ネットショッピングやApple Payや電子マネーの利用、海外旅行や留学にも欠かせないのがクレジットカードです。中でも学生専用クレジットカードは一般向けのカードにはないお得な特典が数多く付帯していて人気があります。
今回は学生専用クレジットカードとは?という基礎知識から、中退した場合や休学した場合にカードはどうなるのかという疑問、学生や未成年など若い方におすすめのクレジットカードをご紹介していきます。
目次
学生専用クレジットカードとは?
学生専用クレジットカードとは、申し込み条件が高校生を除く18歳以上の学生に限定されているカードの事を指します。一般カードよりも特典が充実しているのが学生専用クレジットカードの特徴で、在学中は年会費無料になったり、ポイント還元率やマイル付与率が優遇されていたりと、その特典はカードによって様々です。
例えば、学生専用ライフカードは海外ショッピング利用分の5%がキャッシュバックとなる特典があり、JALカードnaviは在学期間中年会費無料でマイルの有効期限が無期限に、楽天カードアカデミーでは楽天ブックスがポイント最大5倍になるなど、他にはないサービスを展開しています。
学生専用クレジットカードのメリット
機能が優遇されている
クレジットカードは年会費がかかったり、ポイントが付いたり、保険が付いたりしますが、学生専用カードのほとんどが年会費無料だったり、ポイント還元率が一般カードと比較して高かったり、保険が付帯されたりと各カードごとに機能が優遇されています。
学生でも一般カードを申し込むことは可能ですが、学生専用カードを発行しているカード会社なら、なるべく学生専用カードを申し込むのがおすすめです。
学生のうちは審査通過の可能性が高い
学生のうちは社会人のカード審査とは違い、職業や年収といった属性で判断されないため審査に通りやすいというメリットがあります。
カード会社にとって学生は大人になってからもカードを使い続けてくれるお得意様で、万が一カードの支払いが滞っても親が肩代わりしてくれるという側面があるため、アルバイトをしていない収入のない学生にもカードを発行してくれるのです。
クレジットヒストリーが作れる
社会人のクレジットカード審査で重要となるのが「クレジットヒストリー(クレヒス)」というカードやローンの利用履歴です。
学生専用クレジットカードを作って、コンスタントに利用してきちんと返済を行っていれば、良いクレヒスが残るため将来ステータスカードと呼ばれる上位カードを作る際にも審査で有利になります。
学生専用クレジットカードのデメリット
卒業後はほとんどの特典がなくなる
学生のうちはお得な学生専用クレジットカードですが、卒業後は一般カードへの切り替えとなり学生限定で付けられていた特典のほとんどがなくなってしまう点はデメリットです。
カードによっては更新後に年会費がかかるカードへの切り替えとなる場合もあるので、卒業後にどんなカードに切り替わるかも含めて学生専用クレジットカードを選んだ方がいいでしょう。
限度額が低い
学生専用のカードは限度額が低く設定されるのが一般的です。これは、収入がない事も多い学生にクレジットカードを発行するという性質上仕方のない事で、10万円前後に限度額が設定されたカードが発行される事になります。
社会人になると限度額の高いカードを持てるようになるので、学生のうちはクレジットカードの使い方やお金の管理に慣れるために持つと割り切る必要もあるでしょう。
大学や専門学校を中退した場合どうなる?
大学や専門学校に通っていて何らかの理由で中退(退学)になった場合、学生専用クレジットカードを使い続ける事はできるのでしょうか。その答えは「使い続ける事ができる」です。
たとえ学生専用クレジットカードを使っている最中に中退になったとしてもカード会社側には中退になった事が分からないので、過去にカードで延滞を起こすなどブラックリスト入りするような記録が残っていなければ中退になったからといって今すぐカードが使えなくなる事はありません。
ただし、中退(退学)をして現在は学生ではないのに学生だと偽って学生専用クレジットカードを申し込むのは虚偽申告となるので注意が必要です。
留年した場合はどうなる?
留年した場合は、カード会社に連絡をすると学生専用クレジットカードを使い続ける事ができます。カードによっては年齢制限を設けている場合があり、留年によって年齢をオーバーしてしまう場合は使えなくなるので注意しましょう。
休学した場合はどうなる?
