クレジットカードの申し込み時に必ず記入しなくてはいけないのが「勤務先・勤続年数・年収」といった情報です。これらはカードの審査時にそれぞれ点数化(スコアリング)して評価され、審査にも影響を与えます。
カード審査の上で勤務先・勤続年数・年収はどの程度影響するのでしょうか。カード審査を有利に進めるポイントや申し込み時の注意点などをまとめました。
目次
クレジットカード審査における「勤務先」の影響
クレジットカード審査において、勤務先が与える影響は職種ほどではありませんが規模によってスコアリングの点数は異なってきます。例えば大手企業なら50点のところ中小企業では20点になるなど、少なからず審査に影響があります。
これは大企業であるほど倒産のリスクが低く、収入も安定していると判断されるためで、カード審査での「大企業」の基準は、資本金が3億円以上・従業員数が500人以上とされていて、基準以下であれば中小企業という事になります。
勤務先には在籍確認の電話がかかってくる
クレジットカードの審査では、在籍確認といって勤務先にカード会社が電話をかけて申込者本人が実際に勤務しているかを調査します。
在籍確認とは、申し込み時に記入された勤務先に偽りがないかなどをチェックするためのもので、全ての審査で行われるという訳ではなく、電話がかかってこないケースもあります。
在籍確認で何を聞かれるかというと、名前や住所・生年月日などを尋ねられるのが一般的です。本人が不在であっても実際に勤務している事が確認できれば在籍確認は完了します。
クレジットカード審査における「勤続年数」の影響
クレジットカード審査において「勤続年数」も影響がある項目です。
勤務先や勤続年数を把握すればおおよその収入を割り出す事ができるためで、勤続年数は長いほどカード審査で有利になります。
転職後6か月程度の期間を開けてから申し込むのがおすすめ
転職をすると今までどんなに勤続年数が長くてもゼロに戻ってしまいます。
クレジットカード審査では勤続年数が1年未満の場合と10年以上の場合ではスコアリングの点数に大きな開きが出るため、新しくクレジットカードを作る際に転職を考えている場合は仕事を辞める前にクレジットカードを申し込んだ方が良いでしょう。
もし転職後にカードを申し込む場合は、6か月程度の期間を開けてから申し込むのがおすすめです。職業など他の属性が良い場合は審査に通りやすく、審査難易度の低いカードなどで良いクレヒス(クレジットヒストリー)を作る事も審査に通りやすくなるコツです。
新卒や社会人1年目は勤続年数が短くても大丈夫
勤続年数が短いとカード審査で不利とされますが、新卒や社会人1年目の方は事情が異なります。就職を機にカードを持つケースも多い事から、カード会社は将来性を見込んでカードを発行してくれるのです。
このため、過去にクレジットカードの支払いや携帯電話の分割払いで延滞などを起こしてブラックリスト入りしていなければ、ほとんどの場合でカード審査に通るでしょう。
クレジットカード審査における「年収」の影響
クレジットカード審査において年収が多ければ多いほど高評価となりますが、収入証明書を提出しない限りはカード会社が個人の年収を正確に把握する術がないため、年収に関しては参考程度にしか見られません。
審査では年収よりも職業や勤続年数の方が重視されると考えて良いでしょう。
ただし、自営業(個人事業主)など年収の推定が難しい職業では申し込み時に記入した年収が重視される事もあります。
ゴールドカードなどのステータスカードの審査で必要な年収基準
ゴールドカードなど、ステータスカードの審査では「安定継続収入」など一定の収入が条件となる事があります。
年収は職業ほど重視されないので参考程度の情報ですが、ゴールドカードを申し込むために必要な年収の目安はアメックスが20代で300万円・30代以上で400万円、三井住友カードが500万円、JCBカードは400万円となっています。
ボーナスも年収に含めてOK
クレジットカード審査の「年収」にはボーナスも含めてOKです。同様に残業代も含める事ができるので、年収欄には1月から12月までの総支給額を記入しましょう。
社会人1年目でまだ年収が分からない場合は予測の総支給額でOKです。
収入証明書が必要になる場合もある
クレジットカードを申し込む際にキャッシング枠を希望すると収入証明書が必要になる場合があります。
これは他社を含めた借り入れが年収の1/3を超える事を禁止する総量規制という法律によるもので、カードを申し込む際に50万円以上のキャッシング枠(貸付)を希望する場合や、他社(カード会社や消費者金融など)との合計借入額が100万円を超える場合に収入証明書の提出が必要となります。
学生は年収(収入)がなくても審査に通る
社会人はカード審査で年収を見られますが、学生に関しては収入がなくても審査に通ります。
社会人と学生では審査基準が異なるためで、すでに何枚もカードを持っている場合や、過去に延滞や貸倒を起こした場合を除き、学生は審査難易度が低いといえます。
嘘を記載して申し込むとどうなる?
