
楽天市場をよく利用する方にとって、「楽天カード」はお得にポイントを貯められる人気のクレジットカードです。
その中でも、年会費を支払うことで追加特典が受けられる「楽天ゴールドカード」と「楽天プレミアムカード」は、どちらがよりお得なのか迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、それぞれのカードの年会費・ポイント還元率・付帯サービス・保険内容などを詳しく比較し、自分に合ったカードの選び方を解説します。
楽天市場の利用頻度や旅行スタイルに応じて、どちらを選ぶべきか判断できるよう紹介していきます。
目次
楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードの主な違い
最初に楽天カード2種の主な違いをまとめました。
比較表(年会費・ポイント還元率・旅行保険など)
楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードは、どちらも楽天市場でのポイントアップや旅行関連の特典がある楽天のクレジットカードです。
しかし、年会費・還元率・旅行特典・付帯保険などの面で大きな違いがあります。
ポイント還元率の違い
楽天市場での買い物におけるポイント還元の差が、両カードの最大の違いの一つです。
楽天ゴールドカードは、かつては+4倍の特典がありましたが、2021年4月から+2倍(通常カードと同じ)に変更されました。
一方、楽天プレミアムカードは、現在も+4倍のSPU特典が維持されています。
そのため楽天市場で年間に多く買い物をするユーザーにとっては、プレミアムカードの方がポイントの面で優位と言えます。
旅行・空港ラウンジ特典の違い
旅行好き・出張が多い方にとって重要なのが空港ラウンジ利用の特典です。
楽天ゴールドカードでは、国内主要空港のラウンジが年2回まで無料で利用可能です(同伴者は有料)。
楽天プレミアムカードでは、「プライオリティ・パス」が無料付帯され、国内外の空港ラウンジを何度でも無料で利用可能です。
そのため、海外旅行やビジネス出張が多い人にはプレミアムカードが圧倒的に有利です。
付帯保険の違い
付帯保険の範囲と補償額にも大きな差があります。
楽天ゴールドカードの海外旅行傷害保険は「利用付帯」で、最高2,000万円まで補償されますが、国内旅行保険は付いていません。
楽天プレミアムカードは、海外旅行保険が「自動付帯+利用付帯」で最高5,000万円、さらに国内旅行保険や動産総合保険(ショッピング保険)も完備しています。
つまり、補償内容の充実度ではプレミアムカードが圧倒的に上です。
楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードの基本情報
主な違いをまとめましたが、この見出しでは楽天カード2種の特徴とどんな人におすすめなのかをまとめています。
楽天ゴールドカードの特徴
楽天ゴールドカード カードの特徴 楽天ゴールドカードは、年会費2,200円(税込)で持てる楽天カードの上位版。国内主要空港と一部海外空港のラウンジを年間2回まで無料で利用できる特典があり、旅行をする方にとっては年会費以上の価値が感じられる場面もあります。
発行会社
楽天銀行株式会社
国際ブランド
Visa、Mastercard、JCB
ポイント還元率
1.0%~3.0%
年会費
2,200円(税込)
付帯保険
海外旅行保険:最高2,000万円
スマホ決済
Apple Pay、Google Pay
ポイント
楽天ポイント
入会資格
20歳以上、本人に安定した継続的な収入のある方
追加カード
ETCカード:年会費無料
家族カード:年会費500円
楽天ゴールドカードは、年会費2,200円(税込)で持てる楽天カードの上位版です。
年会費無料の通常カードと比較して、国内主要空港のラウンジが年2回まで無料で使える点が大きな特徴。
かつては楽天市場でのポイント還元(SPU)が+4倍でしたが、2021年4月の制度変更により、現在は+2倍に変更され、通常の楽天カードと同じ還元率となっています。
そのため、楽天市場でのポイント重視というよりは、「年会費は抑えつつ、ラウンジ利用や旅行関連の特典を少しプラスしたい」という方に適したカードです。
また、海外旅行傷害保険(利用付帯)も付いており、補償内容は最高2,000万円となっています。国内旅行保険やショッピング保険(動産総合保険)は付帯されていません。
楽天ゴールドカードはこんな人におすすめ!
楽天ゴールドカードは、コストを抑えつつ一部の充実したサービスを受けたい方に向いています。
こんな人におすすめ!
- 楽天市場での買い物が年に数回〜中程度の頻度の方
- 年会費をなるべく抑えたいが、空港ラウンジをたまに使いたい方
- 年会費無料の楽天カードでは物足りないが、プレミアムカードの年会費は負担が大きいと感じる方
ただし、楽天ゴールドカードのSPU還元倍率は+2倍と通常カードと同じため、「ポイントを多く獲得したい」という目的だけではあまりメリットがありません。
ラウンジ利用などの“ちょっとした付加価値”を求める方に適しています。
楽天プレミアムカードの特徴
楽天プレミアムカード カードの特徴 年会費が11,000円(税込)と高めですが、特典内容が充実。楽天市場でのポイント還元率(SPU)が+4倍と高く、年間を通じて楽天で多く買い物をする方には非常にお得。プライオリティ・パスが付帯しており、海外旅行や出張が多い方にとっては非常に魅力的。
発行会社
楽天銀行株式会社
国際ブランド
Visa、Mastercard、JCB、Americanexpress
ポイント還元率
1.0%~3.0%
年会費
11,000円(税込)
付帯保険
海外旅行保険:最高5,000万円
国内旅行保険:最高5,000万円
ショッピング保険:海外/国内300万円
スマホ決済
Apple Pay、Google Pay
ポイント
楽天ポイント
入会資格
20歳以上、本人に安定した継続的な収入のある方
追加カード
ETCカード:年会費無料
家族カード:年会費500円
楽天プレミアムカードは、年会費11,000円(税込)の最上位カードで、楽天市場でのSPU倍率が+4倍と高い還元率が特徴です。
さらに、「プライオリティ・パス」が無料で付帯し、世界1,400ヵ所以上の空港ラウンジを無料で利用できます。
旅行や出張の機会が多い方にとっては、ラウンジサービスや旅行保険の充実が大きな魅力です。海外旅行傷害保険は最高5,000万円(自動付帯+利用付帯)、国内旅行傷害保険も同額で自動付帯されます。
加えて、年間300万円まで補償されるショッピング保険(動産総合保険)も付帯しており、旅行・買い物の両方で安心できる一枚です。
楽天市場や楽天トラベルなどの楽天グループサービスを日常的に利用する人、特に「年会費分以上にポイントや特典で回収できる」と見込める人には非常に相性の良いカードです。
楽天プレミアムカードはこんな人におすすめ!
