一般カード・ゴールドカード・プラチナカードなど、クレジットカードはステータス性に応じてランクがグレードアップしていくのが特徴ですが、ラグジュアリーカードというカードはご存知ですか?
まだ日本では馴染みの薄いラグジュアリーカードの特徴や、その高いステータス性などについて解説します。
目次
ラグジュアリーカードとは?
ラグジュアリーカードとは、富裕層向けのクレジットカードを提供するブラックカードが新生銀行グループ会社のアプラスと提携して発行する、高いステータス性を誇るクレジットカードです。
カードの国際ブランドは世界中で利用できるMastercardで、ひと目見るだけでステータス性が分かる高級感溢れるカードデザイン、他の上位カードを凌駕する豊富な特典など、唯一無二のカードとしてお使い頂けます。
高いステータス性を持つカード
ラグジュアリーカードは、日本で初めてMastercardブランドの最上位である「World Elite Mastercard」として発行されたカードです。
ステータス性の高いクレジットカードは一般向けのカードと比較すると審査難易度も高くなる傾向があるため、持っているだけで一目置かれるでしょう。
World Eliteの会員であれば世界中いつどこにいてもサービスを提供してもらえるので、カードを持てば専任のコンシェルジュが付いているのも同然です。
カードはこだわり抜いた金属製素材
ラグジュアリーカードは一般的なカードとは異なり、24金やステンレスといった金属製素材で作られています。
表面は金属加工、裏面はカーボン素材となり、Mastercardのロゴマークは削り出し加工になっているなど、細部にまでこだわって作られているのが特徴です。
このため、カードで支払いをする際にキャッシュトレイに乗せると金属音が鳴り響き、さりげなく高級感を演出する事ができます。
ラグジュアリーカードの特徴
ここからはラグジュアリーカードの基本情報と利用方法などについて解説していきます。
ラグジュアリーカードの年会費
ラグジュアリーカードの年会費は以下の通り。
ブラックカードは110,000円
ゴールドカードは220,000円
ブラックダイヤモンドが660,000円
ブラックダイヤモンドに関しては年会費とは別に入会金が1,100,000万円必要になります。
ラグジュアリーというだけあって年会費はやや高額ですが、年会費に見合った特典が受けられるのはメリットです。
ポイント還元率とポイントの使い道
ラグジュアリーカードは、1,000円の利用につき2ポイント(5円相当)のポイントが貯まる通常ポイント還元率1.0%のカードです。
海外の利用分は常に2倍の還元率で、国内の利用でもカードの利用金額に応じたボーナスポイント制度があり、カードのランクに応じて還元率もアップします。
カードランク | ポイント還元率 |
---|---|
Titanium Card | 1.0% |
Black Card | 1.25% |
Gold Card | 1.5% |
カードで貯めたポイントの有効期限は最大5年間と他のカードと比べても長めで、ポイントはギフトカードや提携航空会社(ANA・JAL)のマイレージへの移行、キャッシュバックなど使い道も選べます。
少し変わったところでは、ラグジュアリーカードならではの限定商品も用意されていて、本数限定のプレミアムワインに交換する事も可能です。
ラグジュアリーカードの利用限度額
一部のステータスカードでは利用限度額の上限がないというカードもありますが、ラグジュアリーカードの場合は利用限度額が初めから設定されています。
公式にはアナウンスされておらず、個人差があるため一概にはいえませんが、利用限度額はチタンカードが50~300万円・ブラックカードが300~500万円・ゴールドカードが500万円以上というのがひとつの目安です。
ラグジュアリーカードの審査や申し込み年収
ラグジュアリーカードも他社カードと同様に審査が行われます。
基本は信用情報などの細かい審査が行われますが、ステータス性の高いクレジットカードのため、基本的にはプラチナカードランク程度の審査と考えておきましょう。
申し込み条件
ラグジュアリーカードの申し込み条件は「20歳以上(学生不可)」だけとなっています。他社のステータスカードとは違い、申し込み自体に年収や安定収入の条件はありません。
ラグジュアリーカードの審査難易度
カードの種類 | 審査難易度 |
---|---|
消費者金融系カード | 独自 |
流通系カード | 甘い |
信販系カード | 普通 |
鉄道系・交通系カード | 普通 |
銀行系カード | 厳しい |
外資系カード | 超厳しい |
クレジットカードは発行会社によって上記のような審査何度ランクとなっており、ラグジュアリーカードは外資系カードと同等の審査難易度となっています。
外資系のクレジットカードは、海外の会社が日本で発行しているカードのことを言い、有名なカードではアメリカンエキスプレス、ダイナースなどが挙げられます。
