クレジットカードを申し込むにあたって、申し込み資格の中に年齢制限があります。
特に法律で、何歳以上でなければ申し込みができないというような決まりごとはありませんが、高校生を除く18歳以上と設定しているクレジットカード会社がほとんどです。
また、18歳以上で条件を満たしている場合でも、年代によって審査が通りづらい条件というものも存在します。
ここでは、クレジットカード審査にあたっての年齢について、詳しく説明していきます。
80歳以上でクレカを作るポイント
- クレジットカードの年齢制限は18歳などの下限のみ!高齢者でも作成可能
- 年金などの収入があれば発行できる
- イオンカード、セゾンカードなどの申し込み安いクレカを選ぼう
カード名 | おすすめポイント |
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![]() エポスカード |
・全国10,000件のマルイグループで割引優待 ・カラオケ、旅行、飲食店などで割引 ・マルコとマルオの10日間は10%オフ |
![]() セゾンカード インターナショナル |
・セゾングループで割引 ・スタンダードで使いやすい ・バスツアーなどの割引 |
![]() イオンカード |
・イオンでポイント2倍 ・毎月15日「G.G感謝デー」は55歳以上のお客さまが5%オフ ・毎月20日、30日「お客様感謝デー」は5%オフ |
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80歳以上でもクレジットカードは作れる?年齢制限は何歳まで?
クレジットカードは、「申し込み条件は18歳以上の人」や「学生不可」など、公式サイトに申し込み条件として年齢を記載していることが多いです。
しかし、申し込み条件に「〇歳以上の人」と制限の下限は記載されていても、何歳まで申し込みができるのかという上限の記載はなく、高齢者の申し込みが可能なのかわからないですよね。
こちらでは、クレジットカードの申し込み条件の年齢について焦点を当てて、詳しくご紹介します。
基本的には年齢の上限はなし
クレジットカードへ申し込む際、「18歳~70歳までの人」などのように、公式サイトや発行カード会社が年齢制限の上限を記載していなければ、定年退職をしたあとの高齢者などでも全く問題ありません。
カード会社はクレジットカードの発行前に、必ず審査を行ってカード利用額の返済がきちんとできる収入があるのか、資産があるのかなどを確認しています。
高齢であったとしても、カード会社所定の基準を満たしていれば申し込みは可能ですし、審査で認められればカードも発行してもらえるでしょう。
年金受給が収入にみなされるケースがある
会社を退職したあと年金受給者となった場合、収入源が年金のみとなってしまう人もいるかと思います。
クレジットカードの申し込み条件にある「安定した収入」では、年金を収入として認めてもらえるケースが多く、一般的にはゴールドカードなどの高グレードカードでなければ、年金受給者でも問題なくカード発行が可能でしょう。
ただし、収入制限について記載されている場合、収入の条件はカード会社によって異なり、「働いて企業から給料として配当されるお金でなければ収入として認めてもらえない」といった例外もあります。
詳しい条件を設けている場合は、公式サイトなどで申し込み条件が確認できるケースが多いので、しっかり確認しておきましょう。
18歳未満は申し込めない
クレジットカード会社の申し込み条件には、18歳以上という設定になっているものがほとんどであるため、18歳未満の人はクレジットカードに申し込みをすることができません。
また、基本的に高校生の場合は18歳以上と年齢制限をクリアしても申し込み対象から除外されます。例えば留年などで19歳で高校に在学している人の場合、年齢自体は18歳以上ですが高校生であるということで、申し込みはできないでしょう。
しかし、2022年4月1日より成人年齢が18歳に引き下げられた影響で、高校を卒業した18歳以上であれば親権者の同意なしでクレジットカードを申し込めるようになりました。
同意なしでカードへの申し込みはできますが、最低限の知識をつけていないとカード利用は危険ですので注意が必要です。
もし、18歳未満でもクレジットカードのような決済が行いたい場合は、デビットカードやプリペイドカードのような、対象年齢が低く設定されている代替カードの利用をしましょう。
クレジットカードとは異なり支払い方法が一括払いのみですが、実店舗だけでなくネットショッピングにも利用できるものが多いので、決済手段を増やすにはおすすめです。
年齢が若いとグレードが高いカードは難しい
ゴールドカードなどカードのグレードが高いクレジットカードの場合だと、18歳以上であっても申し込み条件を満たせないものも出てきます。
