RakkuChan 掛け布団用カバー

RakkuChan 掛け布団用カバー

RakkuChan 掛け布団用カバー

・生産地の生地問屋にも何回も足を運び選んだ、柔らかくボリュームのある綿100%生地を使用。
・チャックの開け閉めが大変→コの字開くオリジナル専用チャック使用。大きな引手とスムーズなスムーズなチャックの滑り、そして生地を噛みにくい作りで、交換時のストレスを大幅に軽減。
・ズレ防止ヒモが嫌い→簡単スナップボタン
・乾くのが遅い→チャック全開干しで、室内でも乾きが早い。
・この生地は、秋~春向け

作業工程を簡単にすることを目的に作りました。
どうしても手間はかかる作業ですが、単純明快です。

【寝具カバー「ラックちゃん」開発経緯】

1. 構造に関しまして

・大きいリングで3方向に楽々開閉出来るオリジナルチャックを使用した、寝具カバー。
 名前は「ラックちゃん」。
 老若男女、どなたが後使用されても、既存品よりもストレス無く寝具カバーの掛替えが出来ることを目指し開発しました。

 その理由は、自身の祖母の為でした。
 
 介護施設に入居した祖母をお見舞いした際、ちょうど掛フトンカバーの交換をしておりました。
そこで、代わりに交換をしてみたところ、
「布団ズレ防止ひもを外す」、「布団を四隅まで入れる」、「再度、紐を結ぶ」といった手間のかかる作業の多さに、「何でも便利になっている現代に、まだこんなに面倒なことがあるのか!!」と初めてその交換の大変さを知るに至りました。
(それまで、母や妻に、いかに甘えていたかも痛感!)

まだ若く元気な私ですらこんなに苦労をする作業、年老いた祖母にとってどれほど大変なことか、と想うと、何とかせねば、という気持ちが溢れたのです。

ところで、自身がチャック工場を経営しており、実は寝具カバー用チャックも年間100万本以上作っていたにも関わらず、完成品のことを何も知らなかったことに、なんとも恥ずかしい気持ちになりました。
そこで、懇意にしていたカバーメーカーにお願いし、早速、今よりも簡単に交換作業が出来るサンプル作りに入りました。

まず、なんといっても、
・お布団を出し入れする間口が狭すぎる
・フトンズレ防止の紐を結ぶ作業が非常にストレス

これの解消のために、カバーがコの字に開くよう、特注のファスナーを用意して、
作りました。
これにより、布団を全開にしたカバーに置くだけで、ズレ防止ヒモを、目で見ながら取り付けることが可能となります。

ところが、チャックの持ち手が1個だと、非常に長い距離を開け閉めせねばならず、移動を伴うことになってしまいました。そこで、チャックの持ち手は2個にして利便性をあげました。

そこで、出来上がったサンプルを持ってご高齢の方が多い施設に行き、皆さんに使用のお願いをしたところ、
・チャックの持ち手が小さすぎ、摘まむこと自体が大変。
・同様に、小さすぎて、そもそも、どこにあるか探すのも大変。
・ヒモを結ぶのが面倒。
・チャックが生地を噛むことがストレス。
といった、予想してなかった不満が多数出てきたのです。

ご高齢になると、視力も、握力も落ちるのは当然です。
私の感覚でモノを作っていては、真のニーズには至らなかったのですね。

つまり、今回のコの字タイプだと、チャックの移動距離が長くなる分、従来あるチャックへの不満を解消しなければ、むしろストレスになるのでした。

そこで、
 ・目で見てすぐに場所がわかるぐらいの、指がしっかりと通る大きなリングの持ち手のついたチャックを使用。
 ・ヒモではなく、スナップボタンでズレ防止ヒモを装着するよう変更。
 ・縫製の工夫で、生地噛み込み頻度を軽減させる。
 
