JCBゴールド法人カードは、JCBが発行する法人版のゴールドカードです。
手厚い旅行保険やショッピングガード保険が付帯している上、ゴルフ場の予約代行や飲食店の優待は接待にも重宝するでしょう。
今回は、JCBゴールド法人カードの特徴やメリット・デメリット、「JCB法人カード(一般カード)」との違いや審査などを分かりやすく解説していきます。
- 会計ソフトとの連携などビジネスをサポートする機能が充実
- 最大1億円の旅行保険
- 新幹線や飛行機、ホテルの予約サービス利用可能
- 年会費が高め
- 海外利用時にJCBが非対応のケースも
目次
JCBゴールド法人カードの基本情報
JCBゴールド法人カード
カードの特徴
法人代表者・個人事業主でも申し込めるゴールドのビジネスカード。JCB STAR MEMBERSの特典が付くので、年間の利用額によって基本のポイント還元率が上がります。
発行会社 | ジェーシービー |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5% |
年会費 | 11,000円(初年度無料) |
付帯保険 | 国内:最大5,000万円(利用付帯) 海外::最大1億円(利用付帯) ショッピング保険(海外)最高500万円 サイバーリスク保険:75万円 |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
ポイント | Oki Dokiポイント |
入会資格 | 18歳以上の法人または個人事業主 |
追加カード | ETC、QUICPay 使用者カード(使用者追加1名様ごとに1,375円) |
JCBゴールド法人カードは、中小企業や個人事業主に最適なクレジットカードです。
年会費は11,000円かかりますが初年度は無料になりリーズナブルで、ビジネスに役立つさまざまな特典が用意されています。
例えば、空港ラウンジの無料利用や、出張時の旅行傷害保険が充実しており、ビジネスシーンでの安心感を提供します。
また、カード利用に応じてOki Dokiポイントが貯まり、ビジネス経費の削減に役立てることができます。
年会費
カード年会費(カード使用者1名様の場合) | 11,000円(税込) ※初年度年会費無料 |
---|---|
カード年会費(使用者追加1名ごと) | 3,300円(税込) ※1枚目のカードの年会費が無料の場合、追加のカードも無料となります。 |
ETC | 年会費・発行手数料無料 |
オンライン入会(インターネット申し込み)を条件に初年度は年会費無料となり、2年目以降は11,000円(税込)の年会費が発生します。
追加カードの年会費は、1名につき3,300円(税込)ですが、1枚目の年会費が無料の場合は追加カードも無料で持つことが可能です。
なお法人カードの年会費は経費として計上できます。消費税込みでも1か月あたりに換算すると、900円程度でゴールドカードが持てるのは魅力でしょう。
ETCカードの年会費
ETCカードは年会費無料で、発行手数料もかかりません。
1枚のカードに対して複数枚のETCカードが発行できるので、営業車が多い企業でも有料道路の通行料を経費でまとめて精算できます。
ETCカードの利用代金に対してもカードのポイントが付与され、高速道路会社が行っているETCマイレージサービスのポイントとの二重取りもできます。
スマホ決済・電子マネー
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、QUICPay |
---|---|
電子マネー | モバイルSuica |
JCBゴールド法人カードは、Apple PayとGoogle Pay、QUICPay、モバイルSuicaに対応しています。
これらに登録しておけば、対応店舗で非接触でのスムーズな決済ができます。
モバイルSuicaのオートチャージには非対応のため、残高を気にせず改札を通ることはできません。
「一般」「プラチナ」と利用可能枠などのスペックを比較
JCB法人カード | JCBゴールド法人カード | JCBプラチナ法人カード | |
---|---|---|---|
クレジットカード | |||
申込条件 | 法人または個人事業主 | 法人または個人事業主 | 法人または個人事業主 |
年会費 | 1,375円(税込) ※初年度年会費無料(オンライン入会の場合のみ) |
11,000円(税込) ※初年度年会費無料(オンライン入会の場合のみ) |
33,000円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
利用可能枠 | 10万~500万円 | 50万~500万円 | 150万円~ |
旅行傷害保険 | 国内:3,000万円 海外:3,000万円 |
国内:5,000万円 海外:1億円 |
国内:1億円 海外:1億円 |
航空機遅延保険 | - | 2万円限度 | 2万円限度 |
ショッピングガード保険 | 海外:最高100万円(1事故につき自己負担額10,000円) | 海外:最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) 国内:最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) |
