
ポケットカードが2007年11月から発行していた「ファミマTカード」が2025年8月31日をもってサービス終了し、2025年9月1日からリニューアルした「Famima Card(ファミマカード)」が新登場。
ファミマTカードからFamima Cardへ変更するにあたり、終了するサービスや、新規特典などがあります。
特に、ファミリーマートでよりおトクに決済が可能になる特典などもあるため、ファミリーマートの利用頻度が高い人にはおすすめのカードです。
この記事では、そんなFamima Cardについて、メリットデメリットや申し込み方法などを詳しくご紹介します。
目次
Famima Cardの特徴
ファミマカード
カードの特徴
ファミペイと連携し、ファミリーマートで利用すると、最大5%割引。ファミリーマート以外での利用でも1%割引。請求時割引だからポイント管理不要
| 発行会社 | ポケットカード株式会社 |
|---|---|
| 割引率 | 1% ファミリーマート最大5% |
| 年会費 | 無料 |
| 付帯保険 | - |
| スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
| ポイント | ‐ |
| 入会資格 | 18歳以上でご連絡が可能な方 |
| 追加カード | ETCカード |
Famima Cardはファミペイと連携することでよりおトクになるクレジットカードです。
新規会員申し込みは2025年10月1日以降となっていますが、ファミマTカードを利用していた人にはカード切り替えのため、既にカードが発送されているでしょう。
ファミマTカードとは異なり、ポイント還元ではなく請求時に自動割引されるため、有効期限などを気にせず気軽にカード決済が可能になりました。
こちらではFamima Cardの年会費や請求時の割引率などの特徴だけでなく、今までファミマTカードでためていたポイントはどうなってしまうのかなどを詳しく見てみましょう。
Famima Cardの基本情報
Famima Cardは年会費無料で、高校生を除く18歳以上であれば学生や主婦、アルバイトやパートなどでも申し込みが可能なクレジットカードです。
国際ブランドはJCBのみで、カードタッチ決済やファミペイ、Apple Payなどのスマホ決済にも対応しています。
ファミマTカードではカード決済でVポイントが還元される仕組みでしたが、カード利用代金の請求時に自動割引が行われるサービスへ変更されており、ファミリーマートで利用した際には最大5%も割り引かれることが特徴。
カード利用者によっては、ポイント還元はどのカードを利用すればおトクになるのか迷ってしまうなんてこともあるため、より分かりやすく、直接的なメリットになっていると言えるでしょう。
また、Famima Cardのカード利用代金返済は、全額支払いのコースとリボ払いのコース、2種類から選択可能なのも特徴です。
リボ払いコースの場合、利用残高に応じた最少支払い額は必ず支払う必要がありますが、最小支払額以上の金額を支払いたいのであれば1円単位で増額可能で、利用額全額まで自由に金額を支払うことができます。
全額支払いコースはもちろん、リボ払いでも一度に全額支払えば手数料は発生しませんが、支払いを2回以上に分ける場合は年率18%の手数料が加算されるため、早めに返済を行うことが大切ですね。
ポイント還元ではなく請求時自動割引
| 利用場所 | 割引率 |
|---|---|
| ファミリーマート (ファミペイ連携していない場合) |
3% |
| ファミリーマート (ファミペイ連携している場合) |
5% |
| JCB加盟店 | 1% |
Famima Cardは、ポイントで還元されるのではなく、請求時に利用額に応じて自動割引が行われる仕組みのクレジットカードです。
最大の特徴は、Famima Cardをファミペイと連携させてファミリーマートで利用すれば、最大5%の請求時自動割引が受けられること。
例えば、ファミリーマートで1ヶ月に10,000円利用した場合、ファミペイを連携していない場合は300円、ファミペイに連携している場合は500円の自動割引となります。
ファミペイ連携をしているだけで年間にすると2,400円分もおトクな計算で、職場や学校、自宅などの最寄りのコンビニがファミリーマートであれば、より活用しやすいカードといえるでしょう。
また、ファミマ以外の利用でも1%還元が受けられるため、ポイントをためることはできませんが、面倒な手続きやポイントの失効リスクなどがなく、確実に恩恵を受けられるという点も魅力です。
ファミマTカードでためていたVポイントは移行可能
ファミマTカードを利用していた人は、Famima Cardでポイントシステムが終了して自動割引に変更されている点について、今までカード利用でためていたVポイントがどうなってしまうのかと困惑してしまった人も多いのではないでしょうか。