学生専用クレジットカードを使っている最中に休学した場合はどうなるのでしょうか。この場合、カードを使い続ける事が可能です。休学中であっても学校に在籍している扱いになるため、学生専用クレジットカードを使う事も、街のお店などで学割の適用を受ける事もできます。
学生専用クレジットカードの中には年齢制限が設けられているカードもあるため、休学中や復学後に年齢制限で引っかからないように注意しましょう。
若い人が優遇されたおすすめクレジットカード
学生専用クレジットカード以外にも若い人がお得になるクレジットカードがあります。
ここでは一般カードよりお得なカードをピックアップしました。
三井住友カード
三井住友カード(NL)
カードの特徴
世界シェアNo.1のVisaブランド。初めてクレジットカードを持つ人でも安心して利用できるセキュリティ性が高い「銀行系カード」のジャンルに入る。
発行会社 | 三井住友カード株式会社 | ポイント還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 付帯保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | iD、PiTaPa、WAON(ApplePay利用可能) | ポイント | Vポイント |
発行会社は三井住友カード株式会社で、優れたブランド力が魅力のクレジットカードです。
セキュリティに関しても、早くからICチップ搭載のカード発行・不正利用の探知システムの採用など積極的に展開しています。
200円(税込)につき1ポイントが付与されるので、還元率は0.5%となっています。
ポイントの貯めやすさに関しても、「ポイントUPモール」というサイトを経由してネットショッピングをすることで数倍お得な還元率になり、「ココイコ!」というサイトでエントリーしてから対象のお店でショッピングをするとキャッシュバックやポイント還元率UPといった特典を受けることも可能です。
JCB CARD W
JCB CARD W(ジェーシービーカードダブル)
カードの特徴
国内唯一の国際ブランドであるジェーシービーが発行する、ポイント高還元率が魅力の39歳以下・WEB入会限定の年会費無料カード
発行会社 | ジェーシービー | ポイント還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高2,000万円(利用付帯) ショッピング保険最高100万円 |
電子マネー | - | ポイント | OkiDokiポイント |
JCB CARD Wは、39歳以下・インターネット申し込み限定の年会費無料カードです。ポイント還元率は1.0%と通常カードの2倍、入会後3か月間は通常カードの4倍となるキャンペーンも実施されています。JCBオリジナルシリーズパートナーという提携店でカードを利用すると還元率がアップするのが特徴で、セブン-イレブンやスターバックス、Amazonなど日常的に使いやすいお店が揃っている点も魅力です。
ショッピング保険は100万円補償、海外旅行保険は最高2,000万円補償(利用付帯)のため海外旅行や留学の際にも。JCB CARD W plus Lという姉妹カードなら女性疾病保険を任意で付ける事もできます。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
カードの特徴
26歳まで年会費無料で持てるアメックス。海外旅行傷害保険が自動付帯で、セゾンポイントモールを経由してネットショッピングをすればポイントが最大25倍になるなど、お得なサービスも盛りだくさん
発行会社 | 株式会社クレディセゾン | ポイント還元率 | 0.5% |
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年会費 | 初年度無料(2年目以降 税込3,300円) 26歳未満は年会費無料 |
付帯保険 | 最高3,000万円(自動付帯) |
電子マネー | iD、QuicPay | ポイント | 永久不滅ポイント |
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、U25キャンペーンの適用で通常年会費3,300円(税込)のところを26歳になるまで年会費無料で持てるカードです。カードを保有しているだけで保険が適用される「自動付帯」の海外旅行傷害保険が付帯しているのが特徴で、最高3,000万円補償が自動付帯となるカードを年会費無料で持てるのはセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードの特権です。
通常ポイント還元率は0.5%ですが海外ショッピング利用は2倍の1.0%となり、有効期限のない永久不滅ポイントなのでコツコツ貯める事ができます。手荷物無料宅配サービスや海外アシスタンスデスクなど、旅行や留学に嬉しい特典が多く付帯しているカードです。