
オリコビジネスカードスタンダードは、コストを抑えて導入できる法人向けのクレジットカードです。
複数枚のカード発行や経費管理の効率化など、ビジネスをサポートする機能が充実。
この記事では、オリコビジネスカードスタンダードの特徴やメリット・デメリットなどを詳しく紹介します。
目次
オリコビジネスカードスタンダードってどんなカード?
オリコビジネスカードスタンダード
カードの特徴
オリコビジネスカードスタンダードは、最大で20枚まで発行可能な法人専用クレジットカードです。カード利用者ごとに利用限度額を設定でき、個々人の利用明細書が一目で分かるという特徴があります。
| 発行会社 | オリエントコーポレーション |
|---|---|
| ポイント還元率 | なし |
| 年会費 | 1,650円(税込)初年度無料 |
| 付帯保険 | 海外:最大2,000万円 国内:最大1,000万円 |
| ETCカード | 年会費無料 |
| スマホ決済 | Apple Pay |
| 入会条件 | 法人さま |
| 追加カード | ETCカード 年会費無料 メンバーカード 1,650円(税込) |
オリコビジネスカードスタンダードは、年会費1,650円(税込)のビジネスカードです。
入会後はじめの1年間は年会費無料で利用可能で、最大20枚分のメンバー会員としてカード発行できるのが魅力。
ただし、カード利用をしてもポイントがたまらないという特徴もあるため、利用時のポイント獲得を目的としている場合は注意が必要です。
発行可能な追加カード
法人用クレジットカードを作る目的として、ETCカードを発行して営業や郵送などで運転をする社員に持たせるという企業も多いと思います。
オリコビジネスカードは、最大カード発行枚数と同様に、追加カードとして20名分のETCカードが発行可能です。
オリコのETCカードは年会費無料で、ETCマイレージサービスや休日・深夜割引、平日の朝夕割引などのETC割引サービスを受けられるので、ETCカードに年会費のかかるカード会社よりもおトクになります。
オリコビジネスカードスタンダードの返済方法
オリコビジネスカードスタンダードは、1回払い、分割払い、据置一括払いの3種類で支払いが可能です。
どの支払い方法を利用しても返済は口座自動振替が原則で、当月利用分が翌月の27日に引き落とされます。
27日が土日祝日だった場合は翌営業日の支払いとなり、そのほか海外利用などで請求が間に合わない場合などは翌々月以降の請求になるケースもあるため、覚えておきましょう。
オリコビジネスカードスタンダードのメリット

オリコビジネスカードスタンダードは、個別の限度額設定や、請求書カード払いができるなど、ビジネスをサポートしてくれるメリットがあります。
こちらでは、3つのオリコビジネスカードスタンダードのメリットを見てみましょう。
カード利用者ごとに限度額を設定可能
オリコビジネスカードスタンダードは、1法人あたり10万円~1,000万円(総利用可能枠)まで利用可能なクレジットカードです。
オリコビジネスカードスタンダードでは最大20名分のカードが発行可能ですが、カード1枚ごとに限度額の設定が可能になっており、役職や部署ごとなどで細かく利用枠を決めることができます。
共通利用可能枠のカードでは、利用者がいくらまで使い込んでしまうのか全くわかりませんが、オリコビジネスカードスタンダードの場合は使い過ぎなども防止しやすく、柔軟な経費管理がしやすい点が魅力でしょう。
個々人の利用明細書が届くので経費管理が楽
オリコビジネスカードスタンダードは、カード1枚ごとの利用明細が届けられるため、複数枚カード発行したとしても、誰がいくらの経費を利用したのかが一目でわかります。
事業全体だけでなく、個人単位で経費がチェックできるため、無駄使いなどにも気づきやすく、経費管理の透明化に役立つでしょう。
会員限定のページ、またはスマホアプリの「eオリコ」では、紙媒体の利用明細を待たずともカードの利用日や金額、支払回数などが見れるため、リアルタイムで管理したい場合でも気軽に確認しやすいのも魅力ですね。
請求書カード払い「OBS」が利用可能
請求書カード払い「OBS」は、カード決済未対応の請求書などでもカード払いができる、ビジネスで役立つ支払いサービスです。
事前の書類提出なども不要、支払い用のカードとしてオリコビジネスカードスタンダードと、請求書カード払いOBSのアカウントを登録して、支払いたい請求書の利用申請をするだけでカード決済が行われます。
カード利用分と同様に引き落としがされるため、通常の請求書支払いよりも支払いにゆとりが生まれ、資金繰りの改善にも役立つでしょう。
オリコビジネスカードスタンダードのデメリット

オリコビジネスカードスタンダードは、経費管理や利用制限のしやすさなどのメリットがありますが、全てのニーズを満たせるわけではありません。
