JR東日本グループの「大人の休日倶楽部ミドルカード」は、満50歳~64歳までの方が持てるクレジットカードです。
会員限定のお得な乗り放題きっぷやツアーもあり、旅行保険も付帯しているため万が一の際にも安心。びゅう国内旅行商品は同行者も全員5%割引の対象となりお得です。
ここでは、大人の休日倶楽部ミドルカードの特徴・メリットや申し込み資格(審査)、カードの申し込み方法・デメリットまで分かりやすくまとめました。
目次 [表示]
大人の休日倶楽部ミドルカードとは?
大人の休日倶楽部 ミドルカード
カードの特徴
満50歳以上64歳までの方が入会可能でJR東日本線とJR北海道線の切符料金が5%オフ!Suicaオートチャージ可能。定期券の購入やSuicaへのチャージでポイントアップ!
発行会社 | ビューカード |
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還元率 | 0.5% ※ポイント付与およびサービスの詳細はビューカードホームページ、モバイルSuica、JRE POINT・えきねっとWEBサイトをご確認ください。 |
年会費 | 2,624円(初年度無料) |
付帯保険 | 海外:最高500万円(利用付帯) 国内:最高1,000万円(利用付帯) |
ポイント | JRE POINT |
スマホ決済 | Suica、Apple Pay、Google Pay |
申し込み条件 | 満50歳~64歳までの方 |
追加カード | ETCカード 年会費524円 |
「大人の休日倶楽部ミドルカード」は、JR東日本が提供する50歳以上64歳以下の方向けのクレジットカード付き会員証です。
ビューカードが発行しており、「大人の休日倶楽部」会員としての特典と、ビューカードとしての機能が一体化したカードです。
初年度年会費無料で、翌年度以降は税込2,624円の年会費が発生します。
年会費の内訳は、カード年会費が524円・大人の休日倶楽部ミドル年会費が2,100円となっていて、退会後1年以内に再入会した場合は年会費無料の対象外となっている点には注意してください。
Suica機能付きクレジットカードとして便利
大人の休日倶楽部ミドルカードにはSuica機能が付いているため、カード1枚で電車に乗って買い物を楽しむこともできます。
自動的にチャージされる「オートチャージ機能」にも対応しているので、残額不足で改札に引っかかることもありません。
Suicaは交通系電子マネーとして対応店舗や自動販売機などで支払いの際に利用することもできます。万が一、カードが盗難に遭ったり紛失してしまった場合も、クレジットカードの不正利用補償に加えてSuicaの残額まで補償されるので安心です。
満65歳以上の方が申し込める「大人の休日倶楽部ジパングカード」との比較
「大人の休日倶楽部ミドルカード」と「大人の休日倶楽部ジパングカード」は、いずれもJR東日本およびJR北海道が提供するシニア向けの会員サービスで、鉄道旅行をお得に楽しむことができるクレジットカード機能付きの会員カードです。
ただし、対象年齢や特典内容に違いがあります。
項目 | 大人の休日倶楽部 ミドルカード |
大人の休日倶楽部 ジパングカード |
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対象年齢 | 50歳~64歳 | 満65歳以上 |
年会費 | 2,624円(税込) | 4,364円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5% | 0.5% |
JR東日本・JR北海道の割引率 | 5%割引 | 30%割引 |
電子マネー機能 | Suica | Suica |
ミドルカードは男性・女性ともに50歳以上64歳以下の方が対象で、ジパングカードは65歳以上の方が対象となっており年齢に応じて選ぶ必要があります。
次に年会費はミドルカードが2,624円(税込)、ジパングカードが4,364円(税込)となっており、ジパングカードの方がやや高めに設定されています。
最大の違いは、JRの割引率です。ミドルカードでは、対象となる期間中にJR東日本およびJR北海道の特急券・乗車券を購入する際に5%割引が適用されます。
一方ジパングカードでは、同条件で30%割引が適用されるため鉄道を頻繁に利用する方にはジパングカードの方が大きなメリットになります。
どちらもビューカード機能が付帯
大人の休日倶楽部ミドルカードのメリット
大人の休日倶楽部ミドルカードのメリットを7つ紹介します。
年会費が初年度無料
「大人の休日倶楽部ミドルカード」は、通常年会費2,624円(税込)ですが、初年度は無料で利用できます。
これは、年会費2,100円とカード年会費524円の合計額が対象です。ただし、退会後1年以内に再入会した場合は、初年度無料の特典は適用されません。
初年度無料のため「まずは試してみたい」という方にも気軽に申し込んでいただける点が魅力です。コストをかけずに会員限定の割引特典や旅行サービスを体験できることから、旅の幅が広がる第一歩になります。
JR東日本・JR北海道でお得な割引特典
会員は設定された「大人の休日倶楽部」利用期間中に、JR東日本およびJR北海道のきっぷ(乗車券+特急券)を5%割引で購入できます。
▼東京⇔新函館北斗駅(東北・北海道新幹線「はやぶさ」)
通常 | 44,400円 |
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割引後 | 42,220円 |
この割引は、片道・往復・連続で201km以上の旅程に適用されます。2026年3月からは、割引適用条件が「片道101km以上」に変更される予定です。
長距離の鉄道旅が多い方にとっては大きな節約につながり、日々の旅をより身近に感じられるようになります。
割引切符はどこで買える?