ステータス性の高いカードとしておなじみの、アメックスゴールドは20歳以上で定職についている方が条件となっているので、アルバイトやパート、学生の場合は申し込むことができませんし、三井住友カード ゴールドの場合は満30歳以上が申し込み資格となっているため、20代のうちは申し込みをすることができません。
このように、グレードの高いクレジットカードの場合は、カード会社ごとに申し込み条件というのは異なりますので、しっかりと確認が必要です。
高齢者向けクレジットカードの選び方
クレジットカードには様々な種類があり、カードごとによって受けられるサービスや特典などが異なります。
こちらでは、高齢者でも利用しやすいカードを選ぶためのポイントをご紹介しますので、実際にカードを選ぶ際の参考にしてみて下さい。
セキュリティやサポートの充実さ
高齢者の方がクレジットカードを利用するために一番注目したいのは、盗難・紛失や不正利用などのトラブルへのセキュリティ対策やサポートがどのようなものかということ。
セキュリティで重視するポイント
・24時間365日常にカード利用のモニタリング(三井住友カードなど)
・3Dセキュア(ネットのお買い物2段階認証)
自分で不正利用にすぐに気づければ問題ありませんが、高齢者に限らずなかなか難しいでしょう。
このような不正利用を防ぐために、セキュリティ対策がしっかりしているカードを選べば安心してカードが利用できるのです。
モニタリングのほかにも、カードが利用されたらリアルタイムで利用通知を届けたり、身に覚えのない請求については電話でオペレーターと話すことが可能なカードを選ぶことで、高齢者でも安心・安全にカードが利用できるでしょう。
年会費
年会費種類 | 特徴 |
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永年無料 | 特別な条件などが無く、永久的に年会費無料でカードが利用可能 |
初年度無料 | カード発行の1年目のみ年会費が無料、2年目以降は年会費が発生 |
条件付き無料 | 年間利用金額や年間利用回数など、条件をクリアすることで年会費が無料になる |
年会費有料 | 毎年年会費が発生するが、付帯する保険・特典などの内容が充実 |
クレジットカードには年会費が無料のものと有料のものがあります。
高齢者で収入が少ない人であれば、年会費は無料のカードがおすすめですが、年会費無料にも様々な種類があります。
例えば、「年会費永年無料」と書かれているものであれば、条件もなく永久的に年会費が無料でカードが利用可能。
基本的には、年会費永年無料のカードであればコストを掛けずにカードを所持でき、カードを使わなかったとしても費用がかからないためおすすめです。
しかし、「年に1度以上のカード利用で無料」などの条件付きで年会費が無料になるカードであっても、条件がクリアできる場合であれば特典などと比較して選ぶのも良いですね。
また、年会費が有料のカードは、付帯している保険や特典・サービスなどの内容が充実している傾向にあるため、コストよりも特典を重視するのであれば、有料のカードが良いでしょう。
ポイント還元率
クレジットカードは利用した金額に応じて、ポイントが還元される仕組みになっているものが多く、その還元率はカード会社によって異なり、一般的には基本還元率が0.5%~1.0%のカードが多いでしょう。
特に、ポイント還元率が1.0%以上のカードは高還元だと言われています。
基本還元率で選ぶのも良いですが、カードには特約店というものがあり、対象店舗で決済するだけでポイント還元率がアップすることも。
スーパーやコンビニなど、日常的に利用する店舗が決まっている場合であれば、その店舗が特約店として加盟しているカードを選ぶだけで、ポイントが通常時よりもたまりやすいでしょう。
ためたポイントは、支払いへの充当や他社ポイントへの移行、商品への交換など幅広い使い道があるので、クレジットカードを利用するのであればポイントはしっかりためたいですよね。
ただし、カード利用をあまりしないのであれば、基本還元率が高い方がためやすい可能性もあるので、カードを利用したい頻度や店舗などで選ぶとお得に利用しやすいでしょう。
付帯保険・特典
「特定店舗・施設で割引」「会員優待でミュージカル・演劇のチケット先行販売」など、クレジットカードの付帯特典はカード会社によって異なります。
旅行好きなら、旅行傷害保険が付帯しているものや、宿泊施設・飲食店などの割引優待があるもの、演劇鑑賞が趣味ならチケットを優先的に購入できる特典付帯のものなど、自身のライフスタイルに応じてカードを選ぶことが重要です。
付帯している保険や特典が充実しているカードは年会費が有料のカードもあるため、年会費と特典のバランスを見ながら利用しやすいカードを選びましょう。