海外:最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) 国内:最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) |
サイバーリスク保険 | 50万円 | 75万円 | 100万円 |
ラウンジサービス | × | 〇 | 〇 |
プライオリティパス | × | × | 〇 |
公式サイト |
JCB法人カード、JCBゴールド法人カード、JCBプラチナ法人カード、それぞれの違いを表にしてみました。
カードのランクが上がることで利用可能枠や旅行傷害保険の金額に差が出てきます。
仕事の都合上、海外に行くことが多い方にとってはゴールド以上が候補になってくるでしょう。
JCBゴールド法人カードのメリット
JCBゴールド法人カードには、一般法人カードの特典に加えてゴールドカード限定の特典も用意されています。
出張や接待など、ビジネスの強い味方となってくれるサービスが数多くあるのでフル活用しましょう。
会計ソフトと連携
JCBゴールド法人カードは、「弥生会計」「会計freee」「会計王」等とAPI連携を行っており、各種会計処理の自動実行が可能です。
特に、中小企業や個人事業主にとって、手作業での経費入力や帳簿管理は時間と労力がかかる作業だといえます。
この連携により、カードの利用明細を自動的に会計ソフトに取り込むことができ、経理処理の効率が大幅に向上するでしょう。
連携するには、会員専用WEBサービス「MyJCB」に登録後「MyJCB外部接続サービス」により、セキュリティが安心な環境でカードの利用明細データを会計ソフトに取り込むことで完了します。
出張が便利になる新幹線・飛行機のチケットレスサービス
JCBゴールド法人カードは、頻繁に出張をする方にとって非常に便利なチケットレスサービスがあります。
以下のサービスによって飛行機や新幹線の予約がスムーズに行え、経理業務の効率化にも役立ちます。
JCB.ANA@desk
「JCB.ANA@desk」は、ANAの国内線を対象としたチケットレスサービスです。
インターネットでフライトの予約から支払いまでが簡単に行えます。
予約後は、空港でのチェックインもスマートに行うことができ、搭乗手続きがスピーディーに完了。これにより、出張時の時間を有効に活用でき、移動がより快適になります。
JCB de JAL ONLINE
「JCB de JAL ONLINE」は、JALの国内線に対応したオンライン予約サービスです。
このサービスを利用することで、出発前に紙のチケットを受け取る手間を省くことができ、すべてがデジタルで完結します。
予約情報は一元管理されるため、複数の出張が重なった場合でもスケジュールの把握が簡単。電子データを活用した精算が可能になるため、経理の処理がスピーディーになるのも魅力です。
JR東海「エクスプレス予約」サービス
「エクスプレス予約」は、新幹線の東海道・山陽・九州新幹線に対応したチケットレスサービスです。
このサービスでは、スマートフォンやPCから簡単に予約・変更ができ、予約内容はICカードを利用して改札を通過するだけで反映されます。
紙のチケットを持ち歩く必要がなく出発直前の予約変更にも対応可能に。
さらに、経費精算の際には、乗車記録がデジタルで管理されるため、経理担当者の負担が大幅に軽減されます。
空港ラウンジサービス
JCBゴールド法人カードには、国内および一部の海外空港で利用できる空港ラウンジサービスが付帯されています。
国内空港では、成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港など、日本全国の主要空港にあるラウンジを無料で利用可能。
海外空港ではダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)のラウンジサービスを提供しています。
特に、ビジネスでの海外出張が多い方にとって、長時間のフライト前にリラックスできる場所があるのは大きなメリットです。
下記は利用可能な国内・海外空港のラウンジ一覧です。ラウンジ名は省略しています。
国内空港 | ・旭川空港 ・新千歳空港 ・函館空港 ・青森空港 ・秋田空港 ・仙台空港 ・成田国際空港 ・羽田空港 ・富士山静岡空港 ・中部国際空港セントレア ・新潟空港 ・富山空港 ・小松空港 ・大阪国際空港(伊丹空港) ・関西国際空港 ・神戸空港 ・岡山桃太郎空港 ・広島空港 ・米子空港 ・出雲空港 ・山口宇部空港 ・高松空港 ・徳島空港 ・高知空港 ・福岡空港 ・北九州空港 ・佐賀空港 ・長崎空港 ・大分空港 ・熊本空港 ・宮崎ブーゲンビリア空港 ・鹿児島空港 ・那覇空港 |
---|---|
海外空港 | ダニエル・K・イノウエ国際空港 ※旧ホノルル国際空港 |
ラウンジを利用するには、JCBゴールド法人カードと当日の搭乗券または航空券を提示するだけで入室が可能です。ラウンジ内では、軽食やドリンク、インターネット接続などのサービスを無料で利用できます。
インターネットで宿泊先を確保!
