登録をしておけば場所を選ばず還元率が1%になるため、東急に限定せず買い物はこの一枚に任せるのもおすすめ。
TOKYU POINT加盟店は意外と身近に
TOKYU POINTが貯まるお店は東急ストアをはじめたくさんあり、「ここもポイントが貯まるんだ!」と意外なお店を加盟しています。
渋谷109や渋谷ストリーム、東急スクエア、東急ホテルズ、出光サービスステーション、サカイ引越センターなどが加盟しており、還元率は最大3%。
特に東急沿線に住んでいる方であればよりポイントが貯まりやすく、お得に買い物もしくはサービスの利用が可能です。
エメラルドSTACIA PiTaPaカード
エメラルドSTACIA PiTaPaカード
カードの特徴
阪急百貨店、阪神百貨店でいつでも3%のポイント還元率。PiTaPa機能付きで、PiTaPa交通利用エリアでの乗車料金はクレジット利用代金と一緒に後払い。
発行会社 | ペルソナ |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5% |
年会費 | 1,375円(初年度無料)年1回利用で次年度無料 |
付帯保険 | ショッピング保険:100万円 |
電子マネー・スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
ポイント | Sポイント |
入会資格 | 18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。(高校生不可) |
追加カード | ETCカード 年会費550円(初年度無料) 家族カード 年会費440円(初年度無料) |
エメラルドSTACIA PiTaPaカードは、阪急・阪神グループで利用すると、Sポイントが貯まるPiTaPa付きカードです。
クレジットのブランドはJCB、Visa、Mastercardから選べます。
Sポイントが貯まりやすい優待店は3,000以上
阪急百貨店・阪神百貨店全店で最大3%、阪急阪神第一ホテルグループのホテルやレストランでは最大10%のポイント還元が受けられます。
貯まったSポイントは支払いに充てたり、クーポン券や阪急百貨店、阪神百貨店の商品と交換可能です。
Sポイントの優待店はスーパーや百貨店、書店、駅ビルや駅ナカのお店など3,000以上あるため、身近なお店の利用でポイントが貯まります。
Sポイントの優待店はこちらで確認できます。
チャージ不要で電車に乗れる
PiTaPa交通利用エリア(JR西日本ポストペイエリア内)での乗車料金は、後払いなので事前にチャージしておく必要がありません。
券売機や精算機に並ばずがなくなるので、忙しい朝でもサクッと改札を通過可能。
また、エメラルドSTACIA PiTaPaカードは、カード会員のお子さんの小学生、中学・高校生のためのSTACIAジュニア・キッズを申し込むことができます。
お子さんが電車通学する際のお供としても活躍してくれるのがエメラルドSTACIA PiTaPaカードの強みです。
J-WESTカード エクスプレス
J-WESTカード エクスプレス
カードの特徴
ICOCAアプリに登録して利用することでお得に。Apple PayのICOCAへのチャージ、定期券の購入などでポイント最大1.5%還元。東海道・山陽・九州新幹線ネット予約サービス「エクスプレス予約」を割引価格で利用できる。
発行会社 | 西日本旅客鉄道 |
---|---|
還元率 | 0.5% |
年会費 | 1,100円(税込) |
付帯保険 | 海外:最大5,000万円(利用付帯) 国内:最高1,000万円(利用付帯) ショッピング保険:150万円 |
スマホ決済 | Apple Pay |
ポイント | WESTERポイント |
入会資格 | 日本国内にお住まいの18歳以上(高校生を除く)で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方 |
追加カード | ETCカード 年会費無料 家族カード 年会費1,100円 |
J-WESTカード エクスプレスは、山陽・九州・西九州・北陸新幹線だけでなく、JR西日本・JR四国・JR九州エリアの特急電車をネット予約できる便利なカードです。
新幹線の指定席をお得に購入できたり、予約変更を簡単にできたり、新幹線と特急電車を利用することが多い方におすすめ。
ネット予約サービス「e5489」が便利
新幹線や特急電車の予約が簡単にできるのが、JR西日本ネット予約サービス「e5489」です。
