年会費を抑えて普段の利用でマイルを貯めたい方におすすめなANA JCB カード。
ANA JCBカードはマイル系カードの中でも年会費が低く、マイル有効期限も3年あるので日常の利用でコツコツとマイルを貯めたい方には最適なクレジットカードです。
旅行関連の特典や保険が充実しており、マイル交換プランも選べるため、ANAファンにとって非常に有用なカードといえるでしょう。
今回はANA JCBカードのメリットやデメリット、申し込みの流れなどをまとめて紹介します。
- 入会や搭乗でボーナスマイルがたまる
- ANAの機内販売・空港内店舗・旅行商品などが割引
- 海外旅行傷害保険が自動付帯
- 年会費がかかる
- 賠償責任や携行品損害はなし
目次
ANA JCB カードの基本情報
ANA JCB カード カードの特徴 ANA JCB カードは、ANAマイレージクラブの機能はもちろん、搭乗時にはボーナスマイルもたまり、普段のショッピングで貯めたポイントも航空会社のマイルに交換できるマイルを貯めたい方におすすめのカード
発行会社
ジェーシービー
還元率
0.5%
ボーナスマイル
入会・継続:1,000マイル
フライト:10%
年会費
2,200円(税込)初年度無料
付帯保険
海外:最高1,000万円(自動付帯)
国内航空:最高1,000万円(自動付帯)
※航空機搭乗中、飛行場構内のみ保険適用。家族特約あり
国内・海外航空機遅延保険
ショッピングガード保険(海外):最高100万円
スマホ決済
Apple Pay、Google Pay
ポイント
Oki Dokiポイント、ANAマイル
申し込み条件
18歳以上で本人または配偶者に安定した継続的な収入のある方
追加カード
ETCカード(年会費無料)、家族カード(年会費1,100円)
ANA JCBカードは、全日本空輸(ANA)とジェーシービー(JCB)が提携して発行するクレジットカードです。
ANA JCB カードは、飛行機の利用でボーナスマイルがたまり、普段のショッピングで貯めたポイントをマイルに交換できるお得なクレジットカードです。
カードの国際ブランドはJCBで、国内をはじめハワイなど海外の観光地でも便利に使えます。JCBはサービスやセキュリティ面で定評があるカード会社です。
年会費
本会員 | 2,200円(初年度無料) |
---|---|
家族カード | 1,100円(本会員が無料の場合、家族会員も無料) |
ETCカード | 無料 |
ANA JCB カードの年会費は、初年度年会費無料・2年目以降は2,200円(税込)の年会費が発生します。条件達成で年会費が割引になるサービスなどはありません。
本会員の家族に対して追加カードとして発行できる家族カードの年会費は1,100円(税込)ですが、本会員が無料であれば家族会員も無料で持つことができます。
ETCカードは、発行手数料・年会費のどちらも無料です。
ポイント還元率
ANA JCB カードは、税込1,000円の利用につきOki Dokiポイントが1ポイントがたまります。1ポイントの価値はおよそ5円なので、通常ポイント還元率は0.5%のカードです。
ショッピング利用のほか、公共料金の支払いなどでもポイントがたまるのはメリットでしょう。
ポイントの有効期限は2年間、ポイント獲得月の2年後の15日まで有効となります。
通常ポイント還元率は0.5%ですが、年間利用額に応じたランクアップ制度があり、還元率を上げることが可能です。
- 年間50万円以上利用…10%のボーナスポイント付与
- 年間100万円以上利用…20%のボーナスポイント付与
年間利用額の集計期間は、12月16日~翌年12月15日となり、ボーナスポイント付与の対象となるのは集計期間終了後の翌年2月~翌1月の支払いです。
「Oki Dokiポイント」と「ANAマイル」がたまる
たまるポイント | 利用シーン |
---|---|
Oki Dokiポイント | 商品交換(電化製品など)、ギフトカード・商品券と交換、マイルへの移行、nanacoポイントなど電子マネーと交換 |
ANAマイル | 航空券の予約、座席のアップグレード(国際線)、宿泊施設の予約、商品交換、ANAグループのサービス(旅行商品、ショッピングなど)に利用 |
ANA JCB カードの場合は以下の様にマイルとポイントがたまります。
Oki Dokiポイント:ショッピング利用、固定費の支払いなど全般
ANAマイルを効率よく貯めるには「Oki Dokiポイント」を「ANAマイル」へ交換することでマイルに全部りすることもできます。
電子マネー・スマホ決済
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、QUICPay |
---|---|
ポイントがたまる電子マネーチャージ | ANA Pay(1,000円あたり1マイル) |
