nanacoとは、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなどの店舗で使える電子マネーのことです。クレジットカードのセブンカード・プラスを利用すればnanacoにオートチャージすることも可能。
通常ポイント還元率は0.5%、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなどセブン&アイグループの店舗ではポイントが2倍の1.0%になります。
セブン&アイグループをよく使う方でしたら持っておいて損はないでしょう。ここでは、セブンカード・プラスの還元率やnanacoポイントを効率良く貯める方法、メリットやオートチャージの方法について解説していきます。
セブンカード・プラス
カードの特徴
セブン&アイグループでのカード利用でポイント2~3倍、毎月8、18、28日(8のつく日)はイトーヨーカドーで5%OFFになるカード
発行会社 | セブン・カードサービス | ポイント還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 付帯保険 | ショッピング保険最高100万円(海外) |
電子マネー | nanaco、QUICPay(nanaco) | ポイント | nanacoポイント |
目次
nanacoの基本情報
そもそもnanacoって何なの?使うとどんないいことがあるの?と疑問に思う方も多いと思います。
nanacoは主にセブン-イレブンをはじめとするセブン& アイグループで利用でき、利用することでnanacoポイントがたまります。たまったnanacoポイントは電子マネーに交換し、また加盟店で利用できるようになります。
nanaco加盟店は全国で約100万店
nanacoの最大のメリットは、全国で約100万店の加盟店があるので、使いやすいという点です。加盟店の数を比べると楽天Edyは60万店、WAONは86万店なのでnanacoの加盟店が圧倒的に多いことがわかります。
電子マネーは交通会社が発行する交通系と流通系の会社が発行する流通系に分けられますが、nanacoは流通系の電子マネーに分類されるため普段の買い物で使う機会が多いことが特徴です。
nanacoには、
- セブン-イレブン
- イトーヨーカドー
- ミスタードーナツ
- マクドナルド
- ビックカメラ
- ロフト
などの有名店も多く加盟しています。
nanacoのメリット
セブン&アイグループの店舗でnanacoを使うとポイントが貯まるなど、現金で支払うよりもお得に買い物をすることができます。以下では、nanacoを使うとどんないいことが起きるのか見ていきましょう。
セブン-イレブンで対象商品を買うとボーナスポイントがもらえる
セブン-イレブンで対象となっている商品をnanacoで購入すると、通常のポイントに加えてボーナスポイントが付与されます。
対象の商品は
- 缶コーヒー
- 栄養ドリンク
- ワイン
- リップクリーム
- 充電ケーブル
- 乾電池
などです。それぞれに対象期間が設けられており、付与されるポイント数も違いがあるので、公式サイトで確認しましょう。
現金で支払うより確実にお得になるので、セブン-イレブンで買い物するときは、なるべくnanacoで支払いをしたほうが良いでしょう。
イトーヨーカドーハッピーデーで5%OFF
毎月8のつくイトーヨーカドーハッピーデーにnanacoを使って買い物すると、食料品や衣料品、日用品が5%OFFになります。
また、イトーヨーカドーとアリオの専門店街で毎月8のつく日にnanacoを利用すると、通常200円(税込)で1ポイントの付与が200円(税込)で4ポイントと、ポイント還元率が4倍になります。
nanacoポイントを二重取りできるセブンカード・プラス
セブンカード・プラスの通常ポイント還元率 | |
---|---|
一般加盟店(Visa・JCB) | 0.5%(税込200円につき1nanacoポイント) |
公共料金などの支払い | 0.5%(税込200円につき1nanacoポイント) |
nanacoのポイントを効率よく貯めて利用できるクレジットカードが、セブンカード・プラスです。セブンカード・プラスは、手持ちのnanacoに直接紐づけることのできる唯一のクレジットカードなので、nanacoとあわせて使うことでnanacoポイントを通常よりも多く貯められます。
通常ポイント還元率は0.5%
セブンカード・プラスの通常ポイント還元率は0.5%で、カードショッピング税込200円につき1nanacoポイントが貯まります。
Visa、JCB加盟店でのショッピングのほか、公共料金などの支払いも同じく0.5%の還元率で、前月16日~当月15日利用分のポイントが翌月5日に付与されます。
クレジットカードの平均的なポイント還元率は0.5%となっていて、流通系カードとして人気のエポスカードやセゾンカードも同様に0.5%の還元率です。
ポイントはどこに貯まるかというと、nanaco一体型カードの場合はセブンカード・プラスに搭載されたnanacoに貯まり、nanaco紐付型の場合は入会時に登録した本会員のnanacoカードやnanacoモバイルに貯まります。