ファミマTカードでためていたVポイントは、Vポイントを連携したファミペイやVポイントアプリのモバイルVカードへ移行することで、ファミリーマートでのショッピング時にも決済に利用可能です。
また、Famima Cardをファミリーマートで利用してもVポイントをためることはできなくなりましたが、モバイルVカードやファミペイを利用することで、引き続きVポイントをためることもできます。
ファミリーマートではFamima Cardを利用して最大5%の割引を、そのほかのVポイント提携店舗ではモバイルVカードを利用してポイントをためるなど、上手に活用しましょう。
Famima Cardのメリット

Famima Cardは、ファミリーマートを頻繁に利用する人にはおトクなカードです。
特典を上手に活用すれば、普段のショッピングでの支出で節約につながるなど、わかりやすいメリットもあります。
こちらではFamima Cardの4つのメリットを詳しく見てみましょう。
ファミリーマートで最大5%割引
ファミリーマートで1ヶ月10,000円利用した場合の割引額
| 割引率と割引額 | 年間での割引額 | |
|---|---|---|
| ファミペイ連携している場合 | 500円割引(割引率5%) | 6,000円割引 |
| ファミペイ連携していない場合 | 300円割引(割引率3%) | 3,600円割引 |
Famima Cardの最大のメリットは、ファミリーマートの決済アプリである「ファミペイ」と連携しておくと、ファミリーマートでの決済分が請求時に最大5%オフになること。
通勤や通学時に購入する飲み物やお菓子などはもちろん、冷凍食品やトイレットペーパーなどの日用品も割引特典の対象なので、ファミリーマートで買い物を頻繁にする人は確実におトクです。
ファミペイ連携がされていないFamima Cardを利用した場合、最大の5%ではなく、3%の自動割引が行われます。
他カードを利用するよりはおトクですが、Famima Cardを利用するのであればファミペイと連携しておくことがおすすめです。
また、タバコやチケット類の購入時や、Apple Payでの決済などは1%割引になるので注意しましょう。
JCB加盟店で1%割引
Famima Cardはファミリーマート利用以外の普段のショッピングはもちろん、携帯電話料金や公共料金、税金やサブスクなどのカード決済も割引特典の対象で、請求時に自動で最大1%オフされます。
発行可能な国際ブランドはJCBのみですが、JCBカードの加盟店は国内外合わせても約5,000万店舗以上あるため、幅広い店舗でおトクに利用可能です。
また、ファミマTカードの時はJCB加盟店での利用が最大0.5%のポイント還元でしたが、Famima Cardでは最大1%割り引かれるため、おトクさがアップしているのも嬉しい変更点でしょう。
カード決済時に割引が行われるわけではありませんが、ポイント付与よりもわかりやすく、単純におトクさを実感しやすいことはメリットと言えますね。
ポケットカードトラベルセンターで最大8%割引
Famima Cardは発行元のポケットカード株式会社が運営しているサービスの一つである、ポケットカードトラベルセンターでもおトクな特典があります。
ポケットトラベルセンターで、希望する各種パッケージツアーに申し込み、Famima Cardで決済を行うと最大8%の割引が受けられるのです。
ポケットトラベルセンター以外で申し込んだ場合や、パッケージツアー以外の商品は割引の対象外ですが、ポケットトラベルセンターで申し込むのであれば電話、WEBどちらで申し込んでもFamima Cardで決済を行うだけで割引の対象になります。
ただし、一部割引率の異なる商品や割引対象外商品、取り扱いのない商品などもあるため、パッケージツアーの内容をよく確認してから申し込むようにしましょう。
銀行口座が無くてもカード代金の返済が可能
| 返済方法 | 特徴 |
|---|---|
| 店頭支払いコース | ・マルチコピー機を操作してレジで支払う ・リボ払い、または全額支払いが可能 ・その場で支払い額の変更ができる |
| 口座引き落としコース | ・一般的なクレジットカード同様の自動引き落とし ・リボ払い、または全額支払いが可能 ・支払金額を変更したい場合は手続きが必要 |
一般的なクレジットカードは、カード申し込み時や発行後などにカード利用代金を支払うための引き落し口座を設定する必要があります。
しかし、Famima Cardの支払い方法は「店頭支払い」と「口座引き落とし」から選択可能で、申し込み時やカード発行後にも銀行口座を登録する必要はありません。
店頭支払いを選択すれば現金のみでカードを利用していくことも可能で、カードをより手軽に利用できるだけでなく、日常の買い物をよりスムーズに行うことができるでしょう。
また、店頭支払いの方法は、ファミリーマート店内のマルチコピー機を操作し、レジで支払いを行うことで返済が可能です。
Famima Cardのデメリット

