アメックスというと、ステータスが高い反面、審査難易度も高いというイメージがありますよね。
アメックスの申し込み資格は、アメリカン・エキスプレス・カードの場合もアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの場合も、「20歳以上で定職がある方」とされています。
パート・アルバイトの場合は申し込みができないという点から審査難易度が高いことが推測されますが、実際にはどのような審査基準で審査が行われているのでしょうか。
ここでは、アメックスの審査基準や審査難易度について詳しく解説していきます。
目次
アメックスの審査基準
まず、アメックスの審査基準について説明します。
アメックスの審査のポイント
アメックスでは、次の2つの観点で審査が行われます。
①申込者の申告内容がカード発行の基準に達しているか
アメックスでは、職業や勤続年数など、申し込みの際に申告した項目を点数化する「スコアリング」という手法で審査を行っています。
スコアリングでは、「属性」と呼ばれる職業や勤続年数などの項目を、返済能力が高いと推測される順に点数化をしていきます。
例えば勤続年数であれば、長く勤めるにつれて収入が上がり返済能力が高くなると推測できるため、長ければ長いほど点数が高くなります。
スコアリングの結果、アメックスが独自に設定する基準点数を満たせていなければ、審査に落ちてしまいます。点数化する属性はカード会社によって異なりますが、アメックスでは主に次のような項目が点数化されます。
- 居住形態
- 年収
- 職業
- 勤務先区分
②信用情報に問題がないか
アメックスの審査では、「個人信用情報機関」の情報を参照し、申込者のクレジットやローンの利用履歴である信用情報に延滞情報や債務整理情報などの金融事故情報がないか調べます。個人信用情報機関とは、カード会社や消費者金融などの金融機関から信用情報を集めて管理している機関です。
申し込みを受けたカード会社では、申込者の返済能力を調べるために個人信用情報機関の情報を必ず参照しています。
そのため、一度ある業者で延滞をして登録されてしまった延滞情報は、その後申し込みをする全てのカード会社に知られることになります。
カード会社では一度金融事故情報を起こした申込者を返済能力が低いと判断するため、審査に通る可能性が下がります。
アメックスは信用情報よりも属性を重視
日本のカード会社では、個人信用情報機関に登録されているクレジットカードやローンの利用履歴である「クレジットヒストリー(クレヒス)」を非常に重視しています。
そのため、ある程度年齢を重ねているにもかかわらずクレヒスが一切登録されていない場合は審査に落ちる可能性が高くなります。
また、過去に金融事故を起こしている場合は、コンピュータによる自動審査により、即審査落ちになります。
一方外資系であるアメックスの審査では、個人信用情報機関に登録されているクレヒスよりも現在の属性を重視する傾向があります。
そのため、日本のカード会社では審査に通らないようなクレヒスの場合でも、現在の属性から安定した収入があり、返済能力が十分に高いと判断されれば、カードが発行される可能性があります。
アメックス・ゴールド・カードの審査難易度は甘いのか
アメックス・ゴールド・カードというと非常に審査難易度が高いイメージがありますが、ネット上ではアメックスゴールドの審査が非常に甘いという情報をよく見かけます。
しかし、申し込み条件のハードルの高さからもわかるように、誰でも審査に通るわけではありません。
ネット上には、明らかにアメックスの申し込み基準を満たしていない属性でも審査に通ったというでたらめな書き込みも存在するので、鵜呑みにしないようにしましょう。
アメックスゴールドの審査は非常に甘いというわけではありませんが、一昔前に比べると取得しやすくなっています。
申し込み資格も「25歳以上で年収500万円以上」から「20歳以上で定職あり」に引き下げられており、25歳未満で年収が500万円未満でも、正社員であれば年収が300万円台でも審査に通っている例が多くあります。
決して審査が甘いわけではありませんが、一部の高収入の人しか持つことができない、手が届かないような高難易度のカードではなくなってきているのは事実です。
アメックスはブラックでも審査通過が可能?
アメックスは個人信用情報機関に延滞情報や債務整理情報などの事故情報が登録されている、いわゆる「ブラック」という状態でも審査に通ることができます。
日本のカード会社であれば即審査落ちとなるブラックですが、「アメックスの審査基準」の項目でも説明した通り、アメックスの審査では個人信用情報機関のクレヒスよりも現在の属性を重視する傾向があります。
そのため、過去に金融事故を起こしていたとしても、申し込み時点で安定した収入があり、返済能力が高いと判断されれば、審査に通る可能性はゼロではありません。
ただし、ブラックでも必ず審査に通るというわけではなく、あくまで現在のステータスを重視する傾向があるというだけで、審査が甘いというわけではありません。
アメリカンエキスプレスカードの特徴
アメックスグリーン
アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス・グリーン)
カードの特徴
世界No.1のステータス性と言われるカードで、一般カードでもゴールドカード並の海外旅行サービスが特徴。
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | ポイント還元率 | 1.0% |
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年会費 | 13,200円(税込)(税込) | 付帯保険 | 国内・海外旅行傷害保険最高5,000万円(利用付帯) ショッピング保険最高500万円 |
電子マネー | 楽天Edy、SMART ICOCA、モバイルSuica | ポイント | メンバーシップ・リワード |
アメックスゴールド
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(アメックスゴールド)
カードの特徴
充実の保険内容だけでなく、ホテルやレストランの優待や、世界中の空港ラウンジの利用ができるプライオリティパスが無料で利用できるなど、アメックスならではのサービスが豊富
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | ポイント還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 31,900円 (税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1億円 国内旅行傷害保険最高5,000万円 ショッピング保険最高500万円 航空便遅延費用補償最高40,000円 |
電子マネー | 楽天Edy、SMART ICOCA、モバイルSuica | ポイント | メンバーシップ・リワード |
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
カードの特徴
充実の保険内容だけでなく、ホテルやレストランの優待や、世界中の空港ラウンジの利用ができるプライオリティパスが無料で利用できるなど、アメックスならではのサービスが豊富
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | ポイント還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 143,000円 (税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1億円 国内旅行傷害保険最高1億円 |
電子マネー | 楽天Edy、SMART ICOCA、モバイルSuica | ポイント | メンバーシップ・リワード |