クレジットカードを申し込んでも審査に通らないとお悩みの方も多いでしょう。クレジットカードで審査落ちする理由は様々ですが、審査落ちの原因が分かれば対策を取る事ができます。
クレジットカードの審査に落ちる理由と、審査に通るために気を付けるポイントを徹底解説してまとめました。
目次
3Cと呼ばれる評価基準でクレジットカード審査を行っている
一般社団法人日本クレジット協会がまとめた統計データによると、毎年クレジットカード申込者の20%~25%程が審査に落ちていることがわかります。
どんな審査が行われているのか、クレジットカードの審査「3C」と呼ばれる評価基準をみていきます。
【3Cとは】
- Capacity(返済力)
- Character(本人の性格)
- Capital(資産や財産)
それぞれの項目を点数化するスコアリングという方法で審査が進みます。
スコアリングでは、「属性」と呼ばれる職業や勤続年数などの項目と、個人信用情報機関に記録されている「信用情報」を確認して、返済能力が高いと推測される順に点数化をしていきます。
Capacity(返済力)
「Capacity(返済力)」では、年齢・職業・年収・勤続年数・勤務先の規模・借入額が評価されます。
年齢
年齢は20代から30代が最も高得点となり、健康問題が出てきやすい中高年以降の年代は点数が低くなります。
また、30歳を過ぎても一度もクレジットカードを持った事がなく、信用情報が記録されていない「ホワイト」と呼ばれる状態の方は審査落ちの可能性が高い傾向があります。
職業
職業は公務員や弁護士、医師など安定した職業に就いていると点数が高くなります。その反対に自営業や派遣などの非正規雇用、パート・アルバイトなどは収入の安定性を欠くため点数が低くなります。
ただし、学生の場合は社会人とは審査基準が異なるため学生向けカードであれば審査に通りやすいのが特徴です。
年収
年収は多いに越した事はありませんが、多さよりも継続的に安定した収入があるかどうかの方が重視されます。
勤続年数
勤続年数も長い方が高得点を得られますが、さほど重視されない項目なので1年程度の勤続年数でも審査に通る可能性はあります。
勤務先の規模
勤務先の規模は経営の安定や申込者の収入を計る要素のひとつですが、こちらも勤続年数と同様にあまり重視されていません。
借入額
借入額は返済能力を評価するのに欠かせない項目です。キャッシングやローンの借入額によってはカード利用分を返済しきれないと判断されて、審査に通りにくくなる場合があるため注意しましょう。
借り入れにはリボ払いも含まれるので、知らないうちに借入額が膨らんでいたというケースもあります。
Character(本人の性格)
「Character(本人の性格)」では、主にクレジットヒストリー(クレヒス)の評価があります。
クレジットヒストリーとは、これまでに利用したクレジットカードやローンの利用履歴の事で、最大で過去10年にわたって個人信用情報機関に記録された情報を基にスコアリングを行います。
個人信用情報機関の情報はカード会社や消費者ローン、割賦販売を行う企業が会員となり、情報を共有しているため、たとえ他社であっても過去に延滞や貸し倒れなどの事故情報が残っていればカード審査に通らない恐れがあります。
これが俗にいう「ブラックリスト入り」の状態で、実際にブラックリストというリストが存在する訳ではありませんが、場合によっては10年間にわたりブラック情報が残ってしまうのです。
カードを申し込んだ際には必ずカード会社が個人信用情報機関に申込者の信用情報を問い合わせるので、過去のブラック履歴を隠す事はできません。
クレヒスで問題となるのは事故に関する履歴なので、たとえ少額でも毎月カードを利用して期日までに返済を行っている事が高評価を得るためのコツとなります。
Capital(資産や財産)
「Capital(資産や財産)」では、住居形態や居住年数、貯金・預貯金額が評価されます。
住居形態
住居形態は自分名義の持ち家が不動産担保となるため一番評価が高く、その次が家族名義の持ち家、その後は社宅・賃貸住宅・公営住宅となります。
居住年数
居住年数も長い方が評価は高くなりますが、資産についてはそこまで重視されません。持ち家で居住年数が長ければ夜逃げされる恐れも少ないというのも好評価になる所以です。
貯金・預貯金額
貯金・預貯金額についてもやはり多い方が評価は高くなりますが、自己申告制のためこちらもあまり重視されない項目です。
