海外旅行に行く際、現金を現地の通貨に両替する必要がありますが、両替の方法には「空港などの両替所で両替」と「クレジットカードを使ってキャッシング機能を利用」があります。
どちらの両替方法にもメリット・デメリットがあるので解説していきます。
目次
海外で現金を両替
海外での現金の両替は、両替所や銀行ですることができます。世界中の空港には、必ず両替所があるのですぐに現金が必要な場合は空港で両替をすると良いでしょう。
また、現金が足りなくなっても、街のいたるところに両替所があるので、必要な場合はそれらを利用すると良いでしょう。
現金両替のレートと手数料
現金を両替する場合は、両替所ごとにレートが違い、さらに手数料がかかます。手数料は、両替手数料と為替手数料の2種類があり、加算のされ方がそれぞれ違います。ここでは、日本円をアメリカドルに両替した場合を例にして、2つの手数料について詳しく解説します。
両替手数料
両替手数料は、両替する度に決められた金額が加算されます。つまり、例えば5万円を両替した場合でも10万円を両替した場合でも金額に関係なく、その両替所や銀行ごとに決められた一定の金額の手数料が発生するという仕組みです。
両替手数料は、両替所や銀行ごとに金額が違っていて、安いところもあれば高いところもあります。したがって、少額の現金を何度も両替すると、手数料が多くなってしまい損になってしまいます。
現金で両替をする場合は、なるべく少ない回数で行う方が良いと言えます。しかし、あまり多く両替してしまうと、帰国時に日本円に両替しなければいけなくなり、その時にさらに手数料が引かれてしまうので、注意が必要です。
また、両替手数料は、日本国内の両替所や銀行などでは無料となっているところも多くありますが、海外では、ほとんどの両替所や銀行で有料となっています。
為替手数料
為替手数料は、1ドルあたりに対して数円というかたちで加算されます。つまり、両替手数料とは異なり、両替したきの金額によって変わります。しかし、両替所や銀行では為替手数料の金額が表示されていません。為替手数料は、レートの金額に加算された状態で表示されているので、はっきりとした金額はわからなくなっています。
しかし、同じ日のレートでも、両替所や銀行ごとに金額は違っているため、レートがいい両替所は為替手数料が安く、レートが悪い両替所は為替手数料が高いと言えるでしょう。
現金両替の注意点
現金での両替をすると、多額の現金を持ち歩かなければいけなくなり危険です。国によっては、治安が悪い場所もあるので注意しましょう。また、両替所は営業時間が決まっていて、夜間は閉店してしまっている場合もあります。
手数料についても両替をするごとに加算されるので、事前にいくらくらい必要なのか計算して、なるべく一度で両替を済ませる方がお得です。
海外キャッシング
海外キャッシングに対応しているクレジットカードとATMがあれば、キャッシングで現地の通貨を引き出すことができます。ATMの操作方法も簡単で、各カード会社のホームページで操作方法の確認をすることもできます。
また、ATMは世界中にたくさんあり、例えばVisaのATMは世界中に260万台以上あります。
海外キャッシングのレートと手数料
海外のATMでキャッシングをした場合のレートは、カードの利用データが各カード会社の決済センターに到着した時の実勢レートが適用されます。つまり、決済した時点でのレートは適用されないので、カードを利用してから、レートの変動によって金額が変わるということになります。
決済をしてから決済センターに利用データが到着するまでの期間はカード会社によって違いますが、一般的に2日から4日程度となっています。また、キャッシングを利用した場合は、ATM手数料と利息が必要になります。次は、ATM手数料と利息について解説します。
ATM手数料
ATM手数料は、ATMを利用した時に発生する手数料です。カード会社によって金額は変わりますが、数百円程度となっています。中には、ATM手数料が無料のカードもあり、その場合は、利息のみで利用可能ということになります。
利息
利息はキャッシングを利用してから返済するまでの期間によって変わります。例えば、1ドル100円で金利が18%の時に1000ドルキャッシングした場合、10万円×0.18÷365日=49円となり、1日あたりの金利が49円となります。
これをキャッシングしてから30日後に返済をすると、49円×30日で1470円となります。しかし、キャッシングをした場合の返済は、引き落とし日を待たなくても、帰国後にカード会社に連絡をすることで繰上げ返済ができます。
カードを利用してから5日後に繰り上げ返済をすると、49円×5日となり利息が245円と安くすることができます。このように、キャッシングは現金の両替に比べると、手数料などの出費を抑えることができます。
海外キャッシングの注意点
カード会社によって、対応しているATMが違います。Visaの場合はVisaマークもしくは、Plusマークが書かれているATMで利用することができます。JCBとマスターカードは、JCBマークかMasterCardマーク、Cirrusマークが書かれているATMで利用することができます。
また、海外キャッシングを利用する場合は、事前にカード会社に連絡をしなければならないので、渡航前に事前に連絡をしておきましょう。
現金両替と海外キャッシングのメリットとデメリット
現金での両替と海外キャッシングそれぞれのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
現金両替のメリット
- 国に関係なく空港に必ず両替所がある
- 事前に手続きの必要がないので楽
- 両替所で完結できる
海外キャッシングのメリット
- 現金の両替に比べて手数料が安い
- 世界中に設置されている
- 24時間利用できるATMもある
- インターネットでATMの場所を検索できる
- 会話をする必要がないので英語ができなくても安心
現金両替のデメリット
- 手数料が高い
- 多額の現金を持ち歩くと危険
- 英語が話せないと不安
海外キャッシングのデメリット
- 渡航前にカード会社に連絡が必要
- 帰国後に繰上返済をしないと利息が高くなる
- ATMの操作を自分でしなければならない
海外キャッシングがお得
海外キャッシングは、手数料が安く、利息も繰り上げ返済をすることでとても安く抑えることができます。利用する金額や回数が多くなるほど現金での両替と比べて金額に差が出てきます。
また、ATMの操作方法や設置場所がわからなくて不安でも、カード会社のホームページから検索できたり、利用方法の解説も記載されているので安心して使うことができます。
これらのことを踏まえると、現金での両替よりもキャッシングがお得と言えます。
関連記事