アメリカンエキスプレスのグリーンやゴールドは、国際的にステータス性の高いカードとして、メインで利用している方も多いクレジットカードです。このカードがステータス性だけでなく、マイルへの還元という実用性においても、お得なカードなのかどうかは気になるところでしょう。
本記事では、アメリカンエキスプレスカード(以下アメックス)のプロパーカードのマイルの還元率や貯め方について解説していきます。
目次
アメリカンエキスプレスカード(アメックス)のマイル還元率は?
アメリカンエキスプレスカード(アメックス)の、マイル還元率は最高1%、他社(15社)のマイルで最高0.8%です。100円ごとのカード利用で1ポイント貯まり、このポイントをマイルに変換する形でマイルを獲得できます。
変換レートは、後述するメンバーシップ・リワード・プラス(年会費3,000円+税)に加入していない場合は2,000ポイント=1,000マイル、加入していれば1,000ポイント=1,000マイルです。
マイルの移行先は、SASユーロボーナスやアジアマイルなど15の航空会社から選べ、ANAやJAL以外の航空会社のマイルを貯めたいという方にとっては魅力のひとつといえます。
お得に貯めるならアメックスの「メンバーシップ・リワード・プラス」に加入しよう
このアメックスのポイントは、「メンバーシップ・リワード・プラス」というポイントプラグラムに登録することで、ポイントの価値を2倍に高めることができます。したがって、マイルの還元率も0.5%から0.8%~1%に上昇することになり、さらにポイントも利用期限がなくなります。
マイル変換率もANAのマイルなら「1,000ポイント=1,000マイル」にアップ。ただし、他14社は2017年に「1,250ポイント=1,000マイル」に変更されました。なお、プロパーアメックスには年間8万マイルの移行上限があります。
では、続いてアメックスのマイルの貯め方について解説していきます。
アメリカンエキスプレスカード(アメックス)のマイルの貯め方
先述したとおり、アメックスはポイント制を採用しており、100円ごとの利用に対し1ポイントが付与されます。基本的には、このポイントを変換する形でマイルを手に入れることになるため、ポイントの貯め方を以下で紹介していきましょう。
公共料金など定期的な支払い
電気・ガス・水道などをはじめとする公共料金、携帯電話料金やインターネット料金など定期的な支払い、電子マネー購入などあらゆるものにポイントが加算されます。このあたりは、他のポイント制を採用しているクレジットカードと使用感は変わりません。
加盟店でボーナスポイントが貯まる
アメックスの「ボーナスポイント・パートナーズ」の加盟店でアメックスカードを利用すると、ボーナスポイントが貯まります。加盟店はオフライン・オンラインを問わず、中には100円=5ポイントとかなりの高倍率になる店舗も存在します。
ボーナスポイントの付与対象となる加盟店は、以下でチェックできますので、普段利用している店がないか探してみるとよいでしょう。
■メンバーシップ・リワード ボーナスポイント
ぐるなびネット予約
「ぐるなびネット予約」「ぐるなびスーパーらくらく幹事さん」「こちら秘書室」の3サービスをアメックス利用で予約すると「来店人数×100」ポイントが付与されます。ポイントが獲得できる店舗は「ポイント貯まるOK」アイコンがついているため、飲食店を探す際は上記サービスを利用するのがおすすめです。
上記3つをうまく使うと、ビジネスでの接待でも、プライベートでも効率よくポイントが貯められます。高倍率の加盟店や、「ぐるなび」の団体利用はうまくポイントを貯めるチャンスのため、積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
このマイルは、以下15社に変換できます。この変換先の航空会社について、詳しくみていきましょう。
マイルに移行できる提携航空会社一覧
マイルに移行できるのは、ANAマイレージクラブをはじめとする以下15社です。
- ANAマイレージクラブ
- SAS ユーロボーナス
- アジアマイル
- アリタリア イタリア航空 クラブ・ミッレミリア
- エティハド航空 エティハド ゲスト
- エミレーツ航空 エミレーツ・スカイワーズ
- エールフランスKLM フライング・ブルー
- カタール航空 プリヴィレッジクラブ
- シンガポール航空 クリスフライヤー
- タイ航空 ロイヤルオーキッドプラス
- チャイナエアライン ダイナスティ・フライヤー・プログラム
- デルタ航空 スカイマイル
- フィンエアー フィンエアー・プラス
- ブリティッシュ・エアウェイズ エグゼクティブ・クラブ
- ヴァージンアトランティック航空 フライングクラブ
上記の航空会社であれば、ポイントをすべてマイルに移行できます。グリーンでもゴールドでも提携社数は変わりません。さらに、アメックスはトラベル面に強く、マイル移行の面でなく、空港ラウンジの利用や海外旅行の利用付帯保険も適用されるため、総じて「旅に強い」カードといえます。
1,000ポイント=1,000マイルの「ANAマイル」、他14社は1,250ポイント=1,000マイル
マイル還元率の項目でも少し触れましたが、マイル還元率はメンバーシップ・リワード・プラス加入時で、
- ANAマイル…1,000ポイント=1,000マイル(1%)
- 他社マイル…1,250ポイント=1,000マイル(0.8%)
です。純粋にマイルに変換するのであれば、ANAマイルがもっとも変換効率が高くなるという点に注意しましょう。
まとめ
アメリカンエキスプレス(アメックス)カードのマイル還元率は、ANAマイルで最高1%、他14社では最高0.8%です。決して高い還元率ではないですが、プロパーカードが持つステータス性に加え、海外旅行時の付帯保険や空港ラウンジの利用サービスなども鑑みると、妥当な還元率といえます。
公共料金やネット通販、ぐるなび予約などでポイントを効率よく貯めることもできるので、マイルが貯めにくいカードではありません。アメックスをメインカードとして使うことを考えているのであれば、ビジネスでもプライベートでも、ポイントをうまく貯める方法があるということを覚えておきましょう。
アメックスグリーンの特徴
アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス・グリーン)
カードの特徴
世界No.1のステータス性と言われるカードで、一般カードでもゴールドカード並の海外旅行サービスが特徴。
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | ポイント還元率 | 1.0% |
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年会費 | 13,200円(税込) | 付帯保険 | 国内・海外旅行傷害保険最高5,000万円(利用付帯) ショッピング保険最高500万円 |
電子マネー | 楽天Edy、SMART ICOCA、モバイルSuica | ポイント | メンバーシップ・リワード |
アメックスゴールドの特徴
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(アメックスゴールド)
カードの特徴
充実の保険内容だけでなく、ホテルやレストランの優待や、世界中の空港ラウンジの利用ができるプライオリティパスが無料で利用できるなど、アメックスならではのサービスが豊富
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | ポイント還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 31,900円 (税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1億円 国内旅行傷害保険最高5,000万円 ショッピング保険最高500万円 航空便遅延費用補償最高40,000円 |
電子マネー | 楽天Edy、SMART ICOCA、モバイルSuica | ポイント | メンバーシップ・リワード |