JCBトラベルの「国内宿泊オンライン予約」と「海外ホテルオンライン予約」サービスは、ビジネスで頻繁に出張をする方にとってに便利なサービスです。
これらのサービスは出張先での宿泊手配を迅速かつ簡単に行えるように設計されているだけでなく、Oki Dokiポイントが「国内宿泊オンライン予約」は5倍、「海外ホテルオンライン予約」は12倍で貯まるのも魅力です。
国内宿泊オンライン予約の魅力
国内宿泊オンライン予約では、JCBが提携する国内の宿泊施設をオンラインで簡単に予約できます。
提携施設は全国に広がっており、ビジネスホテルから高級ホテルまで幅広い選択肢が揃っています。
オンラインでの予約手続きがシンプルで、時間の節約に繋がります。また、24時間いつでも予約が可能なため、急な出張にも柔軟に対応できます。
JCBゴールド法人カードの会員特典として、提携ホテルでの優待料金が適用されることも。
海外出張が多い方には「海外ホテルオンライン予約」
海外出張が多い方には、JCBトラベルの「海外ホテルオンライン予約」サービスが強い味方になってくれます。
世界中の主要都市にある提携ホテルを、オンラインで事前に予約できるため、安心して出張準備を進めることができます。
JCBが提携する信頼性の高いホテルに宿泊することで、現地でのトラブルを避け、安心してビジネスに専念できます。
国内と同様に、予約確認や変更手続きもオンラインで簡単に行えるため、スケジュール変更にも柔軟に対応可能です。
ゴルフ場のプレー予約代行サービス
接待ゴルフの際にぜひ利用したいのが「ゴルフエントリーサービス」です。
全国にある約1,200のゴルフ場でプレー予約の代行をしてくれるので、貴重な時間を割く必要はありません。
また、おすすめのゴルフ場を提案してもらったりゴールド会員限定の優待プランや有名コースでのゴルフコンペも開催されたり、接待の機会が多い方にぴったりなサービスです。
予約が難しい名門コースも対象で、ゴルフコンペへの参加もできるという、ゴルフ好きにはたまらない特典でしょう。
JCBゴールド法人カードのデメリット
複数のメリットを紹介してきましたが、下記の通り3つのデメリットも考えられます。
メリットとデメリットを比較し、自信に合う法人カードなのか検討してみてください。
年会費が高い
JCBゴールド法人カードの年会費は、ひと月あたりに換算すると900円ですが、年会費の元を取るには優待などの特典を利用する必要があります。
ゴールドカードになるとステータス性があるため、信用の証として月900円支払うという考え方もあるでしょう。
空港ラウンジサービスは海外に弱い
ゴールドカードの人気特典である空港ラウンジサービスですが、JCB法人カード(ゴールドカード)は国内の主要空港はカバーしている反面、海外はハワイのホノルル国際空港のみという点はデメリットです。
海外出張が多く、海外の空港でもラウンジサービスを利用したい場合は物足りないと感じる可能性があります。
JCBは海外で対応していないお店もある
JCBは日本生まれのカードブランドですが、海外においては他の国際ブランド(VisaやMastercard)と比べて、加盟店の数が少ない地域があります。
JCBが強いネットワークを持つアジア圏(特に日本や韓国、台湾など)では問題ないものの、北米やヨーロッパの一部地域では加盟店のカバー率が低いため、特に出張先によっては他のブランドのカードが必要になる場合があります。
海外出張や海外でのビジネス活動が多い企業、個人事業主にとってはこの点が不便に感じられることがあります。
JCBゴールド法人カードのポイント還元
JCBゴールド法人カードの通常ポイント還元率は0.5%です。
カード利用税込1,000円ごとに「Oki Dokiポイント」が1ポイントたまり、たまったポイントは1ポイント5円相当として利用できます。
0.5%というと物足りなく感じるかもしれませんが、JCBの法人カードはポイントを貯めやすい仕組みが充実しているため、使い方によっては高還元率カードにすることも可能です。
なお、ポイントの有効期限はポイント獲得月から2年後(24か月後)の15日までとなります。
JCB ORIGINAL SERIESパートナー2倍以上のポイントがたまる
お店 | 還元率 |
---|---|