80歳以上の人にもおすすめの人気クレジットカード
高齢者の人でも安心して申し込みができるカードはたくさんあります。
こちらでは、年会費や付帯するサービスなどに焦点を当て、おすすめのクレジットカードを5枚ご紹介しますので、カード選びの参考にしてみて下さい。
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)
カードの特徴
世界シェアNo.1のVisaブランド。(※Mastercardも利用可能)初めてクレジットカードを持つ人でも安心して利用できるセキュリティ性が高い「銀行系カード」のジャンルに入る。コンビニ・飲食店で高還元のため対象店舗の決済用カードとしても人気が高い
発行会社 | 三井住友カード株式会社 |
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国際ブランド | Visa、Mastercard |
ポイント還元率 | 0.5% ※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。 |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
スマホ決済 | iD(専用)、Apple Pay、Google Pay、Samsung Wallet |
ポイント | Vポイント |
クレカ積立 | SBI証券 |
申し込み条件 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
追加カード | 三井住友カードWAON、PiTaPaカード 家族カード(年会費永年無料) ETCカード(年会費550円 (税込)※初年度無料※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料) |
三井住友カード(NL)は、年会費が永年無料で、ナンバーレスのクレジットカードです。
対応している電子マネーに、iD(専用)・PiTaPa・WAON・Apple Payなどがあり、海外のネットショッピングにも安心なバーチャルカード発行も可能なため、国内利用だけでなく海外利用にも活躍します。
基本還元率は0.5%と低めですが、対象コンビニや飲食店でスマホ決済を行うだけでポイント還元率が7%までアップ。
また、Amazonや楽天市場などが参加するポイントサイトの「ポイントUPモール」を利用すればネットショッピングで数倍になります。
セキュリティ対策が充実
三井住友カード(NL)は、早くからICチップ搭載のカード発行や、不正利用の探知システムの採用などを行っており、セキュリティの高さが魅力のカードです。
特に、カード利用の通知がリアルタイムに届く不正利用検知サービスは、身に覚えのないカード利用がすぐに把握できるため、高齢者でも安心してカードを利用可能。
通知方法も、アプリやメール、LINEなど様々な方法があり、自分が使いやすいように設定できるのが嬉しいポイント。
万が一、不正利用の被害に遭った場合は、不正利用の申告をした日から遡って、60日前までの利用について損害を補償してもらえます。
イオンカード
イオンカードには「G.Gマーク」がついている55歳以上を対象としたカードが発行されています。
一般的なイオンカードは、20日・30日が「お客様感謝デー」で5%割引が行われますが、G.Gマーク付きのイオンカードであれば、毎月15日も「G.G感謝デー」として5%割引が適用。
シニア向けの特典があることから、高齢者でも申し込みしやすいカードと言えるでしょう。
カード利用に安心のサポート
イオンカードにはショッピング保険が付帯しており、カード利用で購入した商品が壊れてしまっても、年間50万円まで補償が可能です。
ほかにも、カードの紛失・盗難時にも損害を補償してくれる保険が付帯しており、24時間問い合わせることができるので、安心してカードでショッピングが楽しめますね。
また、不正利用を防ぐために常時クレジットカード取引のモニタリングや、過去に不正利用として起きたパターンと類似するカード利用時には、カードの取引を一時的に停止するセキュリティの高さも魅力。
高齢者でも犯罪やトラブルに巻き込まれないよう、しっかりとした対策が行われています。
楽天カード
楽天カード
カードの特徴
新規入会&利用で5,000円分のポイントプレゼントキャンペーン中!通常ポイント還元率が高いうえに、楽天市場や楽天トラベルなどの楽天サービスでポイントがたまりやすい。
発行会社 | 楽天カード株式会社 |
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ポイント還元率 | 通常1.0% |
年会費 | 年会費永年無料 |