セブンカード・プラスでnanacoにチャージするとポイント二重取り
セブンカード・プラスを使ってポイントを貯める最も効率的な方法が、nanacoのチャージです。
セブンカード・プラスを使ってnanacoにチャージすると、カード利用ポイントとして200円ごとに1ポイント(還元率0.5%)のポイントが付与されます。
チャージしたnanacoを店頭で使うことで、nanaco利用分のnanacoポイント(還元率0.5%)が付与されるので、ポイントの二重取りができるのです。
さらに、セブン-イレブンなど対象の店舗でnanacoを利用すると、ポイント還元率が2倍の1.0%になります。
セブンカード・プラスを持つならnanacoは必須です。
nanaco一体型はnanacoカード新規ユーザー向け
セブンカード・プラスには、nanaco一体型のカードと、nanaco紐付け型のカードの2種類があります。ここでは、それぞれの違いとメリット、デメリットについて解説します。
nanaco一体型とは、1枚のセブンカード・プラスにクレジット機能と電子マネー機能がついているクレジットカードです。
1枚のカードでクレジットカードとして支払いをすることも、電子マネーnanacoを使って支払いすることもできます。
nanaco一体型のセブンカード・プラスは、主にnanacoカードを新規発行したい方向けです。何故なのか、その理由について詳しく見ていきましょう。
nanacoカード発行手数料が無料になる
通常nanacoカードの発行には発行手数料として300円(税込)が発生します。nanaco一体型のセブンカード・プラスを新規発行した場合、発行手数料は発生しません。
nanacoカードもセブンカード・プラスも初めて発行する、という方は、一体型を申し込むことでnanacoカードの発行手数料が無料になる上に、カードが1枚にまとめられます。
どちらのカードも持っておらず、カードの枚数をできるだけ少なくしたい方には一体型がおすすめです。
nanaco紐付け型は既存nanacoユーザー向け
nanaco紐付け型とは、既に発行されているnanacoカードにセブンカード・プラスを紐付けするタイプのクレジットカードです。
紐付け型は、既にnanacoカードを持っていて、ポイントを貯めている方に特におすすめします。
なぜかというと、nanaco一体型に申し込むことで強制的にnanacoカード新規発行となってしまい、セブンカード・プラスではnanacoチャージ金額が0の状態からのスタートとなってしまうからです。
この場合、既存のnanacoカードを持っていたとしても元のnanacoカードとセブンカード・プラスの間でのnanacoまたはnanacoポイントの引き継ぎ・連携はできません。
そのため、既にnanacoカードを持っている方は紐付け型を発行したほうが元のnanacoカードを継続して利用できるため、同じnanacoカードの複数枚持ちを避けられます。
nanacoカードは複数枚持っていても特に問題はないのですが、ポイントカードはできるだけ1枚にまとめておきたいですよね。
管理が面倒な上に、どちらにいくらnanacoがチャージされているかも分からなくなってしまう恐れもあるので、紐付け型を選んでおくと安心です。
紐付け型はnanacoモバイルにも対応している
また、紐付け型のセブンカード・プラスは、nanacoカードのモバイル版であるnanacoモバイルにも対応しています。
nanacoモバイルとは、おサイフケータイ対応機種のアプリ上でnanacoの管理ができるシステムです。
アプリ内からチャージを行うこともできるので、カードを使うのが煩わしい方におすすめです。
nanaco一体型のセブンカード・プラスでは、nanacoカードのみの取り扱いとなりnanacoモバイルは利用できません。
また、nanacoカードとnanacoモバイルを同時に1枚のセブンカード・プラスに紐付けすることはできますが、それぞれで貯めたポイントはまとめられません。
nanacoカードとnanacoモバイルは別物、と考えておきましょう。
また、nanacoモバイルはおサイフケータイ対応機種でしか使えないので、iPhoneユーザーの方は知らなくても特に問題はありません。
nanacoのチャージ方法
nanacoへのチャージには、以下の方法が使えます。
- 現金から
- クレジットカードから
- nanacoギフトから
- nanacoポイントから
以下で、それぞれのチャージ方法について解説します。
現金でチャージする方法
現金でチャージする場合、次の4つの場所でチャージができます。
- 店舗のレジ
- セブン銀行ATM
- nanacoチャージ機
- ポケットチェンジ端末(外貨両替サービス端末)
店舗のレジでチャージする方法
一番シンプルで楽なチャージ方法が店舗に行くことです。セブン-イレブンやイトーヨーカドーをはじめとした全国約54万店のnanaco加盟店でチャージができます。
まず、店員にチャージしたい旨を伝え、チャージ分の金額を支払います。
後は店員が操作するのを待って、nanacoカードまたはnanacoモバイルをかざすだけでチャージ完了です。
セブン銀行ATMでチャージする方法