居住年数や貯金・預貯金額
居住年数や貯金・預貯金額はカードによっては申告を求めないケースもあり、審査に与える影響は少ないでしょう。
クレジットカード審査に落ちる理由と対策
審査基準を満たしていない場合、メールか封書で「ご入会を見送らせて頂くことになりました」という連絡が届きます。
カード会社の審査基準は本当に様々で、例えば年収が1,000万円を超えてすでにカードを数枚所有している人でも一般カードの審査に落とされてしまうこともありますし、同じカードを年収300万円未満の人が申し込んで通ることもあります。
まずは基本的なところから見直して審査合格率を上げていきましょう。
- 申込書の不備
- 申込要件を満たせていない
- カード会社が発行数を制限している
- 借入(借金)が多い
申込の際に気を付けるポイントについて紹介していきます。
申込書の不備
クレジットカード審査に落ちる理由として多いのが申込書の不備です。申込書に記入する場合はインターネット申し込みと比較して誤字脱字や記入漏れのリスクが高くなります。
例えば、勤務先の電話番号を間違えて記入すると勤務先に実際に勤めているかを確認する「在籍確認」を行う際に連絡が取れませんし、名前の漢字を間違えただけでも審査落ちの可能性はあります。
機械による審査では誤字脱字については判断する術がないため、やはり自分の目で確認しなければいけません。他にも、身分証明書と現住所が異なる場合や、銀行印を間違っているという場合についても審査落ちの原因になるので注意してください。
申込要件を満たせていない
クレジットカードには申込要件(申し込み条件)が定められているため、要件を満たしていない場合は当然審査にも通りません。
ゴールドカードやプラチナカードなど、ステータスカードと呼ばれるカードの中には年齢制限があったり、一定の収入がないと審査に通らないものもあります。
申込要件を満たせていない場合の審査落ち対策は、身の丈に合っていて申込要件を満たしたカードを選ぶしかありません。
審査基準を満たせていない
審査基準を満たせていない場合も審査落ちの対象となってしまいます。先ほど説明した「3C」にあるように、クレジットカードの審査には様々な項目があります。
中でもクレジットヒストリーと返済力はカード審査のカギを握る重要な項目です。対策としては、最低ラインであっても審査基準をクリアする事です。
事故情報であるブラックリスト入りしておらず、毎月安定した収入があり、勤続年数もしくは居住年数が1年以上である事がクレジットカード審査通過の最低ラインです。
カード会社が発行数を制限している
カードによってはカード会社が会員数や景気の動向をみて発行数を制限しているケースもあります。
カードを申し込んで審査結果が出ないうちに別のカードを申し込む事も「申し込みブラック」となってしまう恐れがあるため避けましょう。
申し込みブラックとは、短期間に複数の申込情報が個人信用情報機関に登録されている状態の事で、現金化目的でカードを作られたり、キャンペーンやキャッシュバック目当てで契約と退会を繰り返される事などを防ぐためカード会社が発行数を制限しているのです。
一か月に申し込むカードはカード会社を問わず、多くても3枚まで(できれば1枚から2枚)にしておいた方が良いでしょう。
借入(借金)が多い
他社からの借入が多い事も審査落ちで多い理由のひとつです。借入額や借入件数によってはお金に困っている人だとみなされ、審査落ちしてしまいます。
クレジットカードには代金の支払いに利用する「ショッピング枠」の他にお金を借りる事ができる「キャッシング枠」がありますが、キャッシング枠を希望するとカード審査が厳しくなるといわれています。
借入(借金)が多い場合の審査落ち対策としては、借金を返済してからカードを申し込む事や、複数の借入がある場合は整理を行う事、クレジットカードのキャッシング枠をなるべく少な目にして申し込む事です。
キャッシング枠は不要ならできれば0円(なし)にして申し込むとキャッシング枠を希望した場合と比較して審査に通りやすくなります。
以上がクレジットカードを申し込みの際に気を付けるポイントとなります。ここからは審査の際にカード会社が確認するローンや返済履歴についてみていきます。
要するにブラックリストかどうかの判断です。
信用情報機関にブラックリストとして登録されている
クレジットカードの審査落ち理由として、もっとも割合が多いのが「信用情報機関にブラックリストとして登録されている」というケースです。
