普段クレジットカードの有効期限を意識して使う事はありませんが、有効期限が迫ってくると何も手続きをしなくて良いのかと不安に思う方もいるでしょう。
ネットショッピングで買い物をする際に有効期限の入力が必要なケースもありますが、有効期限の見方が分からないという方のためにも今回はクレジットカードの有効期限の見方や、期限切れ時の更新手続きや有効期限が切れる際の注意点について、様々な疑問を解決していきます。
目次
クレジットカードには有効期限がある
どんなクレジットカードにも有効期限があり、有効期限を過ぎたカードは使えなくなってしまいます。
カード会社やカードによっても異なりますが、一般的にクレジットカードの有効期限は5年間のものが多く、有効期限内であれば問題なくカードを利用可能です。
Amazonカードなど、カードによっては本カードが発行されるまでの間に利用できる仮カード(テンポラリーカード)が存在しますが、仮カードの有効期限は1週間程度とかなり短く設定されているのが特徴です。
有効期限がある理由
カードの老朽化・劣化対策
クレジットカードはプラスチック製のため、利用頻度が高いとカードそのものが老朽化して劣化してくる恐れがあります。カードには磁気ストライプが内蔵されていますが、端末で読み取る際の摩擦により少しずつ劣化していき、磁気不良で読み取れなくなるケースも出てくるのです。特に磁気ストライプやICチップの部分に劣化が現れるとカードの機能にも悪影響を与えるため、5年程度を目処として新しいカードに交換する必要が出てきます。
防犯対策
近年多発している不正利用などクレジットカードにまつわる犯罪への対策として、カード会社はクレジットカードにセキュリティ対策を施してします。
最近では多くのクレジットカードに採用されているICチップもそのひとつで、カードを更新して定期的に交換する事で利用者も最新のセキュリティ機能の付いたカードを使えるというメリットがあります。
再審査
クレジットカードは最初に申し込んだ時にしか審査が行われないと思っていませんか?実はカード会社ではカードの更新時に「途上与信」という再審査を行っています。
年数が経過すると職業や年収、居住形態にも変化が出てくる事も多いため、カード更新時に再審査を行って支払い能力に変化がないかをチェックする必要があるのです。
キャッシングの利用枠を増枠(引き上げ)する際にも審査が行われますが、カードを持つ人全員がキャッシング枠を増枠する訳ではないので、クレジットカードの更新時に再審査を行っています。
有効期限の見方
クレジットカードの券面には必ず有効期限が記載されていて、一般的なカードの場合「月/年」という風に下2桁の数字が書かれているはずです。
例えば「04/19」なら2019年4月、「10/21」なら2021年10月がカードの有効期限となり、月末の最終日までカードが使えます。
カードによっては「/(スラッシュ)」ではなく「-(ハイフン)」で記載されている事もありますが、どちらの場合も有効期限の見方は同じです。
更新には手続きが必要?
クレジットカードの有効期限が切れる前(約1か月前)には自動的にカード会社から新しいカードが送られてくるため、新しいカードの発行に関する手続きは不要で届いたカードはその日から使えます。
ただし、クレジットカードで公共料金などを支払っている場合や、クレジットカード一体型の電子マネーを利用している場合は注意が必要です。
カードで電気料金や携帯電話代などを支払っている場合、カード情報を更新しておかないと引き落としができず利用がストップしてしまう恐れがあります。
カード会社によっては自動的に加盟店へ新しいカードの情報が送られる場合もありますが、持っているカードが対応しているとは限らないので自分で手続きを行った方が無難です。
カード情報で更新が必要となるのは「有効期限」のみで、他の情報はそのままで構いません。
どの支払いをカードで決済しているかをきちんとリストアップして、全てのカード情報の有効期限を更新しましょう。
次に、クレジットカード一体型の電子マネーを利用している場合、楽天Edyでは古いカードで残っている電子マネーを使う事はできますが、新しいカードに残高を移行する事はできません。
WAONの場合は電子マネー自体には有効期限はありませんが、イオンカードセレクトなどクレジットカード一体型のWAONはカードの有効期限が切れるとWAONが使えなくなります。
このため、新しいカードが届いたらWAONの残高とWAONポイントを移行する必要があります。Suicaの場合も残高利用はできますが、移行はできません(対応する券売機で払い戻しは可能)。
更新してもクレジットカード番号は変わらない
クレジットカードの更新で変わるのは有効期限だけで、クレジットカード番号は変わりません。
ネットショッピングや公共料金の支払いなどでカード情報を変更する場合もカード番号はそのままでOKです。
カードが届いたらカード裏面にある署名欄に自筆でサインをしておきましょう。
サインを記入する事によって不正利用などに対する補償が受けられるようになります。カード券面に自筆のサインがない場合は損害を補償されない恐れもあるので要注意です。
郵送される新しいカードの受取時には免許証などの本人確認書類が必要となるため、忘れずに準備しておきましょう。
有効期限が切れたクレジットカードの処分方法
有効期限が切れたクレジットカードは適切に処分する必要があるため、間違えても古いクレジットカードをそのままゴミに出す事は避けましょう。
カードが更新されてもカード番号は変わらないので悪用される恐れがあります。
ハサミやプラスチックカードが裁断できるシュレッダーなどでカード番号などを読み取れないように細かく裁断する方法もありますが、修復してカード情報が盗まれる可能性もゼロとはいえないため、セキュリティ面で不安が残る方はパンチで穴を開けるか、廃棄する際には別々の日にゴミに出すなどの対策を取るのがおすすめです。