セブン銀行ATMでも、nanacoカードにチャージすることができます。
- 画面上で「電子マネーチャージ」を選択
- ATMの読取部にカードまたは電子マネー対応のスマートフォンをセットする
- 「チャージ」を選択
- チャージ金額を1,000円単位で選択
- チャージ完了
- お釣りがある場合は受け取る
チャージ金額を選択してからチャージが完了するまで、少し時間がかかることがあります。その間は、セットしたカードやスマートフォンを動かさないようにしましょう。
セブン銀行ATMで使えるのは現金チャージのみです。
nanacoのチャージ機でチャージする方法
nanacoチャージ機でチャージする場合は、画面上の手順にしたがっていけば問題ありません。
しかし、セブン銀行ATMと違ってお釣りが出ないので、チャージしたい金額をちょうど用意しなければなりません。
チャージしたい金額と同じ現金がない場合には、店舗のレジかセブン銀行のATMでチャージをしましょう。
外貨両替サービスのポケットチェンジでチャージする方法
ポケットチェンジとは、駅や空港などに設置されている外貨両替用の端末です。
海外旅行などで余った外貨を投入すると、日本円に両替して電子マネーとしてチャージしてくれる機械です。
- 画面上で希望の交換先としてnanacoを選択し
- 外貨を投入
- 読み取り部にカードをかざす
この3つの手順だけでチャージが完了します。
利用する機会は多くはありませんが、今後海外旅行などで現地の通貨が余ってしまった際は利用してみるのも良いでしょう。
現金チャージはポイント付与対象外
nanacoへの現金チャージはポイント付与対象外です。
セブンカード・プラスを使ってnanacoにチャージをした場合、クレジットカード利用ポイントとして200円ごとに1ポイント、nanaco加盟店でnanacoを利用すれば 200円(税抜)ごとに1ポイントが付与されます。
通常の加盟店でのnanaco払いは200円(税込)ごとに1ポイントの付与なので、セブンカード・プラスを使えばポイントが2倍になるのです。
クレジットカードでチャージする方法
nanacoのチャージは、クレジットカードからも行うことができます。
クレジットカードからチャージをする場合、初回のみnanaco 会員メニューでチャージに使いたいクレジットカードの登録が必要になります。
nanacoカード入会から10日経たないとクレジットカードの登録はできないので、入会したばかりの方は少し待ってからクレジットカードの登録を行いましょう。
手動でのクレジットチャージは、セブンカード・プラス以外のクレジットカードでも利用できます。
- nanaco会員メニューにログイン
- 「クレジットチャージ」を選択、パスワード入力
- 「クレジットチャージ(入金)」を選択
- チャージしたい金額を入力
- 入力内容を確認して「申込み」を選択
- 申し込み完了
- セブン-イレブンなどで残高確認
チャージした後は、必ずセブン-イレブンまたはイトーヨーカドーのレジなどで残高確認をしましょう。残高確認をしないと、チャージした金額がnanacoカードに反映されず、使えない状態のままになってしまいます。
残高確認については、以下でも詳しく解説します。
利用するクレジットカードは本人認証サービスに登録しておく
本人認証サービスとは、クレジット決済をする際に設定したパスワードを入力してから決済を行うことで、第三者による不正利用を防ぐサービスです。
nanacoのクレジットチャージでは、利用するクレジットカードの本人認証サービスに登録していることが必須です。
セブンカード・プラスを利用する場合はセブンカードのサイトから、その他のクレジットカードを利用する場合は各カード会社のサイトから本人認証サービスへの登録をしておきましょう。
チャージの後は必ず残高確認をしよう
手動チャージでもオートチャージでも、チャージをしたら必ず残高確認をする必要があります。残高確認をすることによって初めてnanacoにチャージした金額が反映されて、nanacoが使えるようになります。
残高確認をせずにレジに出しても、チャージが反映されていないので支払いができません。
残高の確認は
- nanacoのチャージ機
- セブン-イレブン
- イトーヨーカドー
- ヨークベニマル
- 西武・そごう
- ヨークマート
などのいずれかでできます。
クレジットカードの登録とチャージを一緒に行った場合は、残高確認ができるようになるまで24時間かかるので、チャージが反映されていない場合は、1日以上たってから再度残高確認をしてみましょう。
また、店舗のレジで現金チャージした場合は、残高確認の必要はありません。
クレジットチャージには回数制限がある
nanacoカードへのチャージは、1日1回30,000円まで、月に10回200,000円までが上限となっています。
上限以上の回数または金額をチャージしようとすると、サーバーエラーが出てしまいチャージすることができないので、チャージ回数と金額はメモするか履歴を確認して把握しておくと良いかもしれません。
セブンカード・プラスを使ったオートチャージが便利
電子マネーで支払いをしようとした時、チャージ金額が足りなかった、という経験はありませんか?
