今や学生でも複数のクレジットカードを持つ方は珍しくありません。
インターネットショッピングの普及により学生のクレカ複数枚所持があたりまえとなってきていますが、デメリットもあるため、よく考えた上で申し込みをする必要があります。
そこで今回は、学生でも複数のクレジットカードを作れる?という疑問に答えつつ、学生が複数のカードを持つメリットとデメリットや、作っておくべき枚数、学生におすすめのカードについて解説していきます。
目次
大学生のクレジットカード保有率「2人に1人が持っている」
日本クレジット協会が令和元年に行った調査によると、大学生のクレジットカード所持率は61.1%で、そのうちの44%の方が2枚以上を所持しているという結果が出ました。
学年が上がるごとに平均所持枚数が多くなり、4年生になると、およそ6割の学生がカードを所持しており、そのうちの64.2%が2枚以上のカードを持っています。
大学生がクレジットカードを作った理由
カードを作った理由
2位:現金がなくても買い物ができる
3位:海外旅行の際に必要
4位:ポイント・割引き制度がお得
クレカ作成理由は上記の通りで、所持していない理由は以下となります。
大学生でもクレジットカードを持っていない理由
カードを持っていない理由
2位:必要以上に使いそう
3位:持つ機会がなかった
4位:社会人になってからでいい
現代では電子マネー、ネットショッピング、オンラインゲームの利用が当たり前となってきており、学生でも複数のカードを使い分ける時代となってきています。
学生でも複数のクレジットカードを作れる
結論から言えば、学生でも複数のクレジットカードを作れます。
社会人と比較すると学生のうちは審査に通りやすくなっているため、アルバイトをしていなくて収入がない学生でも問題なくカードを申し込むことが可能です。
将来の優良顧客になってくれそうな学生を早い段階から捕まえておきたいというカード会社の思惑もあり、各カード会社から学生向けカードや若い人向けカードも多く発行されています。
中には4枚以上のクレジットカードを持っているという学生もいるため、学生だから1枚しかカードが持てないということはありません。
複数のクレジットカードを作るメリット
複数のクレジットカードを使い分けるメリットは多くあります。
- メインカードの弱点を補える
- 限度額に余裕ができる
- 多くの割引や優待特典を受けられる
今までなんとなく1枚のカードで支払いをしていた方は、ポイント還元非対象の決済もカバーできます、
メインカードの弱点を補える
複数のクレジットカードを作るメリットのひとつが、カードの足りない機能を補えるという点です。
例えば、楽天カードは楽天市場や街でのお買い物でポイント還元が高い人気カードですが、突出して還元率が高いのは楽天市場となります。
そこで、2枚目のサブカードとして三井住友カード(NL)を持つと、学生が利用する機会の多いコンビニや飲食店の還元率が高いので弱点を補えるという訳です。
限度額に余裕ができる
学生向けのクレジットカードは限度額が低く設定されているため、1枚のカードでは限度額が足りないというケースもあります。
1枚のカードしか持っていない場合は1枚のカードの限度額を超えた利用はできませんが、複数枚のカードを持つとそれぞれの限度額まで利用できるので、実質的に限度額を引き上げることが可能です。
多くの割引や優待特典を受けられる
クレジットカードの中には優待や割引サービスが受けられるものがあります。
カードによってサービス内容は様々ですが、複数のクレジットカードを持つとより多くの優待や割引サービスを受けられるというのもメリットです。
例えば「JCB CARD W」はスターバックスカードにチャージでポイント還元率が5.5%となり、Amazonでは2.0%還元になるので、普段よく利用するお店やサービスに合わせてカードを選ぶのも良いでしょう。
複数のクレジットカードを作るデメリット
複数のクレジットカードを所持する場合、管理が大変になるなど以下のデメリットが挙げられます。
- 年会費が発生するクレジットカードに注意
- ポイントがたまりにくい
- 多くの割引や優待特典を受けられる
- お金の管理が難しい
- 紛失や不正利用のリスクが高まる
年会費が発生するクレジットカードに注意
クレジットカードには、年会費無料で持てるカードと、年会費有料のカードがあります。年会費有料のカードは使わなくても持っているだけで年会費が発生してしまうので注意しましょう。
年会費無料と大きく宣伝されているカードでも、利用がない場合は年会費が発生するものもあります。
ポイントがたまりにくい
せっかくポイント還元率が高いクレジットカードを選んでも、複数枚のカードを使い分けているとポイントがたまりにくい点もデメリットです。
ポイントをより多く貯めるには、支払いを1枚のカードに集約しなければいけません。
