キャッシュレス決済が当たり前になった今、生活に欠かせない存在となっているクレジットカード。
ポイント還元や特典、使えるお店の多さなど、利便性の高さが魅力ですが、その一方で利用者全員が満足しているわけではないようです。
そこで今回は事前調査で「クレジットカードを利用している」と回答した全国の男女793名を対象に「クレカの不満」についてのアンケートをおこないました。
| 調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
| 調査対象者 | 事前調査で「クレジットカードを利用している」と回答した全国の男女 |
| 調査期間 | 2025年8月8日 ~ 8月25日 | 質問内容 |
質問1:現在使用しているクレジットカードに不満はありますか? 質問2:それはどのような不満か教えてください。 質問3:その不満があってもそのクレジットカードを使い続けている理由を教えてください。 質問4:その不満については、使用前からわかっていましたか? 質問5:その理由を教えてください。 質問6:クレジットカードに関して「もっとこうだったらいいのに」と思うようなことはありますか? 質問7:それはどのようなことか教えてください。 |
集計対象人数 | 793サンプル |
目次
クレカ利用者の1割以上が、現在利用しているクレジットカードに「不満がある」と回答
まずは、現在利用しているクレジットカードに不満はあるか聞いてみました。

1割以上の方が、現在利用しているクレジットカードに「不満がある」と回答しています。
それはどのような不満か、その不満があってもそのクレジットカードを使い続けている理由もあわせて聞いてみたので一部を紹介します。
現在利用しているクレジットカードの不満と、その不満があってもそのクレジットカードを使い続けている理由
- 「利用料金を確認するのが面倒なこと」ポイントが溜まりやすいから(30代・女性)
- 「支払う場所によって還元率が変わってわかりづらい」年会費無料だから(30代・男性)
- 「年会費が高すぎるしキャンペーンも当たらないのでコスパが悪すぎる」ポイントが残っていていて二の足を踏む状態だから(30代・男性)
- 「年会費が高い」切り替えるのが面倒(40代・男性)
- 「ポイント還元率が低い」便利だから(40代・男性)
- 「獲得したポイントに、期間限定が多いこと」キャンペーンや特典で、ポイント率が高くなるから(50代・男性)
「還元率が分かりづらい」「年会費が高い」など不満はあるものの、ポイントの貯まりやすさや年会費無料の利点、利便性の高さなどが理由で使い続けている方が多いようです。
切り替えの手間や既存ポイントの存在も継続利用の要因になっています。
45.3%が不満について「分かっていたが妥協した」
続いて「不満がある」と回答した方に、その不満について使用前からわかっていたか聞いてみました。

45.3%の方が「分かっていたが妥協した」と回答しています。
それぞれ理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
「分かっていたが妥協した」回答理由
- そのぐらいの価値はあるかなと思うから(30代・男性)
- クレジットを使う場合は避けて通れないため(40代・男性)
- 仕方なく(40代・男性)
- ポイントをこまめに使うようにして対処できると思ったから(50代・男性)
- 当初はポイントのことをあまり考えていなかった(50代・男性)
- 他のカードは断られた(60代・女性)
利用中のクレジットカードに不満を抱きつつも、「避けて通れないから」「仕方なく」と妥協している人が多いことがわかりました。
一方で「ポイントを活用して補える」と前向きに捉える人や、「他のカードが作れなかった」という事情から選択している人もおり、納得と割り切りのバランスで利用を続けている様子が見受けられます。
さらに「使い始めてから気付いた」と回答した方の理由も見てみましょう。
「使い始めてから気付いた」回答理由
- 使う前は条件を大雑把にしか把握してなかった(30代・男性)
- 徐々に感じる(40代・女性)
- 今まで使えない店に出会ったことがなかったから(40代・女性)
- 途中で規約が変わる(50代・女性)
- 使い始めはポイント還元率が高かったが、突然改悪されて還元率が下がった(60代・男性)
- 使ってみないとわからないことだから(60代・女性)
- 他のクレジットカードと比較したことがなかったので(70代・男性)
クレジットカードの不満は「使い始めてから気付いた」という声も多く見られました。
利用前は条件を十分に把握していなかったり、途中で規約や還元率が変わったりと、実際に使う中で不便さを実感するケースが目立ちます。
他カードと比較しなかったことも理由に挙がり、事前の情報収集の重要性がうかがえます。
約3割がクレジットカードに関して「もっとこうだったらいいのに」と思うことが「ある」
また、クレジットカードに関して「もっとこうだったらいいのに」と思うようなことはあるか聞いてみました。

約3割の方が、クレジットカードに関して「もっとこうだったらいいのに」と思うことが「ある」と回答しています。
それはどのようなことか聞いてみたので、一部を紹介します。
クレジットカードに関して「もっとこうだったらいいのに」と思うことは?
- デザインがもっと豊富だといいなと思う(20代・女性)
- ポイント還元率がもう少し高いと良い(30代・女性)
- キャンペーンをいろいろとやっているけど、どれも条件がわかりづらい。わざとかと思うほど(30代・男性)
- ポイントを支払いに利用できるが、期間限定ポイントは利用できないので、使えるようになるといいなと思う(30代・女性)
- 病院などもっと利用できる箇所が増えてほしい(30代・男性)
- 年会費無料のゴールドカードが増えてほしい(40代・男性)
- ショッピング枠がどんどん増えていくので、ひと月あたりの限度額を自由に設定できたらいい(40代・男性)
クレジットカードに求める改善点としては「デザインの多様化」「ポイント還元率の向上」「条件が分かりやすいキャンペーン」などが挙がりました。
さらに「期間限定ポイントの柔軟な利用」「利用可能店舗の拡大」「年会費無料のゴールドカード」など利便性やお得さへの要望も多く、利用者の関心の高さがうかがえます。
まとめ
今回は「クレカの不満」に関する調査を実施し、その結果について紹介しました。
クレジットカードを利用している方の1割以上の方が、現在利用しているクレジットカードに「不満がある」と回答しています。
不満の内容としては「年会費が高い」「ポイント還元率が低い」「条件がわかりづらい」といった声が目立ちました。
しかし、それでも利便性やポイントの魅力から使い続けている人が多いのも事実です。
今後は、より分かりやすくお得に使えるサービスが求められており、利用者のニーズに応えるカード選びが重要になっていきそうです。