便利に見えるFamima Cardですが、すべての利用者にとって完璧なカードというわけではありません。
「ポイントを貯めたい」「ファミリーマートでお得に買い物をしたい」と考えている人にとっては、注意すべきポイントが2つあります。
こちらでは、カード利用前に知っておきたいFamima Cardのデメリットについてみてみましょう。
ポイ活はできない
ポイ活(ポイント活動)とは、クレジットカードやキャッシュレス決済などを利用してポイントをためたり、ためたポイントを活用して商品やギフト券などに交換して節約に繋げる活動のことです。
Famima Cardはカード利用をしてもポイントがためられるわけではなく、自動割引が行われるカードなので、普段のショッピングや公共料金の支払いなどで、効率よくポイントをためたいのであれば別のカードと併用する必要があります。
特に、ポイントをコツコツためて楽しみたい人や、ポイントをギフト券などに交換したいといった人にはデメリットと感じられる特徴です。
ただし、加盟店での利用分は最大1%、ファミリーマートでの利用は最大5%の自動割引が行われるため、単純に節約するためにカード決済を利用するのであればおトクさを実感しやすいでしょう。
ファミリマートでの最大割引にはファミペイとの連携が必須

Famima Cardはファミリーマートでの利用分が最大5%で自動割引されるクレジットカードですが、最大割引率を受けるためにはファミペイとの連携が必須です。
ファミペイとの連携をせずファミリーマートで利用した場合は3%の自動割引となり、割引は受けられるものの年間で考えた場合の還元率が大きく異なってしまうため、事前に連携してからカード決済をしましょう。
また、Famima Cardからファミペイへチャージをして決済をした場合は、チャージ金額の0.5%分のファミマポイントが還元されるだけで、割引の対象外となってしまいます。
そのため、Famima Cardを有効に活用するためにはファミリーマートでのお買い物時は、ファミペイで支払うのではなくファミペイに連携した上で、Famima Cardの決済を行うようにしましょう。
Famima Card申し込みの流れ

2025年9月1日までにファミマTカードを利用していた場合は、自動でFamima Cardに切り替わるため申し込みは必要はなく、順次カードが発送されています。
しかし、新規で申し込みを行う場合はFamima Cardは2025年10月1日以降に公式サイトからの申し込みが必要です。
こちらでは、ウェブ完結の申し込みの流れについて見てみましょう。
申し込みの流れ
- 申し込み情報入力
- 本人確認の手続き
- 入会審査
- カード発送
申し込み情報入力
公式サイトから申し込みページへ飛ぶと、会員規約等の情報が確認できます。
会員規約等をに同意した上で、申し込みフォームに氏名や住所などの必要な情報を入力しつのステップに進んでください。
また、入力フォームでカード利用代金の支払い方法の選択が可能です。
現金のみでカードを利用したい場合は店頭支払いコースを、一般的なクレジットカード同様に自動引き落としを希望する場合は口座引落しコースを選択しましょう。
本人確認の手続き
よくあるクレジットカード申し込み時の本人確認は、引き落としの銀行口座を登録すると本人確認不要になるということもありますが、Famima Cardは銀行口座での本人確認は対応していないため、必ず本人確認の手続きが必要になります。
一番手軽なのは、スマホを利用した本人確認(eKYC)で、本人の顔写真と本人確認書類を撮影し、送信するだけで本人確認が完結できるものです。
その場ですぐに確認が完了するため、申し込みの時短にもなるでしょう。
そのほか、スマホで撮影したりパソコンなどでスキャンを行った本人確認書類画像をアップロードする方法や、本人限定受取郵便でカードを受け取る際に本人確認を行う方法などが選べます。
入会審査
申し込みが完了すると、審査が行われます。
申し込み情報などに間違いがある場合や、在籍確認などで自宅や携帯電話、勤務先に電話がかかってくることもあるため、連絡があった際は迅速に対応するようにしましょう。
また、在籍確認で勤務先に電話がある場合でもカード申し込みであることなどは明かされず、単純にその会社に在籍しているかどうかの確認なので、本人が出勤していなくとも問題ありません。
カード発送
審査に通過できると申込み完了から2週間前後でカードが発送されます。
カード発送方法は申し込み時に本人確認ができているかどうかによって異なるため、注意が必要です。
本人確認手続きが完了している場合は簡易書留郵便で発送されるので、本人以外の家族などでも受け取りが可能ですが、本人確認手続きが完了していない場合は本人限定受取郵便で発送されるため、本人確認書類を準備して、本人が受け取れるようにしましょう。
ファミマTカードでためていたVポイントの移行方法

ファミマTカードからFamima Cardに切り替えても、引き続きVポイントの利用は可能です。