付帯保険 | 海外:最高2,000万円 |
電子マネー、スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、楽天ペイ、楽天Edy |
ポイント | 楽天ポイント |
クレカ積立 | 楽天証券 |
申し込み条件 | 18歳以上 |
追加カード | ETCカード(年会費550円) 家族カード(年会費無料) |
楽天カードは流通系カードに該当しており、一般的には審査通過しやすいカードです。
80歳以上の高齢者であっても年金受給者として安定した収入があり、クレヒスに問題が無ければ、審査通過できる可能性は十分にあります。
また、基本還元率が1.0%と高く、ポイント有効期限もカード利用の度に延長されていく実質無期限でポイントもためやすいことから、若者世代だけでなくシニア世代まで人気のカードです。
街中の実店舗では、ファミリーマートやマクドナルド、ミスタードーナッツのような利用しやすい店舗から、ツルハドラッグやココカラファインなどの薬局といった幅広いジャンルが加盟店。
楽天カードは決済に利用しなくても、加盟店で提示すれば楽天ポイントのポイントカードとしても利用できるため、決済と併せてポイントの2重取りなどでお得にもなります。
楽天サービスの利用でポイント還元率アップ
楽天市場でのショッピングをする際、楽天カードを利用すると、通常還元率の1.0%に加えて楽天カード利用の特典分として+1倍の合計2.0%のポイント還元が期待できます。
このほかにも、楽天グループのサービスを利用する際に条件を達成すると、楽天市場でのお買い物がよりお得になるのです。
例えば、スマホで電子書籍を購入している場合、楽天koboや楽天ブックスで月に3,000円以上の注文を1回以上すれば、楽天市場での還元率が+0.5%になります。
通常分、特典分に加えて0.5%なので、合計で2.5%のポイント還元が行われる計算です。
このサービスを「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」と言い、最大で17.5倍までポイント還元率をアップすることが可能。
頻繁に楽天市場でショッピングをする人にとっては、かなりお得になるでしょう。
セゾンカードインターナショナル
セゾンカードインターナショナル
カードの特徴
クレディセゾンが発行するセゾンカードの中で、最もベーシックなカード。ポイント有効期限がない「永久不滅ポイント」が特徴。Visa/JCBならカードのタッチ決済可能。
発行会社 | クレディセゾン |
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ポイント還元率 | 0.5% |
年会費 | 無料 |
付帯保険 | なし |
スマホ決済 | ApplePay、GooglePay、QUICPay™(クイックペイ)、iD、Suica、PASMO |
ポイント | 永久不滅ポイント |
申し込み条件 | 18歳以上でご連絡が可能な方で、当社の提携する金融機関に決済口座をお持ちの方 |
追加カード | 家族カード(年会費無料)、ETCカード(年会費無料) |
セゾンカードインターナショナルは、申し込み時の職業選択欄で「年金・不動産による収入」があるため、高齢者の申し込みがしやすい年会費無料のクレジットカードです。
ネットショッピングでカード情報が漏洩してしまった際の対策として、「オンライン・プロテクション」というサービスが付帯しており、インターネット上での不正利用の損害を61日前まで遡って補償が可能。
また、AIを活用した24時間不正モニタリングを行っており、疑わしい利用があった際には電話やSMSなどで利用確認が行われる手厚いフォローもあり、高齢者でも安心して利用できるようになっています。
ポイント有効期限が無期限で管理しやすい
セゾンカードインターナショナルでたまるセゾンポイントは、ポイント有効期限がない永久不滅ポイントです。
セゾンポイントは、1ヶ月の利用金額の合計に対してポイントが付与される仕組みになっており、1回の支払いが少額であったり、カード利用が少ない人でもポイントがためやすいのが魅力のカード。
一般的なカードは、ポイントが失効しないうちに使う必要がありますが、永久不滅ポイントはためっぱなしでも問題が無く、ポイントの管理が難しい高齢者でも使いやすいでしょう。
ポイントは1,000円につき1ポイントたまり、1ポイント=最大5円相当で請求金額への充当や、ギフト券などに交換することが可能です。
大人の休日倶楽部ジパングカード
大人の休日倶楽部 ジパングカード
カードの特徴
満65歳以上の方がお申込み可能でJR東日本線・JR北海道線のきっぷが30%割引!Suicaオートチャージ可能。定期券の購入やSuicaへのチャージでポイントアップ!