Amazon | 3倍 |
スターバックス (スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ) |
10倍 |
セブン‐イレブン | 3倍 |
ニッポンレンタカー | 6倍 |
成城石井 | 2倍 |
JCB ORIGINAL SERIESパートナー公式サイトにて記載されているお店では、JCBゴールド法人カードを含むJCBの対象カードを利用することで、OkiDokiポイントが通常の2倍以上になります。
Amazonやセブン‐イレブン、スターバックスなどさまざまなジャンルのお店で還元率が上がるため、普段利用しているお店が対象になっているかチェックしておくのがおすすめです。
還元率をアップさせるにはJCB ORIGINAL SERIESパートナー公式サイトから、利用したいお店を選択して「ポイントアップ登録」をしておく必要があります。
事前登録が必須ですが、ワンクリックもしくはワンタップで完了するため手間はかかりません。
海外利用でポイント2倍「海外ダブルポイント」
JCBゴールド法人カードを所持しており、MyJCB登録とWEB明細サービスの「MyJチェック」に登録している場合、JCB海外加盟店(オンラインショッピング含む)で対象のJCBカードを利用すると自動的にポイントが2倍になります。
特に手間のかかる工程をせずとも自動的にOkiDokiポイントが2倍になるため、海外出張をされる方はすぐに登録しておきたいポイントです。
「Oki Dokiランド」経由のネットショッピングで最大20倍
ポイントサイトである「Oki Dokiランド」を経由して、いつも通りにインターネットショッピングを利用するだけでポイント還元率が最大20倍になります。
お店 | 還元率 |
---|---|
楽天市場 | 2倍 |
Amazon | 2倍 |
大丸松坂屋オンラインショッピング | 4倍 |
Apple | 2倍 |
ビックカメラ | 4倍 |
じゃらんnet | 2倍 |
ノートンストアt | 20倍 |
上記のお店はあくまでも一例で、期間限定でポイント還元率がさらにアップするなど最大20倍のポイントがたまります。
年間利用額に応じて還元率がアップする「JCB STAR MEMBERS」
JCB STAR MEMBERSとは、年間利用額に応じて還元率がアップする登録不要のサービスです。
30万円以上の利用で「スターePLUS」という会員ランクになり、還元率が0.55%にアップ、その後も50万円以上・100万円以上と段階的に還元率がアップします。
- 年間30万円以上…還元率0.55%
- 年間50万円以上…還元率0.6%
- 年間100万円以上…還元率0.75%
- 年間300万円以上…還元率0.8%
年間のカード利用額が300万円以上の場合、ポイント還元率が60%アップの0.8%となるのは魅力的です。
会員ランクが上がると、キャンペーンの抽選口数がアップするという特典もあります。
年間利用額の集計期間は12月16日~翌年12月15日となり、期間が終了した翌年の2月~翌1月の支払い分に特典が適用されます。
クレジットカードの特性上、支払いの反映にタイムラグが生じる場合があるので、集計期間終了直前の支払いは集計に含まれないケースがある点には注意しましょう。
ポイントの交換先
カード利用で付与されたOki Dokiポイントは、商品券やビール、電化製品などの商品に交換したり、他社のポイントや航空会社のマイルに交換(移行)することができます。
JALマイル、ANAマイルはそれぞれ、Oki Dokiポイント1ポイントが3マイルと交換可能です。
そのほかビックカメラのポイントはOki Dokiポイント1ポイントが5ポイントに。楽天ポイントは3ポイントに交換できます。
交換先 | Oki Dokiポイントとの交換レート |
---|---|
nanacoポイント | 1ポイント → 4.5ポイント |
dポイント | 1ポイント→ 4ポイント |
楽天ポイント | 1ポイント → 3ポイント |
Pontaポイント(au) | 1ポイント → 4ポイント |
ビックポイント | 1ポイント → 5ポイント |
JALマイレージバンク(JMB) | 1ポイント → 3マイル |