ただし、Famima Cardでポイントを活用することはできないため、Vポイントアプリの「モバイルVカード」または「ファミペイ」への移行が必要になります。
既にモバイルVカードやファミペイでVポイントを利用していた人は対応不要ですが、アプリ利用がなかった人は移行手続きを行わなければ、ポイントが失効してしまう可能性もあります。
こちらでは、それぞれの移行方法について紹介しますので、手続きがまだの人は迅速に対応しましょう。
Vポイントアプリへの移行方法
Vポイントアプリへ移行する流れ
- Vポイントアプリをダウンロード
- アプリを起動し「設定を始める」から手続きスタート
- 番号でログインを選択後、ファミマTカードのVポイント会員番号を入力
- 本人認証
- 登録完了
Vポイントアプリへ移行する場合、まずはアプリをダウンロードしてから「設定を始める」という選択肢をタップして手続きを始めます。
ファミマTカードにV会員番号が記載されているので、V会員のログイン方法は「番号でログイン」を選択し、カードに記載されているVポイント会員番号を入力してください。
手続きを進めていくと本人認証が必要になり、メールアドレスを設定している人はメールでの認証が可能ですが、メールアドレスを設定していない人や、設定しているかわからない人は電話で認証しましょう。
電話認証を選択すると「電話をかけて認証する」と表示されますが、通話は繋がらず、電話画面に切り替われば認証が完了しますので安心してください。
電話認証後、次に進むと利用規約の確認と同意を行い、連携は完了です。
連携が完了するとVポイントアプリにモバイルVカードが表示されるようになるため、あとは店頭でバーコードを提示すればいつものショッピングでVポイントをためたり、利用できるようになります。
ファミペイへの移行方法
ファミペイへ移行する流れ
- ファミペイアプリをダウンロード
- アプリを起動してファミペイの会員登録
- アプリホーム画面から「ポイント>登録する」を選択
- Vポイントカードの「登録する」から、ファミマTカードのVポイント会員番号を入力
- 本人確認をして連携完了
ファミペイを初めて利用する人は、アプリダウンロード後にファミペイの会員登録が必要になりますので、「初めての方(会員登録)」からまずは新規会員になりましょう。
ファミペイの新規会員登録が完了した人、または既に会員登録は済んでいる人はログインをして、Vポイントの移行手続きを行います。
ファミペイのバーコード下にある、dポイントや楽天ポイント、Vポイントのアイコンが表示されている「ポイント>登録する」をタップし、登録したいポイントカード(今回は「Vポイントカード」)の「登録する」を選択してください。
そうすると、既に所有しているVポイントカードの設定に移るため、「設定を始める」から手続きが進められます。
ファミマTカードにV会員番号が記載されているので、V会員のログイン方法は「番号でログイン」を選択し、カードに記載されているVポイント会員番号を入力してください。
ログインで本人確認が必要になるため、電話認証またはメールアドレスでの認証を行いますが、電話認証は実際に通話がつながるわけではなく、手軽に認証できるため電話認証がおすすめです。
本人確認が終わるとVポイント会員としてログインされているはずなので、ファミペイアプリのホーム画面に戻って、Vポイントのロゴとポイント残高が表示されているか確認しておきましょう。
あとは、普段の買い物時にレジでファミペイを提示するだけで、ためていたVポイントを利用したり、引き続きVポイントをためることが可能です。
まとめ
ファミマカード
カードの特徴
ファミペイと連携し、ファミリーマートで利用すると、最大5%割引。ファミリーマート以外での利用でも1%割引。請求時割引だからポイント管理不要
| 発行会社 | ポケットカード株式会社 |
|---|---|
| 割引率 | 1% ファミリーマート最大5% |
| 年会費 | 無料 |
| 付帯保険 | - |
| スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
| ポイント | ‐ |
| 入会資格 | 18歳以上でご連絡が可能な方 |
| 追加カード | ETCカード |
Famima Cardは、ファミマTカードよりもわかりやすくおトクを実感しやすいクレジットカードです。
通常利用では最大1%、ファミリーマートでは最大5%の自動割引となっており、普段からファミリーマートを利用している人は節約にも繋がるでしょう。
また、カードの利用でポイントをためられなくなりましたが、モバイルVポイントカードやファミペイアプリを活用すれば、引き続きファミリーマートでもVポイントをためたり、活用することは可能です。
特に、ファミペイアプリはFamima Cardで最大割引率を受けるために必須なアプリとなっているので、ぜひ併用しておトクさを実感してみてくださいね。