発行会社 | ビューカード |
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還元率 | 0.5% ※ポイント付与およびサービスの詳細はビューカードホームページ、モバイルSuica、JRE POINT・えきねっとWEBサイトをご確認ください。 |
年会費 | 4,364円(税込) |
付帯保険 | 海外:最高500万円(利用付帯) 国内:最高1,000万円(利用付帯) |
ポイント | JRE POINT |
スマホ決済 | Suica、Apple Pay、Google Pay |
申し込み条件 | 日本国内にお住まいの満65歳以上の方で、電話連絡のとれる方。 |
追加カード | ETCカード 年会費524円 |
JR東日本グループが発行する「大人の休日倶楽部ジパングカード」は、満65歳以上の方が対象となっている高齢者向けのクレジットカードです。
日本全国のJR線のきっぷを最大30%割引、JR東日本線・JR北海道線のきっぷが30%割引など旅行やJRの利用に対するサービスに特化しているカードとなっています。
会員限定のツアーなども開催されており、セカンドライフでは国内旅行を満喫したいという人や、電車での旅行が好きな人にはたまらないカードでしょう。
付帯保険とサポートが手厚い
きっぷやツアーパスなどの旅行商品をカードで購入すると、旅行傷害保険の補償対象となるため、旅行時の万が一にも備えられますね。
また、大人の休日倶楽部ジパングカードにはカード本体にSuica機能を付帯することができます。
もしも、カードを紛失してしまった場合でも、カードの不正利用額の補償はもちろん、Suicaへのチャージ残額まで補償が行われる手厚いフォロー付き。
カード利用時には利用通知をメールで届けてくれるサービスもあるので、身に覚えのない利用などにもすぐに気づけるようになっており、安心してカードが利用できるのは高齢者にとって嬉しいポイントです。
高齢者になってもクレジットカードを持っているメリット
クレジットカードは、決済の便利さやお得さなど、高齢者でも持っていればメリットになることがたくさんあります。
こちらでは、70歳や80歳以上の人でもカードを持つことの魅力を詳しくご紹介しましょう。
現金を持ち歩かなくても支払いができる
クレジットカードを持っていれば、ショッピングへ出かけた際などに現金を持ち歩かなくても支払いができるようになります。
特に、掃除機や冷蔵庫など生活に必要な高額の買い物をする際には便利で、お財布で大量のお金を持ち運ぶ不安がありません。
また、カードで決済を行うと利用明細が残るので、何に利用したのかを後からでも確認することも可能です。
近年、高齢者を狙った強盗なども頻発しており、多額の現金を銀行で下ろして自宅で保管していると知られると犯罪に巻き込まれてしまうリスクも高くなるため、カードで決済する方が安心かもしれません。
万が一、クレジットカードの盗難被害に遭ってしまっても、カード会社へ連絡することでカード利用の停止や、不正利用の金額を全額補償してもらえるケースがあるため、現金よりも被害が少なく済むでしょう。
レジで後ろの人を気にする必要もなくなる
クレジットカードを利用して支払ってしまえば、スムーズに決済が可能になります。
年を重ねていく内に目が悪くなったり、手先がうまく動かなくなってしまうこともあり、高齢者が現金で支払おうとすると時間がかかってしまうこともあるでしょう。
クレジットカードの場合、決済方法でカード利用することを店員に伝えると対応する端末へカードを挿入する、またはタッチするだけで支払いが完了するので、財布から細かい現金を出すことも、お釣りの計算なども必要ありません。
レジに並んでいる後ろの人を気にすることなく、気軽にレジで決済できるのは嬉しいですね。
カード利用はポイントがたまる
一般的なクレジットカードは、決済で利用する金額に応じてポイントが還元されます。
例えば、基本還元率0.5%のカードで毎月食費に2万円利用していた場合、1ヶ月で50ポイント、1年で600ポイントが獲得可能。
カードでたまったポイントは、支払いの充当や商品・サービスへの交換など幅広い使い道があるので、出費を抑えることにも繋がるでしょう。
カード会社によって還元率やポイントの使い道は異なりますが、現金支払いの場合は還元されないことを考えても、お得ですね。
1回1回の金額は少なくても、1ヶ月、1年と長期的に出費の内訳をみてみると金額が大きくなることが多いので、カード支払いでポイントがたまることはメリットと言えます。
家計管理がしやすい
カード決済を行った後は、カードの利用明細として「いつ」「どこで」「いくら使ったか」が記録されます。
毎月の家計簿を記録する際に、カードの利用明細を確認すればレシートを整理しながら確認する手間も省けますし、生活費をカード利用でのみ支払うようにすれば、利用明細自体を家計簿の代わりにすることも可能です。
また、利用明細は毎月カード会社から紙で送られてくるイメージがあるかもしれませんが、スマホやパソコンなどの端末から確認することができるカードも増えてきていますので、好きなタイミングでお金の管理がしやすいのも嬉しいですね。
特典を利用できる
一般的には、クレジットカードに付帯してる特典やサービスは、カード会員であれば追加料金などが不要で利用可能です。
例えば、旅行に行くための新幹線や飛行機のチケットを優先的に購入できる特典の場合、支払いはチケット代金のみで優先的に購入できるケースがあります。
通常であれば、チケット購入サイトなどの有料会員になる必要が多いので、会員費分の出費を抑えることができますね。
グルメ関連の特典であれば提携レストラン招待や提携店舗での食事代金割引、旅行関連特典であれば旅行傷害保険付帯やパッケージツアー代金の割引など、クレジットカードによって様々なジャンルや種類の特典が存在します。
カードの付帯特典が自分のライフスタイルに適したものであればあるほど、カードを持っていること自体がメリットになるでしょう。
80歳以上でも審査通過しやすくなるコツはある?
