真面目に楽しんでくれる仲間がいれば、良い教材やパーティゲームになるかも|モニター kazmoさん

 

モニターレポート

真面目に楽しんでくれる仲間がいれば、良い教材やパーティゲームになるかも

kazmoさん (50代 / 男性)

 2019/02/26

モニターとして商品をいただけたので紹介。

「俳聖」という、俳句を題材としたカードゲームです。

簡単にいうと、配られたカードによって、作るべき俳句のテーマや単語が限定され、それに沿う俳句をなんとか作り出すことを楽しむ、といったものです。


用意されているカードは、「季語」「お題」「切れ字」「助詞」の4カテゴリ。


季語や切れ字(文を締める言葉)などが強制的に与えられることで、それらの使い方・作法を自然に学んでいったり、語彙を増やしていけるという、教材的な側面もあります。

そのため、熟練者はもちろん、初心者向けのゲームにもなっています。


参加者は、最大10人ほどで遊ぶことが可能。
できあがった相手の俳句を、各人が評価し合うための「点数チップ」も用意されています。


プレイヤーの順位は、「作句の速さ」「使ったカード(配られたカード)の難度」「他のプレイヤーからの評価点」の総合で決定。

つまり、完成度がいまいちでも、作句が速ければ、有利に立てることもあるという感じ。
センスに自身がない人は、とっとと完成させてしまうのもアリということです。



今回いただいた商品は「春夏編」と題しており、「春」「夏」の季語・お題に限定されたカードが収録されています。

カードの枚数は、季語カード40枚、お題カード40枚、切れ字カード15枚、助詞カード15枚がそれぞれ用意。

季語やお題の数は多くないので、のちのちは、自分たち独自で作って増やした方が良さそうです。


ちなみに、「お笑い的」狙いか、「ブラックホール」「ロックンロール」などのカタカナ語も用意されているため、かつてテレビでやっていた「面雀」じゃないけど、ウケ狙いの俳句を作れる、作らざるを得ないような場面も想定されています。



感想。

言葉がしばられることでのゲーム的な面白さは、確かにあると思います。

しかしそれほどのひきはないため、「少しだけ俳句に興味がある人」を惹きつけたり、「俳句に興味のない人」を楽しませるほどのゲーム的な魅力はないかな、という感じです。


相手の作った俳句も積極的に楽しむ姿勢がないとパーティゲームとして成立しないので、あくまで「本当に俳句を楽しみたい人同士」で遊ばないと辛いでしょうね。


ですので、たとえば学校や老人ホームなどの、俳句同好会的なところなどで活躍してくれるグッズなんじゃないかと思います。


自分自身がそういったところに参加している人はもちろん、知人や親、子供、祖父母などが俳句を嗜んでいれば、プレゼントしてみると良いグッズかもしれないですね。


でも正直。
軽く遊んで思いましたが、アナログのカードゲームとして、手触り込みで遊ぶのも良いとは思いますけど、今はもう、スマートフォン用のアプリでリリースしたほうが、手軽だし、いろいろできて良いような気もします。

自分たちで考えた「お題」や「カード」を追加するのもラクそうだし、なにより、作った俳句を評価するときに、「誰が作ったのか」を完全に隠した状態で評価しあえたほうが、より面白いですしね。
(当たりまえですが、本ゲームでは、手書きで俳句を作ることになるので、字のクセで、誰が作った俳句なのかわかってしまいます。すると、遊んでいる人たちにヒエラルキーが存在する場合、評価する際に「忖度」が発生してしまい、点数のあるゲームとしては、平等じゃなくなっちゃいますからね)



あ、そうだ。自分で作った俳句を一句、紹介しなきゃいけないんだ。
ということで、適当に選んで撮影したカードの4枚使って、適当に一句。

「春雷の 音で確かむ 娘(こ)の午睡」

(「ぞ」って難しくない? ということで未使用で減点。)

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