セブンカード・プラスを利用すれば、レジでかざすだけでオートチャージをすることができます。あらかじめ自分で設定した金額をnanaco残高が下回った場合、一定額を自動的にチャージしてくれるという仕組みです。
例えば、nanaco残高が3,000円以下になったら5,000円チャージされる設定だと、買い物の際に残高が3,000円を下回った時点で自動的に紐付けたセブンカード・プラスから5,000円がチャージされます。
残高が0円でもレジまでいけばその場でチャージされるので便利です。
オートチャージの設定方法
nanacoのオートチャージができるクレジットカードは、セブンカード・プラスのみです。
以前から別のクレジットカードで手動チャージをしていた場合は、nanacoに登録しているクレジットカードをセブンカード・プラスに変更しておきましょう。
- nanaco会員メニューにログイン
- 「クレジットチャージ」を選択、パスワード入力
- 「オートチャージ設定・解除」を選択
- オートチャージの残高条件と、チャージする金額などを入力
- 本人認証サービスのパスワードを入力
- 設定完了
- セブン-イレブンなどで残高確認
オートチャージの設定の際にも、nanaco会員メニューでクレジットカードの登録をしておく必要があります。
また、残高確認も必須となるので、忘れないようにしましょう。
nanacoギフトからチャージする
nanacoギフトからチャージをするには、まず手元にnanacoギフトIDを用意しましょう。
- nanaco会員メニューにてnanacoギフトIDの登録
- セブン-イレブンなどの対象店舗かセブン銀行ATMで残高確認
nanacoギフトからチャージする際も残高確認は必須です。
必ず残高確認を行ってください。
nanacoポイントを電子マネーに交換
nanacoポイントを電子マネーに交換したいときは、
- セブン-イレブン
- イトーヨーカドー
- ヨークベニマル
- 西武・そごう
- ヨークマート
- デニーズ
などの対象店舗のレジで、ポイントを電子マネーに交換したい旨を伝えましょう。
その後、nanacoカードまたはnanacoモバイルをレジにかざせば交換完了です。
残高ポイントの確認はレシートで見ることができます。
nanacoの注意点
nanacoを使う際、ポイントが貯まる場合と貯まらない場合、そしてnanaco払いが対象でない場合もあります。特に、ポイントは付与対象外のケースもあるので、知っておくと損をせずに済みます。
公共料金はポイント付与対象外
セブン-イレブンで公共料金や税金を支払う場合、nanacoで支払いができることもnanacoのメリットです。
しかし公共料金や税金の支払いはポイント付与の対象にはなりませんので把握しておきましょう。
公共料金をnanacoで支払い、尚且つポイントも欲しい場合はnanacoへのチャージをセブンカード・プラスで行ってください。
そうすることでセブンカード・プラス利用分のポイントが付与されます。
ローン返済や収納代行には使えない
以下の料金は、nanacoでの支払いができません。
- ふるさと納税を含む寄付金または募金
- ローンの返済
- クレジットカード利用代金の支払い
- セブン-イレブンでの収納代行
期日以降にこれらの料金を支払うときは、現金の用意も忘れずにしておきましょう。
効率よくnanacoポイントを貯めよう
繰り返しになりますが、全国のイトーヨーカドーにて毎月8日、18日、28日にセブンカード・プラスを提示または利用すると、食料品など対象商品が5%OFFとなります。
セブン-イレブンやイトーヨーカドーで買い物するとポイント2倍
セブン&アイグループの店舗でセブンカード・プラスを利用すると、通常0.5%のポイント還元率が2倍の1.0%になります。
また、
- セブン-イレブン
- イトーヨーカドー
- ヨークマート
- ヨークベニマル
- デニーズ
の5店舗で対象商品を購入すると、通常ポイントの他にボーナスポイントが付与されます。nanacoカードを利用しても、セブンカード・プラスを利用してもnanacoポイントが貯まることになっています。
セブン&アイグループ利用者は持っていても良いカードと言えるでしょう。
セブンカード・プラス
カードの特徴
セブン&アイホールディングスに所属している株式会社セブンカード・サービスが発行するクレジットカード。普段の買い物の他に、電子マネーであるnanacoカードへのチャージでもポイントが貯まる。
発行会社 | セブン・カードサービス | ポイント還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 付帯保険 | ショッピング保険最高100万円(海外) |
電子マネー | nanaco、QUICPay(nanaco) | ポイント | nanacoポイント |