クレジットカードは申込者の健康面や収入、収入の安定性などといった利用代金の返済を行える人でなければ発行が難しいです。
そのため、定年退職後の高齢者は審査が厳しくなる傾向にあり、カードの新規取得も難しいと言われています。
しかし、収入が十分にある若い世代でも審査に通過できないケースや、70歳以上でもカードが発行できたというケースもあるため、審査難易度が年齢で異なるとは一概には言えません。
こちらでは、80歳以上の高齢者でも審査通過をしやすくなる申し込み時の注意点や、審査対策などをご紹介します。
クレヒスは良好しておく
日本の信用情報機関
信用情報機関名 | 加盟会社・団体の業種 |
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CIC | 銀行、信販会社、クレジットカード会社などが加盟 |
JICC | 消費者金融、クレジットカード会社、保証会社などが加盟 |
KSC | 銀行、信用金庫、信用組合、クレジットカード会社などが加盟 |
クレジットカードの審査では、「申込者は信用できるのか」「申込者に返済能力があるのか」などを評価するために、過去カード・ローンの利用履歴であるクレジットヒストリー(クレヒス)が確認されています。
クレヒスは個人信用情報機関で管理されており、カードやローンを利用した後に、支払期限を守った円滑な支払いが行われている場合であれば良好、滞納や延滞などで支払いができなかった場合、自己破産などで返済ができなくなった場合などは「異動」という金融事故などの記録が残るのです。
基本的に異動の記録は、延滞の場合で最長5年、自己破産や債務整理の場合は最長7年間残り続けます。
良好なクレヒスの場合、保管される期間はどの信用情報機関でも「契約継続中および契約終了後5年以内」とされていますが、異動記録はそれ以上の期間で記録が残り続け、記録が残った状態では審査通過は難しいでしょう。
そのため、カードを申し込む前に良好なクレヒスを築いておくことが、審査通過のコツと言えますね。
若いうちからクレヒスを積むことが重要
万が一、クレヒスで「異動」と記録されても、年数経過で記録と共にクレヒスが削除されます。
異動が削除されてクレヒスが真っ白になった状態のことを「ホワイト」と呼びますが、ホワイトの人が新規カードに申し込んだ場合、金融事故の記録は無くなっても、信用情報が得られないため審査は慎重に行われるでしょう。
また、これまでにカードやローンを利用してこなかった人は、クレヒスが確認できない「スーパーホワイト」という状態で、こちらも審査が慎重に行われる原因となります。
学生や新社会人などであればクレヒスが無いことは自然ですが、30代や40代などのクレジットカード利用者が多い年代を過ぎてもクレヒスが真っ白な状態の人は、意図的にカードを利用してこなかった人であっても「何か問題を起こしたことがあるのか」などが疑われてしまうこともあるでしょう。
高齢者でカード発行が難しくなる前に、若いうちから良好なクレヒスを築くことが大切ですよ。
申し込み情報の申告は正確に
クレジットカードの審査では申込者の収入や返済能力などが重要になるため、実際は収入が少なかったとしても嘘の情報で高収入と記載すれば、審査通過しやすくなるのでは?と考える人もいるでしょう。
カード会社への虚偽記載や虚偽申告は、申し込んだカードの審査に落ちるだけでなく、カード会社からの信頼を失うことになります。
不正な情報や他人に成りすました申し込みは犯罪で、法的な処罰を受ける可能性もあるのです。
審査では、申込者の情報と信用情報機関に保管されているクレヒスを比較し、信用できるかの判断だけでなく、誤った情報なども確認されているので嘘がすぐに判明します。
また、故意ではなく、うっかりミスしてしまうケースもありますが、カード会社は判別できないため虚偽申告とみなされてしまう可能性もあるでしょう。
そのため、申し込みの内容は間違いが無いように記載・入力することが大切です。
もし、誤った情報についてカード会社から確認の電話やメールなどの連絡が来たら、迅速に対応することで柔軟に対応してもらえる可能性もありますよ。
必要書類の準備も忘れずに
申し込みで職業や収入について「年金受給者」と申告した場合、年金証書または年金通知書などで、年金の受給状況を証明する書類を必要とするケースがあります。
一般的なクレジットカードの必要書類では、本人確認書類が思いつきますが、職業を「年金受給者」としている場合は、必要書類が増えることも。
書類不備は審査通過が難しくなってしまう原因に繋がりますので、収入源が年金の場合は、本人確認書類と併せて準備しておきましょう。
また、不動産などによる不労所得などでも本人確認書類以外の書類が必要になる場合もあります。
確定申告書や納税通知書など、自分の収入に応じて必要な書類の不備が無いように準備しておくことが大切ですよ。
