新しいクレジットカードが届いたら、まず何をするか知っていますか?カードは正しく利用しないと、不正利用の補償を受けられない恐れもあるため要注意です。
ここでは、カードが届いたらまず最初に確認しておきたいことや、カードが届いたらやるべきことを分かりやすく解説していきます。
目次
クレジットカードが届いたらまず最初に確認しておきたいこと
クレジットカードが届いたらまず最初に確認しておきたいことは以下の通りです。
カードが送られてきた際の台紙や、サービス内容・利用規約が記載された書類には大事なことが書かれているので、捨てずに取っておいてください。
- 口座設定が完了しているか
- 名前が間違っていないか
- カードの利用可能枠(限度額)
- 締め日・支払い日
- カードの有効期限
- 年会費の請求月
- 旅行保険やショッピング保険など保険の付帯条件
それぞれを詳しく説明していきましょう。
口座設定が完了しているか
クレジットカードの利用には支払い口座の設定が必要です。
カードが送られてきた際の書類に口座振替依頼書が同封されている場合は、記入・捺印を行って返送するなど案内に従って手続きを行ってください。
インターネット申し込みの際に口座設定をオンラインで完結させた場合は、口座設定が完了しているため手続きは不要です。
支払い口座の設定が完了していなくてもカードは利用できますが、口座設定が完了するまでの間はカード会社から送られてくる振込用紙を使って支払い期限までに銀行やコンビニから振込を行う必要があり、振込手数料がかかるケースもあるので注意しましょう。
名前が間違っていないか
クレジットカードの表面にはローマ字で名前が記載されています。
アルファベットの綴りに間違いがないか、カードの利用前に確認しておきましょう。
もし記載(刻印)されている名前が間違っていた場合は、カード会社に連絡して新しいカードに交換してもらう必要があります。
カードの利用可能枠(限度額)
クレジットカードには利用可能枠(限度額)があり、限度額を超えてカードを利用することはできません。
学生や主婦、カードを作ったばかりの時期は限度額が低く設定されているケースも多いので、限度額いっぱいでカードが使えないといったトラブルを防ぐためにも限度額を確認しておいてください。
カードにもよりますが、クレジットカードは買い物や支払いに利用する「ショッピング枠」と、カードでお金を借りられる「キャッシング枠」という二つの枠がある点にも要注意です。
キャッシング枠はショッピング枠の中に含まれていて、ショッピング枠の方が優先されるため、例えばカードの限度額が30万円の場合、ショッピングで30万円を使い切るとキャッシングは利用できません。
締め日・支払い日
クレジットカードを利用する上で、締め日や支払い日を把握しておくことは家計の管理のためにも重要です。
カードが送られてきた際の台紙や書類に締め日や支払い日が記載されていない場合は、カード会社のサイトで確認しておきましょう。
締め日は毎月固定ですが、支払い日が金融機関の休業日にあたる場合は、翌営業日に引き落としが行われます。
支払い日に引き落としができないとカードが利用停止となったり、最悪の場合は「ブラックリスト入り」の状態となり、今後カードやローンを申し込んだ際の審査に影響してくる恐れがあるため、支払い日までに口座の残高もチェックしておいてください。
カードの有効期限
クレジットカードには有効期限があり、有効期限を過ぎたカードは使えなくなります。
カードによって有効期限は異なるため、カードが届いた時に確認しておいてください。
有効期限はカードの表面に一般的には「月/年」記載されていて、例えば「01/23」や「01/'23」「01-23」と書かれている場合は、2023年1月末日が有効期限となります。
年会費の請求月
年会費が発生するカードの場合、年会費が請求される時期(年会費の請求月)を確認しておきます。
翌年度の年会費を支払わずにカードを解約したいといった場合、いつまでに解約する必要があるかも併せて確認しておくと良いでしょう。
旅行保険やショッピング保険など保険の付帯条件
旅行保険やショッピング保険など、保険付きのクレジットカードの場合、付帯条件も確認しておいてください。
付帯条件(利用条件)を満たしていない場合、補償を受けられない恐れが出てくるので注意しましょう。