ブラックリストといっても、明確にそういうリストがあるわけではなく、「信用情報機関」というクレジットカードやローンに関する各種履歴を管理する会社に「異動」などのネガティブな情報が記録されている状況のことを言います。
ブラックリスト化してしまうと、クレジットカードの審査だけじゃなくカードローンや住宅ローンといった各種ローンの審査にも悪影響になります。
ブラックリストに追加される条件
「異動」という情報が記録されブラックリスト化してしまう条件については以下です。
- クレカやローンの支払いを61日以上、もしくは3か月以上延滞した
- 奨学金の支払いを延滞した(KSC)
- 携帯電話本体を分割で購入して支払いを延滞した(CIC)
- 自己破産・債務整理をおこなった
※KSCやCICの詳細は後述
各ブラックリストになる条件についての詳細は以下ページにまとめているので、身に覚えがある方は参考にしてみてください。
信用情報機関にブラックリストかを確認する方法
「自分がブラックかも知れない……」と思う方は信用情報機関に「信用情報開示請求」をすることで、自分の信用情報がどうなっているかを確認することができます。
日本国内にある個人信用情報機関はCIC・JICC・KSC(全国銀行個人信用情報センター)の3つで、CICは主にクレジットカード会社の取引、JICCが主に消費者金融やクレジットカード会社の取引、KSCが主に銀行での取引を管理しています。
この信用情報機関のうち、1社でもブラックリストの記録があるとCRINやFINEと呼ばれる仕組みで3社に情報共有されてしまうので、可能でしたら3社に開示請求するのをおすすめします。
▼各信用情報機関のホームページから、希望の開示方法を選択して手続きを行ってください。
ブラックリストが記録されている期間
延滞や自己破産などでブラックリスト入りすると信用回復までに数年間を要し、その期間はクレジットカードが作れない(作りづらい)状態となります。
例えば、クレジットカードの支払いを延滞してしまった場合、CICの信用情報に「異動」というネガティブ情報が延滞解消後(完済してから)5年間記録されます。
▼完済後、各信用情報機関に異動情報が残る期間
異動になる条件 | CIC | JICC | KSC(全国銀行個人信用情報センター) |
---|---|---|---|
61日以上の延滞 | 5年 | 1年 | 5年 |
3ヵ月連続の延滞 | 5年 | 5年 | 5年 |
任意整理・特定調停・個人再生 | 5年 | 5年 | 5年 |
自己破産 | 5年 | 5年 | 10年 |
61日以上の延滞と3か月連続の延滞、どちらの延滞で「異動情報」がつくのかは、借入総額や支払いが遅れることを電話で連絡したかどうか、電話の態度はどうだったかという点でかわってきます。
債務整理で自己破産を行った場合は信用回復までの期間が長く、トラブル解消後10年間はブラックリスト入りの状態が続くためカードやローンの新規契約が難しくなります。
ブラックリストから消えた後も、信用情報が残っていない「ホワイト」の状態になるためクレジットカードやローンの申し込み時に審査の面で厳しくなります。
クレヒス修行をしてから再申し込み
もし信用情報に傷が付いていた場合は、事故情報が消えるまでカード申し込みを待つか、クレヒス修行を積んでから再チャレンジする方法もあります。
事故情報は長ければ10年(債務整理など債務事故の場合)、5年(延滞などの場合)と長期間残って新たにカードを作る際の審査に悪影響を及ぼすので注意しましょう。
クレヒス修行をする場合は、まずは審査難易度の低いカードを作って、毎月少額でもカードを利用して延滞なく支払い、良いクレヒスを積むと後のカード審査で有利に働きます。
クレヒス修行期間の目安は最低でも6か月間、できれば2年程度良いクレヒスを積んでから新しいカードを申し込んだ方が良いでしょう。
この間に延滞などを起こすと意味がないので、必ず正しく返済する事が重要です。
クレジットカード審査が不安な方におすすめのカード
ACマスターカード
ACマスターカード
カードの特徴
アコムが発行する年会費無料のクレジットカード。最短即日発行可能でパート・アルバイトの人でも働いていれば申込OK。利用金額から0.25%キャッシュバック
発行会社 | アコム株式会社 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.25%キャッシュバック |
