ライフカードはサービスの改悪により、利用者のカード乗り換えや解約が相次ぎました。
サービスの質が低下したといわれる改悪後もライフカードを持ち続けるメリットはあるのでしょうか。
そこで今回は、ライフカードの改悪点を解説しながら「改悪後もライフカードを持つメリットはある?」という疑問についてまとめました。
ライフカード
カードの特徴
初年度ポイント1.5倍、誕生月はポイント3倍、L-Mall経由でのネットショッピングでポイント最大25倍など、ポイントが貯まりやすい制度が豊富な年会費無料カード。
目次
ライフカードの改悪点とは?
ライフカードのサービス改悪は、主に以下のようになっています。
- 誕生月ポイントが5倍から3倍に低下
- ステージ制ポイントプログラム最上位の利用金額が50万円アップ
- ETCカード・楽天Edyやnanacoチャージ・JCBギフトカードのポイント付与廃止
- ANAマイル・Gポイントへの交換レートがダウン
いつから改悪が行われたかというと、2017年7月1日からです。
改悪前と改悪後を比較しながら詳しく解説していきます。
誕生月ポイントが5倍から3倍に低下
改悪前は誕生月のポイント還元率が5倍の2.5%でしたが、改悪後は3倍の1.5%に大幅ダウンしてしまいました。
- 改悪前…5倍(2.5%)
- 改悪後…3倍(1.5%)
ライフカードの通常ポイント還元率は0.5%(カード利用1,000円につき1ポイント/100円につき0.1ポイント付与)と一般的なクレジットカードと同水準で、誕生月ポイントはライフカードの大きな特徴のため、カードの乗り換えや解約の理由としては十分な改悪です。
ステージ制ポイントプログラム最上位の利用金額が50万円アップ
ライフカードの利用金額に応じて次年度の基本ポイントがアップするサンクスプレゼントのステージ制度でも改悪がありました。
ポイントが最大2倍となる最上位ステージは、改悪前であれば150万円以上の利用が条件でしたが、改悪後は200万円となったため、最上位ステージへのハードルが上がった形です。
- 改悪前…1か月あたり約12.5万円の利用でクリア
- 改悪後…1か月あたり約16.6万円の利用が必要
例えば、改悪前の150万円以上の利用なら1か月あたり約12.5万円の利用でクリアできましたが、改悪後の200万円以上となると1か月あたり約16.6万円のカード利用が求められます。
ETCカード・楽天Edyやnanacoチャージ・JCBギフトカードのポイント付与廃止
改悪前はETCカードの利用・電子マネーの「楽天Edy」や「nanaco」へのチャージ・ライフカードが販売するJCBギフトカードの購入でも0.25%~0.5%のポイントが付与されていましたが、改悪後はこれらを利用・購入してもポイントが貯まらなくなりました。
- 改悪前…0.25%~0.5%のポイント付与
- 改悪後…ポイント付与廃止(ステージ制度の利用金額も対象外)
さらに、ETC・電子マネー・JCBギフトカードはステージ制ポイントプログラムの利用金額としてもカウントされず、誕生月ポイントや新規入会キャンペーンポイントのボーナス付与もないため、ライフカードで利用・購入するメリットはないといえるでしょう。
ANAマイル・Gポイントへの交換レートがダウン
改悪時には、ポイント交換先としても人気のANAマイルやGポイントに交換した際の還元率が下がってしまいました。
改悪前と改悪後の交換レート(還元率)を比較してみましょう。
改悪前 (カッコ内は誕生月の還元率) |
改悪後 (カッコ内は誕生月の還元率) |
|
---|---|---|
ANAマイル | 0.3%(1.5%) | 0.25%(0.75%) |
Gポイント | 0.5%(2.5%) | 0.4%(1.2%) |
ライフカードのポイント交換は、一度に多くのポイントを交換すると交換レートが上がるのが特徴でしたが、改悪によりJCBギフトカードなどのギフト券類は10,000円以上の券種が廃止されました。
現在交換できる10,000円以上のギフト券は、インターネット専用のVisaギフトカードである「Vプリカギフト」と、洋服の青山の「AOYAMAギフトカードセット」のみとなっています。
家族間でポイントの進呈(移行)ができる「ポイントギフト」も廃止されたため、ポイントの使い勝手も改悪されてしまいました。
改悪後もライフカードを持つメリット
ライフカードは改悪によるデメリットばかりのカードではありません。改悪後もライフカードを持つメリットは以下の通りです。
- クレジットカード・ETCカードの両方が年会費無料で持てる
- 入会後1年間はポイント1.5倍(0.75%)
- ポイント有効期限は最大5年間
- 年間100万円以上利用でポイント1.8倍になる新ステージが登場
- ポイントを「築地のお取り寄せ」に交換できる
それぞれのメリットを解説していきましょう。
クレジットカード・ETCカードの両方を年会費無料で持てる
例えば「ライフカード(年会費無料)」なら、クレジットカードとETCカードの両方を年会費無料で持つことができます。
楽天カードのように、クレジットカードは年会費無料でもETCカードは有料(会員ランクが上位であれば無料)というカードもある中で、両方のカードを無料で持てるのは大きなメリットです。
入会後1年間はポイント1.5倍(0.75%)
新規入会キャンペーンポイントとして、入会後1年間はポイントが1.5倍の0.75%にアップします。
同じ還元率0.5%のエポスカードやセゾンカードにはライフカードのような新規入会キャンペーンポイントはないため、ライフカードを持つメリットはまだあるでしょう。
ポイント有効期限は最大5年間
ライフカードのポイント有効期限は最大5年間なので、有効期限を気にせずじっくりと貯められるのがメリットです。
カード利用で貯まったポイントは2年間自動繰越となり、その後は毎年一度ポイント繰越の手続きを行うことによって有効期限が最大5年間となります。
2年間自動繰越+3年間繰越手続き=ポイント有効期限が最大5年間に
ただし、2年目以降に繰越手続きを行わなかった場合は2年間でポイントが失効してしまうので注意しましょう。
年間100万円以上利用でポイント1.8倍になる新ステージが登場
ライフカードは使い方次第で還元率がアップするお得なカードです。
改悪と呼ばれるリニューアル時には年間100万円以上の利用でポイントが1.8倍になる新ステージが登場し、ライフカード利用者の約70%は還元率がアップするチャンスとなりました。
レギュラー ステージ |
スペシャル ステージ |
ロイヤル ステージ |
プレミアム ステージ |
|
---|---|---|---|---|
年間利用金額 | - | 50万円以上 | 100万円以上 | 200万円以上 |
ポイント倍率 | 1倍 | 1.5倍 | 1.8倍 | 2.0倍 |
次年度ポイント | 0.5% | 0.75% | 0.9% | 1.0% |
例えば、改悪前は年間利用額50万円以上でポイントが1.5倍になるステージの上は、150万円以上でポイントが2倍となるステージしかありませんでしたが、100万円以上でポイントが1.8倍となる「ロイヤルステージ」の新設により、100万円以上利用していても150万円に満たずポイントが1.5倍止まりだった方も1.8倍のポイントを獲得できるようになったのはメリットです。
ポイントを「築地のお取り寄せ」に交換できる
リニューアル時にはポイントの交換先(使い道)として、新たに「築地のお取り寄せ」が加わりました。
Vプリカなどへの交換と比較するとやや還元率は低くなってしまいますが、カードのポイントを人気のお取り寄せグルメに交換できるのは魅力的です。
例えば、650ポイントでマグロの中トロ2柵に交換したり、2,100ポイントあれば中トロ・赤身・タラバガニのセットに交換することもできます。