例えば「利用付帯」という種類の旅行保険が付いたカードなら、事前にカードで旅費を支払う必要があるなどの条件が定められているのが一般的です。
ショッピング保険の場合は、海外利用分のみ保険が適用されたり、3回以上の分割払いのみ適用という条件があるカードもあるため、万が一の際に補償を受けられるよう、利用規約にも目を通しておきましょう。
クレジットカードが届いたらやるべきこと
ここでは、より安全で便利にクレジットカードを利用するために重要なことを解説していきます。
カードの裏面に署名(サイン)を行う
クレジットカードを使う前には、カード裏面にある署名欄に本人が署名(サイン)を行ってください。署名していないカードは使えないので注意しましょう。
署名のないカードで支払おうとすると、販売店にカードの利用を断られるケースもあります。
サインは漢字・平仮名・片仮名の日本語表記でも、ローマ字・筆記体でも問題はありません。
これは、カードで支払ったという印にサインを行うためで、フルネームではなく、イニシャルやニックネームでも大丈夫なので自分で書きやすい表記を選ぶことができます。
ただし、セキュリティ面を考慮すると、第三者に筆跡を真似されにくい署名を使う方が無難です。
例えば、海外でカードを使う機会が多ければ、外国人は書きづらい漢字で書くのが良いでしょう。
綺麗に書きすぎるとカードを利用した際のサインとかけ離れてしまうので、普段通りに書いてください。
署名を行う際には油性ペンやボールペンなど、文字がこすれて滲んだり消えたりしないペンを使って記入しましょう。
署名を行っていないカードでは補償を受けられない恐れも
署名(サイン)していないクレジットカードが盗難に遭ったり、紛失して不正利用された場合、補償を受けられない恐れがあるため注意が必要です。
カードへの署名は利用規約によって定められているため、違反していた場合は補償を受けられません。
署名のないカードは第三者に悪用されるリスクも高まるため、必ずカードが届いたら署名を行ってください。
署名を行う際に書き間違えてしまった場合はカードの交換が必要
クレジットカードに署名する際に書き間違えてしまった(書き損じてしまった)場合は、カード会社に連絡を入れて新しいカードに交換してもらう必要があります。
自分で修正したり、書き直したカードを使うことはできません。
カードを長年使っていて、署名が消えてしまっている場合も同様にカード会社に連絡をして、新しいカードに交換を行ってください。
カード会社の連絡先を携帯電話の電話帳に登録しておく
クレジットカードを紛失したり、盗難に遭った際にはカード会社に電話で連絡をして、カードが不正利用されないように利用停止の手続きを行う必要があります。
万が一のトラブルの際に慌てないためにも、カード会社の連絡先電話番号を携帯電話の電話帳に登録しておくと安心です。
紛失・盗難時の緊急連絡先のほか、旅行の際に海外サポートデスクが利用できるカードならデスクの電話番号や、海外でサポートが受けられる電話番号も併せて登録しておきましょう。
カード会社のインターネットサービスの会員登録を行う
各カード会社はインターネット上で会員サービスを提供しているので、カードが届いたら会員登録を行っておきましょう。
会員登録を行うと、インターネットで利用明細を確認したり、ポイント交換を手軽にできるため便利です。
インターネット申し込みの場合、自動的に会員登録が行われるカードもありますが、基本的にはカード会社の公式サイトから会員登録を行うことができます。
三井住友カードのように、紙明細書の郵送を停止してWEB明細に切り替えると年会費が優遇されるカードもありお得です。
アメックスなどカードの有効化が必要なケースも
アメックス(アメリカン・エキスプレス)のプロパーカードなど、一部のカードはアクティベーションと呼ばれる有効化が必要となる場合があるので注意してください。
これは、郵送されたカードが本人以外の手に渡って悪用されることを防ぐためで、アメックスの場合は電話で本人確認を行うとカードを利用できるようになります。
暗証番号の管理は慎重に
クレジットカードの暗証番号は第三者に知られないよう、慎重に管理してください。
本人以外は知り得ない暗証番号を使ったカードの決済は第三者の利用であっても補償の対象外となってしまうため要注意です。
財布に暗証番号のメモを入れたり、誕生日など推測されやすい暗証番号の利用は避けて、カードを悪用されないように気を付けましょう。