キャッシング枠は希望しない
クレジットカードの利用枠 | どのような場面で利用されるのか |
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ショッピング枠 | 通常の買い物で支払いをするときに使用する枠 |
キャッシング枠 | ATMなどで現金を借りるときに使用する枠 |
クレジットカードの申し込みでは、キャッシング機能の付帯についてを選ぶことができますが、キャッシング枠を希望する場合、審査に落ちてしまう可能性が高くなるでしょう。
キャッシングは、クレジットカードを使って現金を借り入れることができる仕組みのことで、キャッシング機能を付与する場合、カードの審査とは別に貸金業法に基づく審査が追加で行われます。
貸金業法の総量規制で「借り入れは年収の1/3の金額まで」と、貸金業者が過剰な貸付を防止するために法律で制限しており、収入が少ない人がキャッシング機能を申し込んでも、年収に対する借入の上限が小さくなるため、キャッシング枠を十分に設けることができません。
そのため、80歳以上などで収入が十分でない人は、キャッシングの審査に引っかかってカードが発行できないというケースもあるのです。
また、キャッシングはお金を借りる機能なので、機能付帯を希望するとカード会社に「お金に困っている印象」を与えてしまう可能性もあります。
キャッシング機能はカード発行後に希望することもできるので、申し込み時には「0円」または「希望しない」で申請すると審査通過率を上げられるでしょう。
多重申し込みは避ける
高齢者に限らず、クレジットカードに申し込む際、複数カードへ同時に申し込んでしまうと審査落ちのリスクが高くなります。
クレジットカードの申し込みは、審査に通過しても否決されても、6ヶ月間クレヒスに記録が残ります。
複数枚のカードに申し込んだ場合、クレヒスでは今までの利用履歴だけでなく、申し込みの記録についても信用情報機関を介して全てのカード会社が情報を確認するため、お金に困った印象を与えたり、キャンペーン目的などを疑ってしまうのです。
こういった状態を「申し込みブラック」と呼び、どのカードに申し込んでも審査通過が難しくなるでしょう。
そのため、気になるカードが複数あっても、まずは1枚に絞って申し込むようにすることが無難です。
別のカードへ申し込む場合も、記録が消える6ヶ月以上期間を空けることがおすすめですが、急いでいる場合でも1ヶ月に2~3枚以下に抑えて申し込みましょう。
また、審査に落ちてしまった場合でもクレヒスに問題が無ければ、6ヶ月で申し込みについての記録が削除されます。
再度申し込む際には6ヶ月以上の期間を空ければ、新規申し込みとして扱ってもらえるでしょう。
高齢者がクレジットカードを利用する際の注意点
クレジットカードは便利で多くの場面で活用できますが、高齢者の方が利用する際には、特に注意が必要です。
不正利用や詐欺などの犯罪トラブルに遭う可能性もあるので、カードを安心・安全に利用するための注意点を3つご紹介します。
詐欺による会員情報の漏洩
高齢者を狙う詐欺である振込詐欺にも、クレジットカードを利用するケースが増えてきています。
振込詐欺と言えば、銀行などから現金を引き落として振り込ませるのが定番のように思えますが、近年では偽の支払いフォームなどをカード所持者へ送り、フォームに入力されるカード番号やセキュリティ番号、有効期限などといったクレジットカードの情報を不正入手しようとする手段が多くなっているのです。
また、ネットショッピングを行う際にも注意が必要で、カード会社や実在の企業などを装ったメールで、本物とよく似たウェブサイトへ誘導されるフィッシング詐欺などもありますね。
メールアドレスやウェブサイトのURLなどで、「o(オー)」や「0(ゼロ)」などの判別しにくい文字を使っているため、気づかないうちに詐欺に遭い、カードを不正利用されたというケースも少なくありません。
カード会社からの広告や身に覚えのない請求についてのメールが届いた場合は、まずは家族に相談したり、カード会社へ電話で連絡してみるなど、不用意にカード情報を入力しないことを心がけましょう。
クレジットカードの紛失・盗難
クレジットカードには暗証番号が設定できるのですが、生年月日などの他人から推測しやすい番号、「1111」などの簡単な番号設定は避けた方が良いでしょう。
万が一、カードの紛失や盗難されてしまった場合、単純な暗証番号の場合はすぐにセキュリティを突破され、不正利用されてしまう可能性があるのです。
そのため、クレジットカードの暗証番号だけでなく、カード番号や有効期限も含めたカードの情報は、家族であっても教えてはいけません。
また、「カードが手元にない」と分かった時点で、カード会社と警察への連絡を忘れないようにしましょう。