という、改良バージョンを作り、再度お伺いしました。

そこで職員の方々にも試してもらったところ、ファスナー開閉のスムーズさや、フトン着脱の簡単さにとても喜んで頂けました。しかし、それも束の間で、またもや問題発生。
ファスナーのリング持ち手が、チャックから外れてしまったのです。
理由は、リングとなったことで、指を掛けて持ち上げながらカバーを持ち上げて開閉することが容易なため、大きな負荷が持ち手にかかってしまい、従来の細いファスナーではそれに耐え切れなかったのでした。

そこで、ファスナーサイズを大きくし、その不可に耐えられる強度に変更しました。
それに伴う不具合(寝心地や畳む等)も検証し、ともに弊害は無いと判断。

再度お伺いして検証をしてもらったところ、新しいチャックは、サイズを大きくしたため開閉が非常にスムーズに変化しており、また、生地の噛み込みも極端に軽減され(後の検証からチャックの変更が大きく寄与していることが判明)、従来の開閉時のストレスが大きく軽減したと、仰って頂けたのです。
またリングに指を掛けて転倒しては困るとの意見から、リング持ち手の収納場所も作り、そこに商品名をプリントしました。

こうして出来上がった、最終版サンプルをご家庭でも使ってもらったところ、
「重い敷き布団での交換作業も楽になることが助かる」、「作業が分かりやすいので子供達でも交換ができた」、「チャックを全開で干すと乾きが早い、部屋干しでも寝てる間や、仕事に行っている間に乾くのが、とても助かる」といった、意図しなかった効果も、教えて頂きました。

特に部屋干しで素早く乾くということは、PM2.5、黄砂、花粉、ゲリラ豪雨、高層マンションといった要因で、外で干すことに抵抗のある方には必須であります。
だからといって、ポリエステル素材の薄い生地では、寝心地の快適さが格段に落ちてしまいますから、やはり、良い生地で、乾きが早いも、解決すべき点でした。

また、実は枕カバーも、もっと開くと助かるという声があがり、こちらは早速Ⅼ字にファスナーが開くように変更しました。

こうして、多くの方のご協力を得ながら、基本の形が出来上がりました。


2.生地に関しまして

しかし、さらに必要であったのは、使用する生地の質でした。

シャツでも顕著ですが、やはり、綿100%の気持ちよさは、ポリエステルでは決して真似できません。
また、綿でも、織の質で大きく風合いが変わります。
そこで、生地問屋に通い、色々と寝具用に使われる生地を調べまわっていたところ、明らかに、質も柄も他よりも素敵な問屋がありました。

そのお店で、「何故、こんなによそと違うのか?」、と尋ねたところ、なんと、ここにあるものは、ヨーロッパ向け商品用の生地であると言われたのです。

使用する生地にここまでのランク付けがあるとは、全くの盲点でした。
当たり前ですが世界中で使われるフトン。
そこで、他所の事情を探ってみると、日本以外では、カバー類を一生モノとして、いわゆる嫁入り道具に用意することもあるぐらい、大切なアイテムであることが分かりました。
確かに日本でも、江戸時代あたりでは、寝具は家宝にちかい高額アイテムだったそうです。

しかし、わが国では、値段が安いモノへどんどん変化していき、今では、掛けカバー¥999なんてものでも驚かないほど、安価なイメージもついております。
もちろん、そんなカバーの生地は、化学繊維でペラペラ。
あの中国人からも、日本で売っている安っぽいカバーなんて絶対に使いません、と言われる始末。

人生の1/3は寝て過ごすと言うのに、我々は大切なことを置き去りにしている気がしました。

人にとって快適である天然素材の中でも、質も耐性も高い織の生地を使用することで、洗濯にも負けず、長い間にどんどん馴染み、睡眠中の汗をしっかりと吸収・発散させ、快適な眠りを提供するのは、寝具カバーの役割でもあるというのは当然のこと。

睡眠の質は人生の質に通じると思い、生地を選別しております。
・天然素材を中心に選ぶ
・耐久性の高い、織がしっかりしたモノを選ぶ
・欧州でも使われている生地や柄を選ぶ

洗濯後、生地が縮むことを考慮して大きめに作っているので、使用前に必ず洗ってから使用して下さい。
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