こちらでは、カード利用の前に知っておきたい注意点や、デメリットと感じるポイントを紹介します。
ポイントプログラムが無い
多くのクレジットカードは、カード利用でポイントがたまっていく仕組みの「ポイントプログラム」が備わっていますが、オリコビジネスカードスタンダードにはポイントプログラムがありません。
ポイントがたまるカードの場合、仕入れや経費の支払いなどでカード利用が多い企業では利用した分だけポイントがたまり、ポイントを利用したり商品に交換するなど、ビジネスに活かすことが可能です。
しかし、オリコビジネスカードスタンダードではどれだけカードを利用してもポイントが加算されず、そういった特典を受けることはできません。
カード利用を少しでもおトクに活用したい、ポイント還元率重視で考えている人にとっては、デメリットと感じてしまうでしょう。
国際ブランド(カードブランド)がMastercardのみ
クレジットカードにはVisaやJCB、Mastercardといった「国際ブランド」というものが存在し、各加盟店舗でしかカード払いができないようになっているのです。
Mastercardは世界的に広く利用できるブランドで、日本国内だけでなく、海外でも幅広くカード払い対応店舗はあるため、基本的な利便性は確保されています。
しかし、一部の店舗やオンラインサービスでは、Mastercardに対応していない店舗もあるため、そういった場面では利用できない可能性があることに注意が必要です。
既に会社の経費処理などで他ブランドのカードと使い分けている場合、選択肢がMastercardしかないのはデメリットと感じてしまうかもしれません。
オリコビジネスカードスタンダードの付帯保険・サービス

オリコビジネスカードスタンダードは、旅行傷害保険や万が一のトラブルにも安心な補償制度など、日常業務のサポートだけでなく、出張や社員の福利厚生までをサポートする各種サービスや保険が付帯しています。
こちらでは、オリコビジネスカードスタンダードに付帯している保険やサービスの内容について詳しく見てみましょう。
海外旅行傷害保険
| 補償内容 | 補償金額 |
|---|---|
| 死亡・後遺障害 | 最大2,000万円 |
| 傷害治療費用 | 最大200万円 |
| 疾病治療費用 | 最大200万円 |
| 携行品損害 | 最大20万円 (免責1事故3,000円) |
| 賠償責任 | 最大2,000万円 |
| 救援者費用等 | 最大200万円 |
オリコビジネスカードスタンダードに付帯している海外旅行傷害保険は、死亡・後遺障害や傷害・疾病治療費用のほかにも、賠償責任や救援者費用等など幅広く対応可能です。
補償額も最大2,000万円と高額で、追加発行しているカードにも同様の内容で補償されます。
利用付帯の保険なので、補償を受けるためには渡航先への航空券や空港までの電車代など、費用をカードで決済している必要がありますが、海外出張がある企業では活躍できるでしょう。
国内旅行傷害保険
| 補償内容 | 補償金額 |
|---|---|
| 死亡補償 | 最大1,000万円 |
| 後遺障害 | 最大1,000万円 |
オリコビジネスカードスタンダードは国内旅行傷害保険も付帯していますが、海外旅行傷害保険と比べると補償内容がやや少なくなっています。
しかし、最大補償額は1,000万円で、ゴールドカードなどでよく見かける入院・通院保険金などはありませんが、一般ランクのカードとしては高額補償されるカードでしょう。
こちらも海外旅行傷害保険と同様に利用付帯なので、宿泊費や電車・バス、飛行機などの費用をカードで支払うことで補償対象となります。
カード紛失・盗難保障
紛失・盗難保障とは、紛失や盗難などでカードの不正使用を被った場合に、不正利用分の損害を補償してもらえるサービスです。
カードの置き忘れや署名欄にサインの無いカードなど、会員側に過失があった場合は補償されないケースもありますが、万が一に備えられる保障となっています。
不正利用が判明した場合、カード会社へ届け出ることで補償が行われますが、オリコビジネスカードスタンダードの場合は、不正利用を届け出た60日前までさかのぼり、それ以降の不正利用分全額が補償可能です。
Mastercardビジネスアシスト
オリコビジネスカードスタンダードには、「Mastercardビジネスアシスト」というMastercardが提供する法人向けのサービスが付帯しており、カードを所有しているだけで、Mastercardの提携パートナー企業によるビジネスで役立つ優待が利用可能になります。
例えば、経費精算システムである「経費BANK」や、フルカラー刷り放題の複合機のレンタル契約が可能な「定額制レンタルプリンタースリホ」を優待価格で利用可能です。