カード会社へ連絡することで、カードの利用が停止できますし、警察への連絡は不正利用があった場合の、補償手続きなどで必要になることが多いのです。
カードを利用停止した後は、再度カードの発行が行われ、1~2週間程度で自宅に届きます。
スマホの決済アプリや、公共料金の支払いなどにカードを利用していた場合再発行したカードの情報を再登録しなければ、支払いができなくなるので、そちらも併せて確認しておきましょう。
利用明細のチェックをする
クレジットカードの利用明細は、1ヶ月分をまとめて確認するだけでなく、こまめに確認しておくことで、不正利用に気づきやすくなります。
利用明細では利用日と利用額だけでなく、利用店舗なども確認できるため、普段使っていない店舗での利用履歴があった場合は、不正利用の可能性があるのです。
ただし、利用明細に記載されている店舗は、店舗名称ではない店舗運営の企業名や、ショッピングモールなどの名称が記載されているケースもあります。
不正利用かと思っても、実は自分が利用した履歴だったということもあるため、注意しましょう。
また、カードによっては利用する度に通知届き、利用明細が更新されるものもあります。
自分が利用していないタイミングで利用通知が届いた場合、サブスクなどに登録しているものであれば問題ありませんが、身に覚えのない店舗や金額であれば、不正利用の恐れがあるでしょう。
不正利用にすぐ気づけるよう、日々こまめに利用明細を確認しておくだけでも安全にカードが利用しやすくなりますよ。
管理が難しい場合は家族カードも検討
高齢者の場合、明細の管理やカード紛失時の対応など、自分では管理できないと不安を感じる人も多いでしょう。
そういった場合は、家族が所持しているクレジットカードの「家族カード」を発行してもらうことで、カードに関する管理を家族に任せることができます。
家族カードは、クレジットカードが発行された本会員の、家族に対して発行されるクレジットカードのことです。
付帯する特典などに変わりはなく、本会員と同等のサービスが受けられますが、請求先は本会員宛てになるので、本会員が利用明細などの管理を行うことで、高齢者でも安全にカード利用が可能。
また、家族カードの発行には、家族会員になる人の情報で審査を行う必要がないので、収入が無い人や高齢者などでも手軽に発行ができます。
ただし、カードの利用上限は本会員と家族会員で共通のため、使いすぎてしまうと迷惑をかけてしまう恐れが。
何にカードを利用したのかなどもバレてしまうので、カード利用に気を遣う必要はありますね。
審査が不安な人には消費者金融系カードもおすすめ
クレジットカードの審査に不安な人は、審査難易度が低めに設定されている消費者金融系のカードに申し込みむことがおすすめです。
消費者金融系カードは独自審査を行っているケースが多く、高齢者でも審査通過できる可能性があるでしょう。
ACマスターカード
ACマスターカード
カードの特徴
アコムが発行する年会費無料のクレジットカード。最短即日発行可能でパート・アルバイトの人でも働いていれば申込OK。利用金額から0.25%キャッシュバック
発行会社 | アコム株式会社 |
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還元率 | 0.25% ※自動でキャッシュバック適用 ※毎月ご利用金額から0.25%キャッシュバック |
年会費 | 永年無料 |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
金利 (実質年率) |
リボ:10.0%~14.6% カードローン:3.0%~18.0% |
審査時間 | 最短20分 ※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
発行時間 | 最短即日 |
利用限度額 | 300万円 ※クレジットとカードローンのご利用合計の上限は800万円まで ※300万円はショッピング枠ご利用時の限度額です。 |
申し込み資格 | 安定した収入と返済能力を有する方で、アコムの基準を満たす方 |
アコムが発行するACマスターカードは、未成年者には申し込み資格はありませんが、18歳以上なら申し込み資格があるので幅広い年齢の人が申し込めるカードです。
また、他のカード会社とは異なる、独自の審査基準をとっているので、審査落ちしてしまった人でも、収入さえあれば審査に通ることが可能なカードです。
そのため、審査に不安がある人や、他のクレジットカード審査で落ちてしまった人がクレジットカードの利用履歴を作るための「クレヒス修行」用のカードとしておすすめです。
※診断後「お借入できる可能性が高いです。」という文言が表示されれば、クレカの審査で通過できる可能性があると判断されています。