ポイント対象外の電子マネーチャージ | JCBプレモカードチャージ、JCBプレモデジタル(ギフティプレモ含む)チャージ、ANA JCBプリペイドカードチャージ、Edyチャージ、モバイルSuicaチャージ、SMART ICOCAチャージ、モバイルPASMOチャージ、nanacoチャージ、auPAY残高およびauPAYプリペイド、カードへのauかんたん決済チャージ、FamiPayチャージ、Kyashチャージ、モバイルICOCAチャージ、「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」でのチャージ、WAONチャージ、ANA Payチャージ、JAL Payチャージ、ミャクペチャージ 等 |
Apple Payなどのウォレットアプリにカードを登録すれば、スマホでカード利用をすることができます。
スマホ決済はクレジットカード支払いの為、JCBのOki Dokiポイントが1,000円につき1ポイント(5円相当)たまります。
電子マネーチャージは基本的にOki Dokiポイント付与の対象外なので気を付けましょう。ANA Payの場合はOki DokiポイントではなくANAマイルが直接たまります。
ANAカードでもゴールド以上のランクだとANA Payでも1,000円あたり6マイル、楽天Edyチャージでも200円につき1マイルが自動的に積算されます。
電子マネーの利用でもポイントが欲しい方は以下のようなアイテムを利用していきましょう。
ANA QUICPay+nanacoでポイントの三重取りも
ANA JCB カードには「ANA QUICPay+nanaco」という飛行機の翼を模したキーホルダー型の電子マネーがあり、QUIQPay・nanacoの2つの機能が利用できます。
還元率
200円:1 nanaco(0.5%還元)
1000円:1 Oki Dokiポイント(0.5%還元)
ショッピング利用でたまるのは通常のOki Dokiポイントですが、nanacoで支払った場合はnanacoポイントがたまり、セブン-イレブンでQUIQPayを利用するとOki Dokiポイント・マイル・nanacoポイントという三重取りができます。
ANA Payも便利
ANA Payは、全日本空輸(ANA)が提供するモバイル決済サービスです。財布を取りださず、スマホを使って簡単に支払いができるようになります。
ANA Payを利用して支払いをするたびに、ANAのマイルを貯めることができます。
ANA JCBカードを使ってチャージしてANA Payで払えばカードのポイントとANAマイルが同時に貯まり、ポイントを二重取りすることも。
ANAを頻繁に利用する方やマイルを貯めたい方にとって非常に便利で魅力的なサービスです。
Apple Payも利用可能
お手持ちのiPhoneやApple Watchで電子マネーが使えるApple PayにもANA JCB カードは対応しています。
Apple PayでSuica対応の電車やバスにも乗れるので、交通系ICカードの代わりとして使うことも可能です。
もちろん、QUIQPayとしてコンビニなどでは電子マネーで買い物もできます。
ANA JCB カードのメリット
ANA JCB カードのメリットを4つに分けてまとめました。
Oki Dokiランド経由のインターネットショッピング利用で還元率アップ
JCBには「Oki Dokiランド」というポイントサイトがあり、サイトを経由してインターネットショッピングを利用するだけで還元率が最大20倍にアップします。
期間限定の割引セールやアウトレット、期間限定ポイントアップなどお得な情報が盛りだくさんです。
- Amazon…ポイント2倍
- 楽天市場…ポイント2倍
- H.I.S.…ポイント2倍
- ヤマダ電機…ポイント2倍
Oki Dokiランドにはこの他にも様々な人気ショップが集まっているので、いつものネットショッピングにひと手間加えてより多くのポイントを獲得しましょう。
「ANAカードマイルプラス対象店舗」でポイントとは別にマイルがたまる
ANAカードマイルプラス対象店舗という加盟店でANA JCB カードを使うと、カード利用でたまるJCBのOki Dokiポイントとは別に、100円につき1マイル~2マイルがたまりお得です。
クレジット決済に加えて、一部の店舗ではQUIQPayでの支払いに対してもマイルが付与されます。
- セブン-イレブン…200円(税込)につき1マイル
- 大丸松坂屋…200円(税込)につき1マイル~
- スターバックス…100円につき1マイルまたは200円(税込)につき1マイル
- ANAグループ…100円につき1マイル
上記はほんの一例で、ホテルやレストラン、家電量販店など様々なお店が対象となっています。
入会や搭乗でボーナスマイルがたまる
ANA JCB カードなら、通常のフライトマイルはもちろん、搭乗時には割増のボーナスマイル(区間基本マイレージ×10%)がたまり、カードの入会時や継続時にもボーナスマイルとして1,000マイルが付与されます。
対象となるのは、ANA国内線・国際線・スターアライアンス加盟の提携航空会社です。
ANAの機内販売・空港内店舗・旅行商品などが割引に
ANA JCB カードは、ANA系列の割引が充実しているため旅行もお得になります。