住所や勤務先などを虚偽報告すると、カード会社になりすましを疑われ「社内ブラック」として登録されてしまう恐れがあります。
一度社内ブラックになるとカードを新たに申し込んでも審査落ちし、以降のローン審査にも影響が出る恐れも出てきます。
嘘を書くと後々苦労する事になるので、カードの申し込みは正確な情報を記載しましょう。
勤務先で嘘の情報を申告したら在籍確認でバレる
勤務先で嘘の情報を申告した場合、例えばカード審査を通過したい一心で勤務先を偽ったとしても、在籍確認の電話ですぐにバレてしまいます。
無職なのに仕事に就いているように偽ったり、非正規雇用やアルバイトなのに正社員と偽る事はカード会社の信用を損なうだけです。
年収は多少であれば多く申告しても許容される
勤務先や住所などは正確な情報を記載する必要がありますが、年収は多少の誤差があっても審査に落ちる事はないと言われています。
たとえば、380万円を400万円にするなどキリのいい数字にする程度であれば多く申告しても大丈夫です。ただし、カード会社は雇用形態や勤続年数からおおよその年収を割り出せるので、大きくサバを読むのはやめましょう。
おすすめのクレジットカード
ACマスターカード
ACマスターカード
カードの特徴
アコムが発行する年会費無料のクレジットカード。最短即日発行可能でパート・アルバイトの人でも働いていれば申込OK。利用金額から0.25%キャッシュバック
発行会社 | アコム株式会社 | ポイント還元率 | 0.25%キャッシュバック |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 審査速度 | 最短即日 |
利用限度額 | 300万円 ※クレジットとカードローンのご利用合計の上限は800万円まで ※300万円はショッピング枠ご利用時の限度額です。 |
申し込み資格 | 安定した収入(アルバイトOK)と返済能力を有する方で、アコムの基準を満たす方 |
ACマスターカードは年会費無料・発行手数料も無料でキャッシュバックサービスもあるカードローン付きクレジットカードです。ポイントこそ付きませんが、クレジットカードを利用すると利用金額の0.25%がキャッシュバックとなり、請求時に差し引かれるのが特徴です。
独自の審査基準
ACマスターカード最大の特徴は、カード審査に独自の審査基準を設けている点です。
一般的なカード会社のクレジットカードは個人信用情報機関に登録されている利用履歴であるクレジットヒストリー(クレヒス)を重視して審査を行いますが、アコムでは申し込み時の返済能力を重視して審査を行うため、過去に延滞を起こした事があるなどクレジットヒストリーに問題があり、他社で審査落ちした方でもACマスターカードであればカード審査に通る可能性があります。
このため、まずはACマスターカードで良いクレヒスを積み重ねてから他社のカードを作るという、クレヒス修行用としても人気のあるカードです。ACマスターカードでも審査落ちしてしまうという場合は、収入を増やす事を考えましょう。
アコムだとバレないカードデザイン
ACマスターカードの券面はいたってシンプルなデザインとなっています。
アコムの文字が入っていないため、外出先でカードを利用する際にもアコムカードだとバレる事はありません。
※診断後「お借入できる可能性が高いです。」という文言が表示されれば、クレカの審査で通過できる可能性があると判断されています。
Tカード プラス(SMBCモビットnext)
Tカード プラス(SMBCモビットnext)
カードの特徴
SMBCモビットと三井住友カードが提携してできた消費者金融系カード。年会費無料で、Tポイントもたまり、ETCカードの発行も可能。
Tカード プラス(SMBCモビットnext)は、SMBCモビットと三井住友カードが提携した年会費無料のカードです。
このカードは通常のクレジットカードとは異なる審査基準の「消費者金融系カード」に含まれます。
一般的なクレジットカードは過去の支払い実績や現在の職業などから「お金に困っていない人」を評価しているのに対し、消費者金融系カードは「お金に困っている人」を対象にして発行しているカードなので、クレジットヒストリー(過去の支払い実績)よりも現在の収入を重視してくれます。
同じ消費者金融系カードのACマスターカードと違い、ETCカードも発行可能なので「クレジットカードが作れないのでETCカードが作れない」という方にもおすすめです。
すぐに現金が欲しい!という方は最大30日間利息0円のカードローンがおすすめ
アイフル
アイフルの特徴
はじめての利用なら契約から30日間利息0円で利用できる消費者金融系カードローン。最短1時間融資可能と借り入れまでが早く、働いている人であれば申込OKのおすすめ消費者金融ローン。
キャッシングローンの金利 | 3.0%~18.0% | かりかえMAX・おまとめMAXの金利 | 3.0%~17.5% |
---|---|---|---|
審査時間 | 最短25分 | 即日融資 | 可能 |
限度額 | キャッシングローン / かりかえMAX / おまとめMAX 最大800万円まで |
担保・保証人 | 不要 |
「お金がないのでクレジットカードのキャッシングを利用したい」「お金がないのでクレジットカードで支払いを次月以降にしたい」ということであれば、即日融資可能で無利息期間のあるカードローンを利用するのはいかがでしょうか。
カードローンにも必ず審査はありますが、消費者金融会社であるアイフルは過去の利用履歴(クレヒス)を最重視するクレジットカードの審査基準とは異なり、アルバイト・フリーターでも働いていて支払い能力があるとみなされれば、クレジットカード審査で落ちた人でも通過できる可能性があります。
アイフルは公式サイトで申し込みをし、最短25分の審査完了後、インターネットや電話で振り込んでもらい融資を受ける方法と、アイフルの無人契約機「てまいらず」でカードを受け取って銀行やコンビニのATMで融資を受ける方法があります。
※融資を極力急ぎたい場合は、申し込み完了後、フリーダイヤル(0120-337-137)に急ぎで対応してほしい旨を伝えれば、優先して審査を進めてもらえます。
また、カードローンは「借金」という印象があるため、家族や会社に利用がバレたくない。という方もいるかと思いますが、Webでの申し込みなら会社への在籍確認なし、自宅に郵便物が届く心配もなしで契約・利用することができます。
年齢、雇用形態、年収、他社借入金額を入力するだけで、融資可能かを診断できる「1秒診断」もあるので、審査が不安な方は試してみてください。