楽天プレミアムカードは、年会費を払ってでも高還元・多機能なカードを持ちたい人向けです。
こんな人におすすめ!
- 楽天市場で月1万円以上、年間10万円以上買い物をする
- SPU(+4倍)を活用して、ポイントを効率よく貯めたい
- 海外旅行や出張の機会が多く、空港ラウンジを頻繁に利用したい
- 旅行保険やショッピング保険などの付帯サービスも重視したい
プレミアムカードはプライオリティ・パスが無料で付帯し、国内外の空港ラウンジが無制限で使える点も大きな特徴です。
楽天市場での買い物が多い方や、年会費以上のリターンを得られる方にとっては、コストパフォーマンスの高い一枚だといえます。
結局どっちを選ぶべき?迷ったときの判断基準

どちらが合っているか悩んでしまう方に向けて、楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードを判断する基準を紹介します。
楽天市場の年間利用額で判断する
楽天プレミアムカードは楽天市場での還元率が※+4倍で、ゴールドカード(+2倍)より2%多くポイントが付きます。
そのため、楽天市場での年間利用額が50万円以上なら、プレミアムカードの年会費(11,000円)をポイントで回収できる可能性があります。
例:年間50万円 × 2%(差分) = 10,000ポイント
楽天での利用頻度が少なめなら、ゴールドカードや通常の楽天カードで十分です。
※毎週火曜日・木曜日に楽天市場でお買い物をするとポイント最大4倍
海外旅行・出張の頻度で判断する
空港ラウンジを頻繁に使いたい方、特に海外旅行や海外出張が年に数回以上ある方は、楽天プレミアムカード一択です。
プライオリティ・パスの通常年会費(約5万円相当)が無料で付帯するため、これだけでも年会費の元が取れるケースがあります。
国内空港ラウンジを年1~2回利用する程度なら、ゴールドカードでも十分です。
年会費以上に得できるかを試算する
最終的な判断基準は、「自分の使い方で年会費以上のリターンを得られるかどうか」です。
楽天市場でのポイント還元、旅行保険、ラウンジ利用などを金額換算して比較してみましょう。
▼ざっくり試算例
年間楽天市場利用:60万円 → プレミアムカードの還元差で最大+12,000ポイント
空港ラウンジ利用(海外3回) → プライオリティ・パス相当:数万円分
海外旅行保険の差額:もしもの備えとして高補償あり
このように、使い方次第でプレミアムカードの方が明らかにお得になるケースは多いです。
よくある質問(FAQ)

楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードを検討する際に気になることについて、Q&A形式でまとめました。
楽天ゴールドカードは改悪されたって本当?
はい、楽天ゴールドカードは過去に「改悪」と呼ばれる内容の変更が行われました。
特に注目されたのが、2021年4月1日以降のSPU(スーパーポイントアッププログラム)特典の変更です。
以前は、楽天ゴールドカードを利用して楽天市場で買い物をすると、最大+4倍のポイント還元(通常ポイント1倍+特典ポイント3倍)が受けられました。
しかし、変更後は+2倍(通常ポイント1倍+特典ポイント1倍)に下がり、楽天カード(年会費無料)と同じ倍率になったため、"改悪"と受け取る声が多く上がりました。
ゴールドからプレミアムに切り替える方法は?
楽天ゴールドカードから楽天プレミアムカードへの切り替えは、楽天e-NAVI(楽天カード会員専用ページ)から申し込みが可能です。
▼手順
- 楽天e-NAVIにログイン
- 「カードの切り替え」メニューを選択
- 楽天プレミアムカードを選んで申請
審査があるため、すぐに切り替えが確定するわけではありません。なお、切り替え時点で年会費11,000円(税込)が新たに発生します。
楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスは家族も使える?
いいえ。楽天プレミアムカードに付帯するプライオリティ・パスは、カード会員本人のみ利用可能です。
同行者(家族を含む)が利用する場合は、1名あたりの利用ごとに別途料金(1名につき1回あたりUS35$)が発生します。
なお家族カード会員は、国内空港ラウンジを無料で利用することは可能です。
楽天ゴールドと楽天プレミアム、違いを踏まえて最適な選択をしよう
楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードには、それぞれ異なる強みがあります。
楽天ゴールドカードは年会費を抑えながら、国内空港ラウンジの利用など最低限の特典を得たい方におすすめです。
一方、楽天プレミアムカードは、楽天市場でのポイント還元やプライオリティ・パスなど、豊富な特典を重視する方に向いています。
選ぶ際は自分の楽天市場の年間利用額や、旅行の頻度、保険や特典への関心度を基準に検討するのがポイントです。年会費の違いはありますが、使い方次第で十分に元を取ることができるカードでもあります。
本記事の比較を参考に、ご自身のライフスタイルに合った楽天カードを選んでみてください。
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