例えばお土産を買ったり、機内でくつろぐ時にも重宝するでしょう。
一般カードで割引が適用されるのは以下の通りです。
- 空港内店舗ANA FESTA…10%割引
- 機内販売…10%割引
- 空港免税店…5%割引
- 高島屋SHILLA&ANA…5%割引
- ANAショッピングA-style…5%割引
- ANAの国内・海外ツアー料金…5%割引
ANA JCB カードのデメリット
ANA JCB カードのデメリットを2つに分けて紹介します。
2年目以降は年会費がかかる
2,200円(税込)とはいえ2年目以降は毎年年会費が発生し、年会費の割引がない点はデメリットです。
近頃は年会費が無料でも通常ポイント還元率が1.0%のクレジットカードも数多くあるので、マイルにこだわらなければ年会費無料のカードを持つという選択肢もあるでしょう。
反対に、ANAを頻繁に利用していてボーナスマイルの恩恵を受けられるのであれば持つ価値があるカードです。
旅行保険がやや物足りない
海外旅行傷害保険は死亡・後遺障害と救援者費用のみの補償となり、利用頻度が高い疾病治療費や傷害治療費の補償はありません。
保険をカバーしたいのであれば別の保険に加入するか、旅行保険が自動付帯となるエポスカードなど他のカードを持つ必要もあるでしょう。
ANA JCB カードのマイル交換システム
カード利用で貯めたOki Dokiポイントをマイルに移行する方法は、大きく分けて2パターンあります。
- マイル自動移行コース
- マルチポイントコース
マイル自動移行コース
コース | レート | 手数料 |
---|---|---|
マイル自動移行コース10マイル | 1ポイント=10マイル | ※5,500円(年間/税込) |
マイル自動移行コース5マイル | 1ポイント=5マイル | 無料 |
※マイル移行手数料は、毎年4月1日~翌年3月31日の間に1度でもマイル移行がされた場合に請求。(マイル移行がなかった場合はなし)また、初回自動移行の翌々月10日(金融機関休業日の場合は翌営業日)に指定の口座より自動振り替えされます。
ひとつ目は「マイル自動移行コース(マイルコース)」というコースで、カード利用で付与されるポイントが自動的にマイルに移行される手続き不要のコースです。
マイル自動移行コース(マイルコース)には「5マイルコース」と「10マイルコース」があり、5マイルコースは移行手数料が無料ですが、Oki Dokiポイント1ポイント=5マイルとなります。
対して、10マイルコースは5,500円 (税込)(年間)のマイル移行手数料はかかりますが、Oki Dokiポイント1ポイント=10マイルと倍のマイル交換率となるのが特徴です。
マルチポイントコース
コース | レート | 手数料 |
---|---|---|
マルチポイントコース10マイル | 1ポイント=10マイル | ※5,500円(年間/税込) |
マルチポイントコース5マイル | 1ポイント=5マイル | 無料 |
※マイル移行手数料は、毎年4月1日~翌年3月31日の間に1度でもマイル移行がされた場合に請求。(マイル移行がなかった場合はなし)また、初回自動移行の翌々月10日(金融機関休業日の場合は翌営業日)に指定の口座より自動振り替えされます。
もうひとつの「マイルポイントコース(マルチコース)」は、自分の好きなタイミングでOki Dokiポイントをマイルに移行するほか、商品への交換も可能なコースとなります。
マイルに移行する場合は、電話・MyJCB(インターネット)で手続きが必要です。
無料で移行できる5マイルコースはOki Dokiポイント1ポイント=5マイルとなり、10マイルコースは5,500円 (税込)(年間)のマイル移行手数料がかかりますが、Oki Dokiポイント1ポイント=10マイルとなります。
マイル交換(移行)を行わない年には手数料はかかりませんが、Oki Dokiポイントの有効期限は2年間なので、少なくとも2年に1回は交換する必要が出てくる点には注意が必要です。
手数料とためる期間によって選択しよう
自動移行コースならポイント交換の手間が省け、マルチポイントコースなら2年に一度の交換に備えて移行手数料を節約することもできます。
有効期限切れで失効が心配な方は自動移行コース、移行手数料を抑えて多くのマイルを貯めたい場合はマルチポイントコースの10マイルコースという選び方も良いでしょう。
ANA JCB カードの付帯保険
海外旅行傷害保険は、カード利用を問わず補償が受けられる「自動付帯」の保険で、カードを保有しているだけで最高1,000万円まで補償があります。
国内旅行保険については、航空機の搭乗中や飛行場内に限った補償で自動付帯・最高1,000万円まで補償があります。
海外旅行傷害保険
傷害による死亡 | 1,000万円 |
---|---|
傷害による後遺障害 | 40~1,000万円 |
傷害・疾病治療費用 | なし |
賠償責任 | なし |
携行品損害 | なし |
救援者費用(年間の限度額) | 100万円 |