年会費 | 永年無料 |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
金利 (実質年率) |
リボ:10.0%~14.6% カードローン:3.0%~18.0% |
審査時間 | 最短20分 ※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
発行時間 | 最短即日 |
利用限度額 | 300万円 ※クレジットとカードローンのご利用合計の上限は800万円まで ※300万円はショッピング枠ご利用時の限度額です。 |
申し込み資格 | 安定した収入と返済能力を有する方で、アコムの基準を満たす方 |
消費者金融大手のアコムが発行する年会費永年無料のクレジットカードで、消費者金融独自の審査基準を採用しているため、他社のカード審査で落ちた人でも審査通過できる可能性があります。
クレジットヒストリーよりも支払い能力を重視しているので、カード会社では審査に通らなくてもACマスターカードなら作れる場合があります。
また、ACマスターカードは即日発行可能で年会費無料のカードです。原則、在籍確認なし※なので、職場への電話が気になる方でも申し込みしやすいカードです。
※原則、電話での確認はせずに書面やご申告内容での確認を実施。
クレヒス修行用カードとして人気
本命のカードを作るためには、審査基準として重視される「クレジットヒストリー」を積み重ねていく「クレヒス修行」が必要になってくるでしょう。
そこで、クレヒス修行用カードとして人気の「ACマスターカード」や「プロミスVisaカード」を作って支払いの遅延のないクリーンなクレジットヒストリー(クレヒス)を積み重ねておくとカード会社からの信用度が高まります。
すぐに現金が欲しい!という方は最大30日間利息0円のカードローンがおすすめ
アイフル
アイフルの特徴
はじめての利用なら契約から最大30日間利息0円で利用できる消費者金融系カードローン。借り入れまでが早く、働いている人であれば申込OKのおすすめ消費者金融ローン。
金利 (実質年率) |
3.0%~18.0% |
---|---|
遅延損害金 (実質年率) |
20.0% |
審査時間 | 最短18分 ※お申込みの状況によってはご希望に添えない場合がございます |
融資スピード | 最短18分 ※お申込みの状況によってはご希望に添えない場合がございます |
限度額 | 最大800万円まで ※ご利用限度額50万円超、または他社を含めた借り入れ金額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要です。 |
返済方式 | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 |
返済期間 回数 |
借入直後最長14年6ヶ月(1~151回) ※500万円を12.0%(実質年率)で借入した場合 |
担保・保証人 | 不要 |
「お金がないのでクレジットカードのキャッシングを利用したい」「クレジットカードで支払いを次月以降にしたい」ということであれば、審査時間の早い無利息期間のあるカードローンを利用するのはいかがでしょうか。
カードローンにも必ず審査はありますが、消費者金融会社であるアイフルは過去の利用履歴(クレヒス)を最重視するクレジットカードの審査基準とは異なり、アルバイト・フリーターでも働いていて支払い能力があるとみなされれば、クレジットカード審査で落ちた人でも通過できる可能性があります。
アイフルは公式サイトで申し込みをし、最短18分※の審査完了後、インターネットや電話で振り込んでもらい融資を受ける方法と、アイフルの無人契約機「てまいらず」でカードを受け取って銀行やコンビニのATM(セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM)で融資を受ける方法があります。
また、カードローンは「借金」という印象があるため、家族や会社に利用がバレたくない。という方もいるかと思いますが、原則会社への在籍確認なし、自宅に郵便物が届く心配もなしで契約・利用することができます。
年齢、雇用形態、年収、他社借入金額を入力するだけで、融資可能かを診断できる「1秒診断」もあるので、審査が不安な方は試してみてください。
※お申込みの状況によってはご希望に添えない場合がございます