お金の管理が難しい
色んな場所で複数のクレジットカードを使っていると、使った金額が把握しきれなくなるため使いすぎの心配も出てきます。
最近はスマホのアプリやインターネットで明細が見れるので上手に活用したり、カード提携店やポイントアップするお店によってメインカードとサブカードを分けるなどの対策が必要です。
紛失や不正利用のリスクが高まる
複数枚のクレジットカードを持っていると管理が煩わしくなるため、紛失や不正利用のリスクも高まってしまいます。
カードを選ぶ際はカードの紛失時の保険(補償)や、不正利用に対する補償があるかも重要なチェックポイントです。
複数持ちは紛失のリスクが高まる一方で、万が一紛失してしまった場合にもう1枚のカードを使えるというメリットはあります。
学生はメインカード1枚+サブカード1~2枚持ちがおすすめ
学生が持つクレジットカードの枚数としておすすめなのが「メインカード1枚+サブカード1~2枚」です。
この枚数なら管理しきれないという心配もなく、カードのデメリットを補いながらサービスや特典を活用することができるでしょう。
あまり多くのカードを持ちすぎると、1枚あたりの限度額が低くなってしまうので要注意です。
メインカードの選び方
メインカードは、いわば普段使い用のカードです。メインカード選びで重視したい項目を以下にまとめました。
- 加盟店が多い(使えるお店が多い)
- ポイント還元率が高い
- セキュリティ面で安心
- ステータス性が高い
一般的なポイント還元率は0.5%なので、1.0%を超える高還元率カードを選ぶとお得です。
セキュリティ対策としてICチップを搭載しているカードや、カードの不正利用を防ぐモニタリングシステムを設置しているカード会社を選ぶと安心してカードを使うことができます。
銀行系カードなど、ステータス性の高いカードであればどこに出しても恥ずかしくなく、社会人になっても使い続けられるでしょう。
サブカードの選び方
2枚目のサブカード選びで重視したい項目は以下の通りです。
- 旅行保険が充実している
- 割引や優待のサービスが多い
- 年会費無料で持てる
2枚目以降のサブカードは旅行保険(国内・海外旅行傷害保険)やサービスの充実度で選ぶと良いでしょう。
旅行保険には大きく分けて2種類があり、カードを利用しなくても保有しているだけで保険が下りる「自動付帯」のものと、ツアー代金や航空券などの旅費をカードで決済していなければ保険が下りない「利用付帯」のものがあるので要注意です。
おすすめのサブカードについては以下の記事でまとめています。
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複数枚のクレジットカードを作る時は別々の国際ブランドを選ぶ
選ぶ国際ブランド(Visa・Mastercard・JCB)によって使える加盟店の数に違いがありますが、Visaなら世界シェアNo.1なので日本だけでなく海外でも使いやすいメリットがあります。
1枚目のカードがVisaなら2枚目はMastercardを選ぶなど、複数枚のカードを持つなら別々の国際ブランドを選びましょう。
カードによって使える加盟店や国・地域は違うので、別々の国際ブランドを選ぶとより多くの場所で使えるようになります。
学生におすすめのクレジットカード
メインカードにおすすめ「dカード GOLD」
dカード GOLD
カードの特徴
ドコモユーザーなら毎月のドコモ利用料金の10%がdポイントで還元。最大10万円分のケータイ補償や空港ラウンジサービスも付帯。学生の申し込みも可能。【最大5.0%!】dカード積立ポイント還元キャンペーン実施中
発行会社 | NTTドコモ |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0% |
年会費 | 11,000円(税込) |
付帯保険 | 海外:最大1億円(自動付帯) 国内:最大5,000万円(利用付帯) ショッピング保険:最大300万円 dカードケータイ補償:最大10万円分 |
スマホ決済 | iD、Apple Pay、Google Pay |
クレカ積立 | マネックス証券 最大1.1%ポイント進呈 |
申し込み条件 | 満18歳以上(高校生を除く)で、安定した継続収入があること |
追加カード | ETCカード 年会費無料 家族カード1枚目無料、2枚目以降 1,100円 |
ドコモ利用料金、付帯保険、積立補足
【dカード GOLD10%還元特典】※1 ahamo/irumoを除くドコモケータイ料金およびahamo光を除くドコモ光ご利用料金をさします。
※2 端末など代金分割支払金・各種手数料など一部の料金はポイント進呈の対象外。
※3 ahamo/irumo利用料金・端末代金・事務手数料など一部対象外となります。