ANAマイレージクラブ | 1ポイント → 3ポイント |
ポイント交換先を選択肢は多いため、都度用途に合った交換ができるでしょう。
JCBゴールド法人カード申し込み・審査
ここまでJCBゴールド法人カードの特徴やメリットを紹介してきましたが、ここでは申し込みの仕方と審査について解説しています。
申し込み条件
JCBゴールド法人カードは、法人もしくは個人事業主が発行対象のカードで、カード使用者は18歳以上である必要があります。
ゴールドカードの中には「20歳以上」や「25歳以上」という年齢制限を設けているカードもありますが、18歳以上であれば申し込みが可能です。
必要書類
法人と個人事業主ではカード申し込み時の必要書類が異なります。
- 法人の場合…現在事項全部証明書または履歴事項全部証明書+本人確認書類
- 個人事業主の場合…本人確認書類
どちらの場合も、本人確認書類に記載された住所と現住所が異なる場合や、本人確認書類で保険証を提出する場合は、補完書類として公共料金の領収書などが必要となります。
法人カードの審査も事故情報に注意
クレジットカードの申し込みで避けて通れないのが「入会審査」ですが、そこで重要となるのが「クレジットヒストリー(クレヒス)」という信用情報です。
法人カードの申し込みに際しても入会審査があり、審査基準をクリアしなければカードは発行されません。
カードによって審査難易度は異なりますが、一般向けのカードと同様にクレヒスがチェックされます。
クレヒスとは、簡単にいうとクレジットカードやローンの利用履歴で、法人カードを申し込むとカード会社は過去のクレヒスに問題がないかをチェックするのです。
もし、この時に以下のような「事故情報(異動)」が残っていると審査通過が厳しくなるため注意しましょう。
- 61日以上もしくは3か月以上の延滞
- 保証履行
- 自己破産
延滞で事故情報として残るのは「61日以上もしくは3か月以上の延滞」となり、短期間の延滞など悪質性が低いと判断されたものに関しては、2年間カード(またはローン)を利用し続けたり、保有し続けたりしていればクレヒスの入金記録欄から押し出される形で消えます。
携帯電話本体の分割払いの延滞でもクレヒスに事故情報として記録されてしまうので注意しましょう。
個人事業主の場合は開業からの年数と黒字決済が審査のカギ
個人事業者の方が法人カードを申し込む場合、審査のカギを握るのは「開業してからの年数」と「黒字決済」です。
法人カードの審査通過の目安とされているのが「開業後3年以上」と「2期連続の黒字決済」となり、審査通過の必須条件ではありませんが、条件をクリアしているに越したことはありません。
申し込みの流れと発行までの期間
インターネットでおこなう、JCBゴールド法人カードの申し込みの流れについて紹介します。
- インターネットの入会申込画面にて必要情報を入力
- 申し込み完了
- 「JCB法人カード入会申込書(自署・捺印届)」を返送
- ご契約確認書類の受け取り
- カード発行
大きく分けて5つのステップで申し込みからカード発行まで進みます。
基本的に通常のクレジットカード同様に必要事項を入力して申し込み、申し込み完了後登録のメールアドレス宛にメールが届きます。
そして、所定の審査が完了すれば「JCB法人カード入会申込書(自署・捺印届)」と「返信用封筒」が郵送されてきます。
「JCB法人カード入会申込書(自署・捺印届)」に必要事項を記入・捺印をし所定の本人確認書類を同封し返送。
JCBが契約確認書類を受け取り確認してから1週間後にカードが発行されます。
最大でも、申し込みからカード受け取りまで2週間かかると考えておくと良いでしょう。
JCBゴールド法人カードの旅行傷害保険
JCBゴールド法人カードには、ゴールドカードらしい充実した旅行傷害保険が適用されます。
海外旅行傷害保険
傷害による死亡・後遺障害 | 最大1億円 |
---|---|
障害による治療費用 | 300万円限度 |
疾病による治療費用 | 300万円限度 |
賠償責任 | 1億円限度 |
携行品の損害 (自己負担:1事故3,000円) |
50万円限度 |
救援者費用等 | 400万円限度 |
海外旅行傷害保険は最大1億円という手厚い補償が自慢です。