ラグジュアリーカードは新生銀行グループの信販会社、アプラス株式会社が発行会社です。そのため信販系クレジットカードの枠に入ります。
ですが、国際ブランドはMastercardのなかでも最上級の「ワールドエリートMastercard」となっていますし、コンシェルジュサービスや付帯保険の補償額の高さから外資系の分類と同等の審査難易度となります。
カードランクによる審査難易度
ラグジュアリーカードの中で最もランクが高いのはBlack Diamondとなっていますが、招待制の為、新規申し込みの審査で難易度が高いのはゴールドランクとなります。
一番下のランクであるチタンカードは、還元率1.0%で海外旅行傷害保険最高1億円、コンシェルジュ付きなどの特典があるため、他社カードと比較するとチタンカードでもプラチナカード程度の審査難易度と考えてよいでしょう。
チタンカードの発行をする場合は、他社カードのプラチナカードに申し込みをするイメージで申し込む必要があります。
ラグジュアリーカードの申し込み年収
申し込み条件に収入の制限がないとはいえ、プラチナカードランクのカードの申し込みには勤め先や収入も関わってきます。
一般的にプラチナカードの申し込みに可決されやすい年収の目安は400万円~500万円程度となっています。ですが、これはあくまでも目安となっています。
たとえ大幅に収入を上回っていたとしても、ブラックカードに申し込んで審査否決となっては、今後ラグジュアリーカードを発行できなくなる可能性が増えますので、チタンカードランクからの申し込みが無難でしょう。
また、年収400万円以上であればチャレンジしてみても良いクレジットカードと言えます。
ラグジュアリーカードの種類
ラグジュアリーカードの中にもチタンカード・ブラックカード・ゴールドカード・ブラックダイヤモンドという4つのランクがあり、その中でも最上位となるのがブラックダイヤモンドです。
このうちカード券面が24金素材となるのはゴールドカードで、ブラックカードはステンレス素材、チタンカードはブラッシュド加工ステンレス素材となっています。
最上位であるブラックダイヤモンドには天然ダイヤモンドが搭載された選ばれた方だけの最高峰カードとなっています。
ラグジュアリーカード チタンカード
LUXURY CARD(ラグジュアリーカード)Titanium Card™
カードの特徴
最高のステータス性を誇るカード。カード自体がチタンや24金の金属でできており、一般的なカードではプラチナランク相当の優待を受けることが出来ます
発行会社 | Black Card I株式会社 | ポイント還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 55,000円(税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1.2億円 国内旅行傷害保険最高1.2億円 |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay | ポイント | ラグジュアリー・リワード・ポイント |
ラグジュアリーカード ブラックカード
ラグジュアリーカード ブラックカード
カードの特徴
チタンカードの次に位置するブラックカード。表⾯はステンレス、裏⾯はカーボン素材、プラスチック不使⽤。ポイント還元率が1.25%に上昇
発行会社 | Black Card I株式会社 | ポイント還元率 | 1.25% |
---|---|---|---|
年会費 | 110,000円(税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1.2億円 国内旅行傷害保険最高1.2億円 |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay | ポイント | ラグジュアリー・リワード・ポイント |
ラグジュアリーカード ゴールドカード
ラグジュアリーカード ゴールドカード
カードの特徴
Yellow GoldとRose Goldの2色展開となっており、24金コーティングが施されているのが特徴。ポイント還元率が1.5%に上昇。
発行会社 | Black Card I株式会社 | ポイント還元率 | 1.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 220,000円(税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1.2億円 国内旅行傷害保険最高1.2億円 |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay | ポイント | ラグジュアリー・リワード・ポイント |
ラグジュアリーカード ブラックダイヤモンド
ラグジュアリーカード ブラックダイヤモンド
カードの特徴
