産地や銘柄がすべてじゃなかった、焙煎前に豆を洗う珈琲店のこだわりがきれいな甘さを引き出した! 高知の焙煎所「庵」のグアテマラ|モニター こゆさん
最近、コーヒー豆の種類を調べるようになりました。
知識が増えるとより一層、コーヒーが気になる存在に。
産地別や焙煎別に味わいを比べて、うんちくをムニャムニャとつぶやく楽しみができました。
今回、飲めるのはグアテマラのアンティグア。
Myコーヒー指南書によると「アンティグア地方は生産量が少ない。
酸味、コク、香りともに素晴らしい」とあります。これは高まる。さぁ、いざ、グアテマラの世界へ〜!
●商品の特徴(1)お店編
高知県の珈琲店「焙煎香房・古具 庵」。
こちらのお店の特徴は、コーヒー豆を焙煎する前に、すべて水洗いして乾燥させること。
豆に付着している細かい汚れが、飲んだ時に感じるえぐみや渋みになるため、下準備に手間をかけているのです。
たしかに海を超えた遥か彼方の産地から、船や車で輸送されてお店に届くまでにはかなり時間もかかり、現地の土ほこりに加えて、微細な汚れがついていそう。
最終地点のお店で豆をきれいにするのは、理にかなっていると感じます。が、これ絶対、めんどうくさい。
お店で洗っているというのはあまり聞きませんし、普通はやらない工程なのでしょう。
冷めても美味しいコーヒーを提供するための一手間。
一杯への惜しみないコーヒー愛を感じました。
●商品の特徴(2)豆編
今回のコーヒー豆は、「グアテマラ アンティグア ジャスミン」。
コーヒーの産地として名高い南米のグアテマラ。激しい温度差を生む高地性気候と火山場土壌がコーヒー栽培に適しています。
名産地ゆえに、商品名にも地名がついています。地図で場所を確認すると、グアテマラは赤道に近い、ここからはとても遠い国。
なかなか想像もできない場所ですが、そこで育ったコーヒーを今から飲むのだと思うと、トリップしたかのようなワクワク感があります。
●味の感想(1) ホットコーヒー
まずは、ホットから。コーヒー豆をミルに入れて、ゴリゴリゴリ…。
豆を挽くと、閉じ込めていた芳しい香りがひらきます。
粉砕のプロセスが面倒だという人はいるけれど、この香りは挽かないと浸れないのです。
この香りも、コーヒーの味のうち。逃すなんて、もったいない!
さて、そうしているうちにお湯が沸きました。
沸騰したてのお湯は温度が高すぎるので、少しおいてから、ゆっくり注いで、はい、完成。
味は・・・?
ん? 甘い。
甘さが引き立ちます。それから、ほろ苦さ。うまい。
おうちコーヒーで、こんなにきれいな甘みを感じたことは、これまでありませんでした。
焙煎前にお店で洗うと、こんなにクリーンな味になるのかぁ、と感動。
同じ産地、同じ銘柄の豆でも、お店が違うと味が違うということは、こういうことなのですね!
●味の感想(2) コールドブリュー
それでは、初挑戦のコールドブリュー、いわゆる水出しコーヒーを作ります。
ホットコーヒーと同様に、中挽きで豆を挽きます。
コーヒー粉を、出汁パックに入れて、ピッチャーに入れて、お水を注ぐだけ♪
時間がある時なら、お湯を沸かさないでいいので、かえって楽です。
冷蔵庫で寝かせておいたコーヒーは、8時間に出汁パックを取り出して、完成。
しっかりとコーヒーの色が出ています。
ホットコーヒーよりは、少し薄く見えるかな。いただきます。
おぉ〜、スッキリ。コールドブリューの方が、よりクリアな味わい。
苦味はより少なく、甘味が爽やかなコーヒーになりました。
水出しはお湯よりもカフェインの抽出量が少なかったり、味全体がマイルドになったり、淹れ方によって味にも変化があります。
楽しいですね〜。
グアテマラ アンティグア ジャスミンは、コールドブリューにしてもおいしいと思います。
●ていねいに仕込まれた豆で、ていねいなコーヒータイムを
私は日に何倍もコーヒーを飲むので、全てグアテマラ アンティグア ジャスミンを飲んでいたら破産してしまいます(笑)。
半分ミルクを入れて、アイス・カフェオレにするのも好きだし、早く飲みたい時は挽くプロセスを端折りたい時も
(この時間、好きだって言ったけど笑)。
そういう時は、近場で購入したお買い得の深煎りコーヒーを選んでいます。
コーヒーもTPOに合わせて、楽しめばいいじゃない。
そう適当に(いい意味で)、ゆるく構えています。
今回のグアテマラ アンティグア ジャスミン。お店に寄って味が違う、という初体験は、とても面白かったですね。
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グアテマラ アンティグア ジャスミン
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