これらの保険は、海外旅行に関する所定の料金の支払いにJCBゴールド法人カードを利用した場合にのみ適用されます。
所定の料金とは、「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」のことを指しており、募集型企画旅行の場合は、日本出国前にJCBゴールド法人カードを利用した場合に限ります。
国内旅行傷害保険
死亡・後遺障害 | 最大5,000万円 |
---|---|
入院 | 日額5,000円 |
手術 | 5,000円×(10~40倍) |
通院 | 日額2,000円 |
国内旅行傷害保険が適用されるのは、公共交通乗用具搭乗中の傷害事故、旅館ホテル宿泊中の火災・爆発による傷害事故、宿泊を伴う募集型企画旅行参加中の傷害事故です。
また、国内旅行に関する所定の料金の支払いにJCBゴールド法人カードを利用した場合にのみ適用されます。
国内・海外航空機遅延保険
乗継遅延費用保険金 | 2万円限度 |
---|---|
出航遅延費用等保険金 | 2万円限度 |
搭乗した航空機、もしくは搭乗予定の航空機が遅延してしまうケースもあります。
代替便が利用できるようになるまでに負担した食事代を、補償してもらえるのが遅延保険です。
遅延した航空便の実際の到着時刻から4時間以内に代替便を利用できなかった場合、出航予定時刻から4時間以内代替便を利用できなかった場合に限りますが、長時間の遅延でやむなく食事をした際の料金はJCBが負担してくれます。
ショッピングガード保険は国内も対象の最高500万円補償
国内/海外 | 1年間の総補償金額は500万円限度 |
---|
ショッピングガード保険は、国内・海外ともに最高500万円まで・90日間の補償があるので、万が一カードで購入した商品が盗難に遭ったり、破損した際にも安心です。
カード会社によっては手数料が発生する分割払いしか補償の対象とならない場合がありますが、JCB法人カード(ゴールドカード)なら一括払いでも補償の対象になります。
サイバーリスク保険(自動付帯)
情報通信技術特別約款(賠償部分) | 75万円 |
---|
JCB法人カードのサイバーリスク保険は、企業が直面するサイバーセキュリティに関連したリスクをカバーする保険です。
これには、サイバー攻撃や情報漏えいによる損害、企業が受ける賠償責任などが含まれます。
サイバーリスクに備え万が一の際にも企業活動を維持しやすくなるため、特にデジタル業務が中心となる企業にとっては重要なリスク管理の手段だといえます。
JCBゴールド法人カードは出張の多い経営者におすすめ
JCBゴールド法人カード
カードの特徴
法人代表者・個人事業主でも申し込めるゴールドのビジネスカード。JCB STAR MEMBERSの特典が付くので、年間の利用額によって基本のポイント還元率が上がります。
発行会社 | ジェーシービー |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5% |
年会費 | 11,000円(初年度無料) |
付帯保険 | 国内:最大5,000万円(利用付帯) 海外::最大1億円(利用付帯) ショッピング保険(海外)最高500万円 サイバーリスク保険:75万円 |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
ポイント | Oki Dokiポイント |
入会資格 | 18歳以上の法人または個人事業主 |
追加カード | ETC、QUICPay 使用者カード(使用者追加1名様ごとに1,375円) |
出張が多い経営者にとって、JCBゴールド法人カードは非常に便利な選択肢になるでしょう。
充実した旅行保険と高いポイント還元率により、出張中の経費の管理が簡単になります。
また、法人専用の特典やサービスも、ビジネスのサポートを強化し、より快適な出張生活を提供してくれるでしょう。
経営者としての忙しい日々を少しでも楽にするために、JCBゴールド法人カードの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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