同行者もお得!びゅう国内旅行商品5%OFF
「びゅう」の国内旅行商品(JR付きツアー)を申し込む際、会員本人とその同行者(同一行程の場合)に5%割引が適用されます。家族や友人との旅行でもお得に利用できるのが魅力です。
一人旅だけでなく、誰かと一緒に楽しむ旅行にも使える点が、多くの方にとって嬉しいポイントとなっています。
何人まで割引が適用される?
限定の乗り放題きっぷ&会員向けツアー
ミドルカード会員は、「大人の休日倶楽部パス」などの会員限定の乗り放題きっぷを購入できます。
このパスはJR東日本やJR北海道のフリーエリアで5日間乗り放題となる特典で、2025年度も発売されます。また、会員専用の旅行商品やツアーなども用意されており、特別な旅の体験が可能です。
自由気ままな鉄道旅をリーズナブルに実現できる機会として、多くの旅行好きに選ばれています。
パスは期間限定!
ホテル・飲食店・レジャー施設などの優待
提携施設にて、ホテルの宿泊割引、飲食店での特典、レジャー施設の入場料割引など、日常や旅行中に役立つさまざまな優待サービスが受けられます。全国の対象施設で利用可能です。
旅先だけでなく、日常生活でも活用できるメリットがあるため、ライフスタイル全体に寄り添ったサービスといえます。
加盟店では1.0%!JRE MALLで最大7.5%還元も
ビューカードとしての機能も持つため、JRE POINTが貯まりやすいのも特徴です。
JRE POINT加盟店でのクレジット決済では通常1.0%還元、さらにJRE MALLでの利用ではキャンペーンや特定商品により最大7.5%のポイント還元を受けられることもあります。
ショッピングでもポイントをお得に活用できるため、カードの利用価値が高まります。
定期券購入・Suicaオートチャージでポイント3倍
Suicaのオートチャージや、定期券の購入時にはJRE POINTが通常の3倍(1,000円につき15ポイント)貯まります。
通勤・通学などの普段使いでも効率的にポイントを貯められるのは大きなメリットです。日常の移動がそのままポイントにつながるため、日々の積み重ねでお得が実感できます。
パスは期間限定!
大人の休日倶楽部ミドルカードのデメリット
大人の休日倶楽部ミドルカードのデメリットを5つ紹介します。
年会費が無料ではない
大人の休日倶楽部ミドルカードは初年度は年会費無料ですが、2年目以降は年会費が2,624円(税込)かかります。
頻繁に鉄道を利用しない方にとっては、割引で元を取るのが難しいケースもあります。
ただし、年に数回でも長距離鉄道を利用する方や、ツアー割引・優待施設を活用する方にとっては、十分に元が取れる内容です。
割引対象がJR東日本・北海道に限られる
割引特典の対象となるエリアはJR東日本およびJR北海道に限られています。
JR東海・JR西日本・JR九州など、他のJR各社では割引は適用されません。全国規模で鉄道旅行を楽しみたい方には、やや限定的なサービスとなります。
しかし、首都圏・関東エリアや北海道への旅行を中心に楽しむ方にとっては非常に実用的で、毎年複数回の利用がある方には十分にメリットを感じられる設計となっています。
旅行保険の内容が手厚くない
ビューカードには国内・海外旅行傷害保険やショッピング保険が付帯するものの、大人の休日倶楽部ミドルカードには旅行保険が自動付帯ではなく補償内容も限定的です。
旅行中の万が一に備えたい方は、別途保険の検討が必要となる場合があります。
一方で、国内中心の旅行や短期間の旅であれば、最低限の安心が確保できる補償内容となっており、特に鉄道旅を主体とする方には大きな不安を感じさせないレベルの保険です。
旅行時のもしもに備えるために
50歳未満は申し込めない
ミドルカードは50歳以上64歳以下の方のみが申し込めるカードです。
50歳未満の方は申込資格がなく、たとえビューカードとしての機能に興味があっても、このカードを選ぶことはできません。65歳以上になると「ジパングカード」に切り替える選択肢が出てきます。
逆に言えば、50歳以上という条件を満たすことで、他の年代には提供されない旅行特化型の優待を得られる希少なカードともいえます。
Suicaチャージや切符購入以外ではポイントが貯まりにくい
JRE POINTは、定期券購入やSuicaオートチャージ、JRの切符購入時など一部利用で高還元(3倍)となりますが、日常の一般的なクレジット利用(スーパー、飲食店など)では還元率は通常0.5%~1.0%程度と、他社の高還元カードと比べてやや見劣りする場面もあります。