このほかにも、提携パートナー企業による様々なサービスや優待が受けられるため、日常業務をサポートしてくれる心強い味方と言えるでしょう。
Mastercardビジネスアシストサービス例
- 経費BANKの初期導入支援費用25万円が半額+月額費用3か月間無料
- 定額制レンタルプリンタースリホの月額レンタル利用料が20%OFF
- バーチャルオフィス「レゾナンス」の格安コース入会金無料と初月無料
福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」の優待
オリコビジネスカードスタンダードは、Mastercardビジネスアシストの一部として、会員制の福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を優待価格で利用可能です。
ベネフィット・ステーションは旅行やエンタメ、グルメや健康、介護などといった140万件以上にものぼる幅広いジャンルのサービスが利用できるサービスのこと。
従業員から見て2親等以内の親族まで特典が利用できるため、従業員の家族にも嬉しいサービスとして、導入する企業が多いのが特徴。
自社でイチから福利厚生サービスを充実させる場合、各サービスごとに交渉や利用手続きなどが必要になりますが、ベネフィット・ステーションを導入すれば手間をかけずに、従業員のモチベーションの向上が期待できます。
通常に導入しようとすると、会員数に応じて20,000円以上の入会金が発生しますが、オリコビジネスカードスタンダードでは入会金が無料で月会費も優待価格となっているため非常におトクでしょう。
オリコビジネスカードスタンダードの審査について

オリコビジネスカードスタンダードのメリットや注意点がわかったところで、カードの申し込みを検討している人もいらっしゃるでしょう。
しかし、オリコビジネスカードスタンダードは誰でも申し込みできるカードではなく、所定の条件を満たす必要があります。
こちらでは、オリコビジネスカードスタンダードの申し込み資格や発行までの期間についてを見てみましょう。
申し込み資格
ビジネスカードの中には、申込資格を「法人または個人事業主」としている場合もありますが、オリコビジネスカードスタンダードは公式サイトで申込資格は「法人さま」と明記されているため、法人のみが申し込み可能です。
しかし、従業員〇名以上であったり、会社設立から〇年目などの細かな条件はなく、比較的申し込みやすいビジネスカードの部類なので、新設の法人であっても問題なく申し込みできるでしょう。
また、一般的なビジネスカードではカード申し込み時の必要書類として、決算書や登記簿謄本が必要になるケースがあります。
提出必要書類が多いカードの場合、「設立から3年以上」「2期連測黒字決済」などの審査基準が設けられている場合もありますが、オリコビジネスカードスタンダードは法人・法人代表者の本人確認書類のみが必要書類となっているため、設立2年以下や起業したばかりの法人であっても、審査に通過できる可能性が高いでしょう。
カード発行までの期間
オリコビジネスカードスタンダードは、オンラインで申し込みを行い、審査通過後に申込用紙が郵送されてきます。
申込用紙の必要項目を記入して返送し、オリコに書類が到着次第、カードが送付される流れになっているため、一般カードと比べるとカード発行までに時間がかかるでしょう。
一般的には申し込みから2~3週間程度が目安となっていますが、審査状況や書類の送付状況などによっては1ヶ月以上かかってしまう可能性もあるため、注意が必要です。
まとめ
オリコビジネスカードスタンダード
カードの特徴
オリコビジネスカードスタンダードは、最大で20枚まで発行可能な法人専用クレジットカードです。カード利用者ごとに利用限度額を設定でき、個々人の利用明細書が一目で分かるという特徴があります。
| 発行会社 | オリエントコーポレーション |
|---|---|
| ポイント還元率 | なし |
| 年会費 | 1,650円(税込)初年度無料 |
| 付帯保険 | 海外:最大2,000万円 国内:最大1,000万円 |
| ETCカード | 年会費無料 |
| スマホ決済 | Apple Pay |
| 入会条件 | 法人さま |
| 追加カード | ETCカード 年会費無料 メンバーカード 1,650円(税込) |
オリコビジネスカードスタンダードは、手軽な年会費ながら、国内外の旅行傷害保険やカード盗難補償、Mastercardビジネスアシストなど、法人にとって役立つサービスがそろったビジネスカードです。
申込資格も法人であれば問題なく、新設の法人でも審査通過の可能性もあるため、経費管理を効率化したい中小企業にも最適。
発行可能なカード枚数は最大20名分と多いため、複数枚を持たせたい企業にもおすすめしたい1枚です。