山陽・九州・西九州・北陸新幹線やJR西日本・JR四国・JR九州エリアの特急列車など、スマホもしくはPCから予約できます。
インターネット予約「e5489」の利用金額に応じて貯まる、WESTERポイントの付与率が基本の2倍に。
貯めたポイントは、e5489で切符を購入する際に使用したり、駅ビルやショッピングセンターでの買い物で使用したり、さまざまな場面で利用できます。
付帯保険も充実
J-WESTカード エクスプレスには、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険が付帯しています。
どの保険に関しても利用付帯のため、J-WESTカード エクスプレスで切符や商品を購入している必要がありますが、交通系カードのため自然と条件はクリアできそうです。
JCB、Mastercard®、VISAそれぞれに同じ内容の保険が付帯しているため、持っていないブランドのカードを選択しても問題ないでしょう。
旅行や出張時にもしものことがあっても安心な付帯保険を重視して、交通系カードを選ぶのもおすすめです。
交通系クレジットカードの審査難易度
クレジットカードの発行会社は数多く存在しますが、以下の6つに分けることができます。
ここでは審査難易度順にクレジットカードの発行会社を見ていきましょう。
- 外資系
- 銀行系
- 鉄道系・交通系
- 信販系
- 流通系
- 消費者金融系
最も審査難易度が高いのは外資系クレジットカード、最も審査難易度が低いのは消費者金融系クレジットカードといわれています。
その理由は、外資系はステータスが高く年会費で黒字にできるため発行枚数を増やす必要がなく、消費者金融系は審査基準が一般的なカードとは異なり、クレヒスというカードの利用履歴に傷があっても現在安定収入があれば作れるとされているからです。
審査難易度は【中程度】甘すぎず厳しすぎない
交通系クレジットカードの審査難易度は上から3つ目なので、誰でも作れるカードとはいえませんが、外資系や銀行系と比較すると審査には通りやすいでしょう。
ほとんどの交通系カードが「日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満18歳以上の方(高校生不可)」となっているので、年齢制限も高くなく、パートやアルバイトのみの収入の方から専業主婦や学生でも申し込めます。
三井住友や三菱UFJ、みずほなどが提供する銀行系のカードよりは厳しすぎず、楽天やイオンカードよりは甘くないイメージです。
仕事をしていて通勤で使うクレジットカードを探している方であれば収入も安定していますので作ることができるでしょう。
交通系クレジットカードの審査基準
交通系クレジットカードの審査基準でカギを握るのは「良いクレヒス」と「安定収入」です。
クレヒスとは個人信用機関に登録されている信用情報のことで、過去に3か月以上もしくは複数回の延滞を起こしたり、自己破産など金融事故を起こすと傷が付いてしまいます。
一度トラブルがあると5年~10年間はカードやローンの審査通過が難しくなってしまうため気を付けましょう。
過去にトラブルがなく、きちんと支払いを行っている場合は良いクレヒスが記録されています。
安定収入に関しては、本人または配偶者が働いていて毎月安定した収入がある30代までの方なら概ね問題はありません。
交通系クレジットカードのメリット
交通系クレジットカードには毎日の生活をより便利にしてくれる機能が付帯しています。
通勤・通学からショッピングまで、毎日の生活に密着した交通系クレジットカードのメリットを最大限に活用してマイルやポイントを貯めるとお得に旅行が楽しめるでしょう。
交通系ICカードなら通勤からショッピングまで使える
交通系ICカードが一体になったクレジットカードは沢山のカードを持ち歩くのは嫌という方にもぴったりのカードです。
1枚のカードで交通系ICカードとして改札を通れるのはもちろん、通常のクレジットカードと同様にショッピングでも使えるので、カード1枚で外出できます。
Suicaは定期券としても使えて毎日の通勤・通学にも便利で、たまったポイントをSuicaにチャージすることも可能です。
SuicaやPASMOなどのオートチャージでもポイントがたまる
SuicaやPASMOなどに対応している交通系クレジットカードは、カード払いのオートチャージにも対応しているので、残高不足により改札で止められることはありません。