しかし、JRE MALLや駅ビルでの買い物、JR関連サービスの利用が多い方にとっては、効率よくポイントを貯めやすい設計となっており、鉄道を中心とした生活スタイルにマッチしやすいカードです。
買い物はポイントが貯まりやすい場所を意識するのも◎
50歳以上から?大人の休日倶楽部ミドルカードの審査と申込みについて
大人の休日倶楽部ミドルカードは、インターネットもしくは入会申込書を取り寄せることで申し込みができます。
今回はインターネット申し込み方法をピックアップして、申し込みの流れを紹介します。
申し込み資格
満50歳以上64歳までの方が申し込み可能で、満65歳以上の方は「大人の休日倶楽部ジパングカード」が申し込みできます。
申し込み方法と発行までの流れ
- 申し込み情報を入力
- 引き落とし口座の設定
- 申し込み完了
- ※最短1週間後に発送
「インターネットで入会する」ボタンから進み、申し込みに必要な情報を入力します。オンライン口座振替を利用すれば、必要書類の提出が不要になります。
各銀行のウェブサイトにて、引き落とし口座を設定します。
申し込み完了から最短1週間後に、「大人の休日倶楽部カード」「大人の休日倶楽部会員証(代理購入証明書)」「ご利用ガイド」が届きます。
※審査状況等により、お届け日は前後する場合があります。
上記がインターネット申し込みの流れです。パンフレットや申込書を取り寄せて、記入・返送する方法もありますが、発行まで時間がかかります。
大人の休日倶楽部ミドルカードは、ビューカード(株式会社ビューカード)が発行するクレジットカード機能付きのため、通常のクレジットカードと同様に所定の審査があります。
安定した収入や信用情報などに基づいて審査され、審査結果によっては発行されない場合もあります。
大人の休日倶楽部ミドルカードの付帯保険
大人の休日倶楽部ミドルカードには、ビューカード(JRE CARD)の機能として、海外旅行保険および国内旅行保険の両方が付帯しています。
旅行中の万が一に備える基本的な補償が含まれており、安心して旅行を楽しめる内容となっています。
海外旅行保険
死亡後遺障害 | 500万円 |
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傷害治療 | 50万円 |
疾病治療 | 50万円 |
賠償責任 | 3,000万円 |
上記は大人の休日倶楽部ミドルカードの海外旅行保険です。
携行品損害や救援者費用、航空機遅延保険などは付帯されていません。補償額は高額ではないため長期旅行や医療費の高い国への渡航には、別途保険の検討もおすすめです。
国内旅行保険
死亡後遺障害 | 1,000万円 |
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入院保険金日額 | 3,000円 |
通院保険金日額 | 2,000円 |
手術保険金 | 3万円 |
こちらも、航空機遅延保険などは付帯されていませんが、鉄道旅行が中心となる大人の休日倶楽部ミドルカードにおいては、必要最低限の補償として十分といえる内容です。
このように大人の休日倶楽部ミドルカードは、旅行好きな中高年層にとって安心材料となる基本的な保険を備えています。
大人の休日倶楽部ミドルカードはこんな人におすすめ
「大人の休日倶楽部ミドルカード」は、50歳以上64歳以下の方を対象に、JR東日本・北海道の鉄道割引や旅行関連サービスの優待を受けられる、旅好きのための特典が詰まった一枚です。
年会費は2年目以降2,624円(税込)かかりますが、JRのきっぷ割引や「大人の休日倶楽部パス」、びゅうツアーの5%オフ、Suicaチャージでのポイント3倍といった実用的な特典を活用すれば、十分に年会費以上の価値を感じられるカードです。
また、ミドルカードを手に入れることで、大人の休日倶楽部の会員限定サービスにもアクセス可能になり、旅行を趣味として楽しむ方にとっては、移動・宿泊・観光をより充実させるチャンスが広がります。
「大人の休日倶楽部ミドルカード」は、50歳から64歳までの方を対象に、鉄道旅をよりお得に、快適に楽しめる特典が充実したクレジットカードは、以下のような方に特におすすめです。
こんな人におすすめ!
- 鉄道を使った旅行が好きな方
- 年に数回は遠出の予定がある方
- ゆったりとした大人の旅行を楽しみたい方