インビテーション制のため申し込み不可。カードに天然ダイヤモンドが埋め込まれている。ゴールドカードの利用実績の構築が必要
発行会社 | Black Card I株式会社 | ポイント還元率 | 2.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 55,000円(税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1.2億円 国内旅行傷害保険最高1億円 |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay | ポイント | ラグジュアリー・リワード・ポイント |
ラグジュアリーカードの豊富な特典・メリット
365日24時間対応のグローバルコンシェルジュサービス
レストランの予約や手配、旅行プランの提案、特別な日のプレゼントの提案や購入サポートなど、様々な要望に365日24時間応えてくれるグローバルコンシェルジュサービスを利用できるのがラグジュアリーカードの魅力です。
自動音声対応に繋がれる煩わしさもなく、メールでも相談ができるのでいつでもどこでも要望をかなえてくれます。
例えば、思い立った時に「オーロラを見に行きたい」と伝えるだけで最適なプランを提案してくれるので、面倒な手続きや手配はコンシェルジュに任せて旅を楽しむ事ができます。
快適な旅行をサポートするVIPトラベルサービスとプライオリティ・パス
チェックイン時間を早めたり、チェックアウト時間を遅くしたり、ゆったりと旅行ができるVIPトラベルは旅行にぴったりのサービスです。
提携ホテルではお部屋をアップグレードできるので、くつろぎのひと時を過ごす事ができるでしょう。世界中にある1,000以上の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パスも旅行好きには嬉しい特典です。
会員向けの特別優待や特典も
ラグジュアリーカードは食事やショッピングだけでなく、アートやスポーツにも強みを持っています。
人気レストランでコース料理をアップグレードできたり、指定のお店で所定のコース料理を2名以上で予約すると1名分が無料になるLuxury Diningサービスも嬉しい特典のひとつです。
更に、TOHOシネマズやカフェ・ワインバーの優待、プライベートジムの優待、フェラーリなどのスーパーカーが体験できるイベントの優待など、ワンランク上のサービスが受けられます。
充実の付帯保険
チタン・ブラック・ゴールド共通で、海外旅行保険は自動付帯で最高1億2,000万円・国内旅行保険は利用付帯で最高1億円という充実の補償が付いています。
ゴールドカードなら個人賠償責任保険も最高1億円補償となるため、日常生活で起きる万が一のアクシデントにも備える事ができます。
ラグジュアリーカードのデメリット
年会費が高い
ラグジュアリーカードはサービスが手厚いため年会費が他社カードと比較しても高く感じます。アメックスブランドやダイナースクラブのカードと比較しても1.5倍ほどの年会費がかかります。
その分、希少性も高く、ステータス性は再上位ランクのカードブランドとなっています。リムジンサービスやハイエンドコミュニティ、コンシェルジュの手厚い対応を考えると納得の年会費ではあります。
再発行手数料が高い
カードを紛失してしまったなど、再発行する場合は5,500円(税込)と割高な再発行手数料が発生してしまいます。
金属製カードという特性ゆえ、仕方ない部分ではありますが勿体ないと感じる方も多いでしょう。
まずはチタンカードからの利用がおすすめ
ラグジュアリーカードは最低ランクのチタンカードでもプラチナカードレベルの審査難易度となっていますので、年収条件をクリアしていたとしても審査落ちする可能性があります。
ゴールドやブラックランクのカードに申し込みをして否決されてしまった場合、審査落ちの履歴が残りますので、再度低ランクのチタンカードに申し込んでも発行されない可能性が高くなります。
ですので、まずはチタンカードの利用から始めて徐々に利用実績を積み、カードランクを上げていくのが無難です。チタンカードでも十分なステータス性を誇りますので所持しているだけで満足感が得られるでしょう。
LUXURY CARD(ラグジュアリーカード)
カードの特徴
最高のステータス性を誇るカード。カード自体がチタンや24金の金属でできており、人前で使いたくなるかっこいいカードを求める方におすすめです。
発行会社 | Black Card I株式会社 | ポイント還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 55,000円(税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1.2億円 国内旅行傷害保険最高1億円 |
Apple Pay | 対応 | 種類 | チタンカード ブラックカード ゴールドカード |