交通系ICカードへのオートチャージでもカードのポイントがたまり、オートチャージや定期券の購入で通常より多くのポイントがたまるカードも。
毎日の通勤や通学の交通費でポイントがたまるメリットは大きいでしょう。
鉄道系でもマイルがたまるカードも
「マイルがたまるクレジットカード」の多くはカード会社のポイントを航空会社のマイルに交換するのが一般的ですが、鉄道系に加え航空系でもある「JALカードSuica」ならショッピング利用で直接JALマイルがたまるので交換の手間がかかりません。
また、貯めたマイル移行手数料も無料で、家族カードの利用分も本会員のカードにマイルがたまるので、家族みんなで利用するとより多くのマイルが獲得できます。
電車にも飛行機にもお得に乗りたい方は、JAL系のカードを検討してみてください。
交通系クレジットカードのデメリットや注意点
一体型の交通系クレジットカードは、電子マネーへのチャージ時にポイント還元率が上がったり、電子マネーへのオートチャージで残高を気にしなくてよかったりと非常に便利です。
そんな便利なクレジットカードですが、以下のデメリットが考えられます。
紛失した際の不正利用が怖い
交通系クレジットカードの場合、オートチャージを設定していることが多いでしょう。
もしも紛失してしまったらオートチャージの不正利用、残高を使われてしまう可能性だけでなく、一体型であればクレジットカードとして不正利用される可能性もあります。
電子マネーとクレジットカードを一度に失くしてしまうと考えると、持ち歩く際は要注意です。
オートチャージで使いすぎる可能性も
設定した残高以下になった場合、自動でチャージしてくれる機能ですが、あまりに便利でお金を使っている感覚がないと思う方もいるでしょう。
SuicaやPASMOはコンビニや飲食店でも利用できるので日々の支払いをしていると、改札通過時に残高がなくオートチャージされる・・・というのを繰り返す可能性も。
常に残高を気にせず利用しているとカードの請求金額がどんどん上がっていきます。
お金を十分に管理できる方、交通系での支払いは電車・バス乗車時のみ利用できる方であれば、上手に使えるでしょう。
交通系カードのおすすめは広く使える「Suica系カード」がおすすめ
ビューカード スタンダード
カードの特徴
ビューカード スタンダードは、JR東日本グループのビューカードが発行しているクレジットカードでSuicaオートチャージ可能。定期券の購入やSuicaへのチャージでポイントアップ!
発行会社 | ビューカード |
---|---|
還元率 | 0.5% ※ポイント付与およびサービスの詳細はビューカードホームページ、モバイルSuica、JRE POINT・えきねっとWEBサイトをご確認ください。 |
年会費 | 524円(税込) |
付帯保険 | 海外:最高500万円(利用付帯) 国内:最高1,000万円(利用付帯) |
ポイント | JRE POINT |
スマホ決済・電子マネー | Suica、Apple Pay、Google Pay |
申し込み条件 | 日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満18歳以上の方。(高校生不可) |
追加カード | ETCカード 年会費524円 家族カード 年会費524円 |
日本全国さまざまな場面で利用できるSuica。
便利なSuicaにオートチャージなどの便利な機能がついた、Suica系クレジットカードが今回の10枚の中でおすすめしたいカードです。
「ビューカード スタンダード」は公共料金の支払い、食事や買い物などの支払いで1,000円につきJRE POINTが5ポイント付与され、オートチャージされたときは1,000円につき15ポイントと高い還元率を誇ります。
貯まったJRE POINTはSuicaに交換することができ、JRを使う方をはじめ交通系クレジットカード最初の1枚としておすすめです。
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大手生命保険会社に7年半勤め、個人営業と法人営業の両方を経験。2019年1月からWebライターとして独立。「お金に関する正しい知識を、より多くの人々に届けたい」という思いを原動力に、保険や不動産、クレジットカード、資産運用、相続など、幅広いジャンルの記事を執筆している。2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を保有。