海外旅行時にもしものことがあっても安心な、海外旅行傷害保険が付帯。
渡航先での何らかのトラブルを起こしてしまったときの賠償責任、携行品を紛失、壊れてしまったときの損害については補償されません。
国内旅行傷害保険(航空機搭乗中・飛行場構内のみ)
傷害による死亡 | 1,000万円 |
---|---|
傷害による後遺障害 | 40~1,000万円 |
傷害・疾病治療費用 | なし |
賠償責任 | なし |
携行品損害 | なし |
ANA JCBカードには、日本国内線において乗客として航空機利用中にケガを被った場合に補償される国内旅行傷害保険が付帯されています。
航空機ご利用中には、航空機搭乗中のみならず、航空機搭乗者に限り入場が許される飛行場構内にいる間も含みます。
旅行中の傷害保険ではなく、航空機搭乗中・飛行場構内のみ適用される保険であることがポイントです。
ANA JCB カードのカードランクは一般のため、ANAカードの中でも金額的には低くはなっています。
ショッピングガード保険
カードで購入した商品の破損や盗難を補償してくれる年間100万円までの「ショッピングガード保険」は、国内と海外では適用条件が異なるため注意が必要です。
海外であれば一括払いでも適用されますが、国内の場合はリボ払いでの購入に限られます。
ANA JCB カードの入会条件や発行日数
ここでは申し込みからカード到着までの手順や日数をまとめています。
申し込み資格
ANA JCB カードの申し込み資格は、学生を除く18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入がある方となっています。
このため、学生の方や無職の単身者は申し込むことができません。
学生の場合は「ANA JCBカード(学生用)」という学生限定カードがあるので、そちらを申し込むのがおすすめです。
申し込みの流れ
JCB公式サイトのANA JCBカードから「カードを申し込む」を選択し、ANA JCB 一般カードを選択しインターネット申し込みをしていきます。
- インターネット入会申込み
- 本人確認
- 入会審査、カード発行
- カードが届く
おおまかに申し込みには4つのステップがあり、2の本人確認の方法によってカード発行までの時間に差が出てきます。
本人確認の方法
・オンラインで支払い口座を設定
・カード受け取り時に運転免許証で本人確認
・画像データで本人確認書類を提出(アップロード)
基本的に上記3通りの方法で本人確認をおこないますが、申し込みからスムーズにできるのは口座振替による本人確認でしょう。
上記のどれもできない場合は、郵送で必要書類を提出します。
カード発行期間
本人確認の方法によってカード発行までの時間が異なります。
インターネットで支払い口座を設定 | 約1週間 |
---|---|
カードお届け時、運転免許証で本人確認 | 約1週間 |
画像データで本人確認書類を提出 | 約1ヶ月 |
郵送で必要書類を提出 | 約1ヶ月 |
できるだけ早く受け取りたい場合は、インターネットで支払い口座を設定するか、カード受け取り時に本人確認をするのがおすすめ。
ANA JCB カードはマイル初心者や陸マイラーにおすすめ
ANA JCB カード
カードの特徴
ANA JCB カードは、ANAマイレージクラブの機能はもちろん、搭乗時にはボーナスマイルもたまり、普段のショッピングで貯めたポイントも航空会社のマイルに交換できるマイルを貯めたい方におすすめのカード
発行会社 | ジェーシービー |
---|---|
還元率 | 0.5% |
ボーナスマイル | 入会・継続:1,000マイル フライト:10% |
年会費 | 2,200円(税込)初年度無料 |
付帯保険 | 海外:最高1,000万円(自動付帯) 国内航空:最高1,000万円(自動付帯) ※航空機搭乗中、飛行場構内のみ保険適用。家族特約あり 国内・海外航空機遅延保険 ショッピングガード保険(海外):最高100万円 |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
ポイント | Oki Dokiポイント、ANAマイル |
申し込み条件 | 18歳以上で本人または配偶者に安定した継続的な収入のある方 |
追加カード | ETCカード(年会費無料)、家族カード(年会費1,100円) |
ANA JCB カードは、入会や搭乗でボーナスマイルが貯まったり、ANAの機内販売・空港内店舗・旅行商品などが割引されたり、飛行機を乗る方にとっては持っておきたいカードです。
経由することでポイントがアップするサイトを利用すれば、Amazonや楽天市場などでポイント2倍になる特典も。
飛行機に乗る、空港で買い物をするなど、出張や旅行をする方がおまけでポイントサイトを利用する程度がちょうど良いかもしれません。
一般ランクのANA JCB カードから、マイルが貯まるカードを体験してみてはいかがでしょうか。
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