【旅行保険(国内/海外)】
<国内>
※国内旅行費用をdカード GOLDで事前にお支払いの場合に限り補償対象となります。
<海外>
dカード GOLDでのお支払いなどの条件はございません。
ただしdカード GOLDでの海外旅行費用のお支払いの有無により、一部保険金額が異なります。
<最大1億円の海外旅行の補償金額>
※海外旅行費用をdカード GOLDにてお支払いいただいた場合のお支払い保険金額です。
条件を満たさない場合の保険金額は傷害死亡時最大5,000万円、傷害後遺障がい時200万円~最大5,000万円となります
【dカード積立】
※カードで通常たまるポイント(利用額100円(税込)につき1ポイント)は進呈対象外です。
※「dカード積立」のご利用額は、dカード PLATINUM年間ご利用額特典の累計対象外です。
dカード GOLDは、最も発行されているゴールドカードで、学生の方へのキャンペーンも多く行っているため入会時のキャッシュバックポイントもたくさん受け取ることが出来ます。
dポイント加盟店が多数
dポイント加盟店やdカードがお得なお店でカードを利用すると、最大4%のポイントがたまるのも魅力です。
対象の店舗にはアディダスや髙島屋、マツモトキヨシなど多数の店舗が特約店として利用できます。
dカードケータイ補償と割引
新しい端末の料金をdカードで支払った場合は、「dカードケータイ補償」という特典が受けられ、修理不能・携帯電話の紛失などを購入から3年間、最大10万円分補償してくれます。
ドコモの回線契約があるお客様ならドコモ利用料金の10%がdポイントで還元されるのが特徴です。
サブカードにおすすめ「エポスカード」
エポスカード
カードの特徴
年会費無料で海外旅行保険が付帯する即日発行可能カード。年に数回ある「マルコとマルオの10%オフ」というキャンペーンでマルイでのショッピングが10%OFFで利用できたり、SHIDAXやBIGECHOなどのカラオケ店で割引がある幅広いサービスのカード
発行会社 | 株式会社エポスカード |
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還元率 | 0.5% |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | 海外:最高3,000万円(利用付帯) |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
ポイント | エポスポイント |
申し込み資格 | 日本国内在住の満18歳以上のかた(高校生のかたを除く) |
追加カード | ETCカード(年会費無料) |
エポスカードはショッピングや旅行が好きな方にぴったりなクレジットカードです。
ずっと無料で持てる「年会費永年無料」のカードで、年に4回開催されるマルイの「マルコとマルオの7日間」では10%割引でショッピングが楽しめます。
Visaブランドで旅行傷害保険付き
世界シェアナンバーワンのVisaブランドなので海外でも加盟店が多く、海外旅行傷害保険は最高3,000万円付帯となるのがメリットです。
傷害死亡・後遺障害の最高額は500万円ですが、傷害治療費用は200万円・疾病治療費用は270万円・携行品損害は20万円まで補償があります。
24時間日本語対応の緊急医療アシスタンスサービスは現地の医療施設の案内や移送などが利用できるので万が一の際も安心です。
現地通貨の調達に便利な海外ATMキャッシングはインターネットで返済できるので利息の節約にも。
学生がクレジットカードを複数枚利用する際の疑問点
クレジットカードを増やす際の疑問点を紹介します。
同じカード会社でも複数のカードを作れる?
基本的には同じカード会社でもカードの種類や国際ブランドが違えば複数のカードが作れます。
ただし例外として、アメリカン・エキスプレス(アメックス)が発行しているカードは同じカード会社で複数のカードが作れないなど、一部のカードは1枚しか作れないので注意しましょう。
また、同じカード会社で複数のカードを作ると限度額が低くなるので、別のカード会社を選んだ方が無難です。
使わないカードがあると利用停止(強制解約)になる?
年会費無料のクレジットカードを作ってから何年も使っていない場合、利用停止(強制解約)になる恐れがあります。
年会費が発生するカードであれば使わなくてもカード会社に利益がありますが、年会費無料のカードは利用されて初めてカード会社の利益が生まれるので、長期間使われていないカードは利用停止や強制解約となるケースがあるのです。
もちろん、きちんと利用してトラブルがなければ利用停止や強制解約とはならないので、少額でもたまには利用すると良いでしょう。
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