カードローン・キャッシングの審査に通らない場合、審査基準や審査に落ちる原因を知る事で審査落ちの対策が立てられる可能性があります。
カードローンの審査に落ちてしまう理由は「収入」「他社借り入れ」「過去の返済遅れ」が理由で落ちてしまうことが多いです。
本記事では、カードローンの審査に落ちてしまった理由や、審査落ちの対策をご紹介していきます。
目次
カードローンの審査に落ちる理由
カードローンで審査落ちする理由は様々ですが、主な原因となるのが「他社からの借り入れ」と「信用情報(クレヒス)」です。
クレジットヒストリー(クレヒス)とはクレジットカードやローン、割賦販売の契約や利用状況のことで、個人信用情報機関という専門機関に記録・管理されています。
カードローン審査では、個人信用情報機関にて過去のクレヒスを照会、事故情報が残っていないかをチェックされます。
収入や借り入れ状況を見て、希望限度額が見合っていないと判断された場合は審査落ちとなるのです。
- クレヒスに傷がある
- クレヒスがない「スーパーホワイト」や「ホワイト」
- 他社借り入れがある
上記は審査落ちの理由として多い項目。審査に落ちてしまうクレヒスと借り入れについて解説していきます。
クレヒスに傷がある
信用情報(クレヒス)については、過去に3か月以上の延滞を起こしたり、複数回の延滞を起こした場合や、自己破産を行った場合は5年~10年間、カードやローンの審査に通りにくくなります。
「自分のクレヒスに傷が付いている」と心当たりがある場合は、個人信用情報機関に開示請求を行って確認するのがおすすめです。
クレヒスの開示請求はインターネットから手続きができ、クレヒスに傷があれば事故情報が消えるまで待って申し込みを行った方が審査通過の確率がアップします。カードやローン以外にも、携帯電話(スマホ)本体の分割払いもクレヒスに記録されるため、月々の料金を延滞するとクレヒスに傷が付くので要注意です。
クレヒスがない「スーパーホワイト」や「ホワイト」
30代~40代になっても、過去にカードやローンを利用した事がない方は、クレヒスが真っ白な「スーパーホワイト」となり、参考にするべきクレヒスがないため審査で不利になる事があります。
また、ブラックリストした事がある方もブラック明けの時期はクレヒスが残っていないため両者の区別がつかず、どちらも審査で不利になってしまいます。
他社借り入れがある
すでに他社での借り入れがある場合は審査に通りにくいです。消費者金融・銀行のカードローンでは申請者の他社借入状況も精査されます。
他社借入件数が多ければ返済総額が増え、金融融資で借入できる金額の枠が狭まります。返済総額が多い場合は申請者の返済リスクと判断されることもあり、審査は厳しいものになるでしょう。
カードローン審査落ちの対策
カードローンの審査に通過するための対策は、良質なクレジットヒストリーを作っていくこと。
- クレヒス修行を積む
- 正確な情報を記載する
- 在籍確認の有無
- 1か月に申し込むカードローンは3社まで
- 必要以上の限度額を希望しない
長期的な目線ではクレヒスを意識した借り入れと返済が必要になります。短期的な対策としては限度額などの借り入れ方に注意していきましょう。
クレヒス修行を積む
クレヒス修行として審査難易度の低いクレジットカードを作ってきちんと支払いを行い、良いクレヒスを積む事です。この際に延滞を起こすと元も子もないので注意しましょう。
正確な情報を記載する
カードローンの審査落ちの原因としてよくあるのが、申し込み時の記載ミスによるものです。
申し込み時には個人情報や勤務先の情報など、多くの項目を記入(入力)する必要がありますが、住所や氏名・電話番号といった基本的な情報や、勤務先の社名や住所を間違えると虚偽記載と疑われたり、連絡がつかなくなって審査落ちの原因となってしまいます。
この場合の対策は、申し込み前にもう一度入念に確認を行う事や、間違いや嘘をなくして正確な情報を記載する事です。年収を多く記載しても、属性からある程度推測できるので嘘を書くのはやめましょう。
1か月に申し込むカードローンは3社まで
短期間に複数のカードローンやクレジットカードを申し込むと「申し込みブラック」という状態になり、審査落ちの原因となります。複数社から借金がある場合、当然お金を回収できなくなるリスクが高まってしまうため審査が厳しくなるのです。
申し込みブラックを防ぐ対策は、短期間(目安として1か月)に行う申し込みは3社までにとどめる事で、万が一申し込みブラックになってしまった場合は、半年間開けてから改めて申し込みましょう。
在籍確認(勤務先への電話確認)
在籍確認とは、勤務先として記載された職場に実際に働いているかどうかを確認するための電話による審査です。在籍確認は確実に連絡がつく電話番号を記入する必要があります。
電話では社名は告げられず、担当者の個人名でかかってきますが、職場の同僚に知られたくない場合はネット完結型やアイフルのように在籍確認を書類で行えるカードローンを選ぶようにしましょう。
必要以上の限度額を希望しない
消費者金融系カードローンは貸金業法の「総量規制」の対象となるため、年収の3分の1を超えての借り入れはできないように制限されています。このため、50万円以上の限度額を希望した場合や、他社と合わせて100万円以上の借り入れを行う際には収入証明書の提出が求められるのです。
審査落ちを防ぐ対策は、必要以上の限度額を希望しない事なので、希望限度額はなるべく低く設定しておきましょう。
審査が通りやすいカードローン
審査が通りやすいカードローンと通りにくいカードローンの違いは「金利」です。
- 金利が高いカードローン=審査に通りやすい
- 金利が引くいカードローン=審査に通りにくい
金利が高いカードローンは一人あたりの融資額は低めとなっていますが、その分件数を稼ぐことによって利益を確保するため、比較的審査に通りやすくなっています。
それに対して、金利が低いカードローンはきちんと返済してくれる人を見極めた上で融資額を高くして利益を得ているため、審査に通りにくいという側面があるのです。
カードローンの金利は業者によって異なりますが、人気カードローンの金利は以下のようになっています。
カードローン名 | 金利 |
---|---|
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン | 1.8%~14.6% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
アイフル | 3.0%~18.0% |
キャッシングのフタバ | 14.959%~17.950% |
まとめてみると銀行や大手消費者金融は下限金利の低さに注目しがちですが、下限金利が適用されるのは限度額いっぱいに借り入れを行った場合です。
例えば、アイフルの限度額は800万円なので、少額の借り入れでは下限金利は適用されず、50万円までは金利18.0%となります。
一方で、中小消費者金融であるキャッシングのフタバの金利は14.959%~17.950%ですが、デフォルトの限度額は50万円となっているため下限金利が適用されやすいのがメリットです。
カードローンの審査が通りやすい時期
カードローンにも「ノルマ」があるため、ノルマの達成率によって審査通過率も変動します。そのため、審査が通りやすい時期と通りにくい時期があるのです。
分かりやすい例としては、申し込みが多い時期は審査通過率が低く、申し込みが少ない時期は審査通過率が高い傾向にあります。
その理由は簡単で、すでにノルマを達成している場合はわざわざ微妙なラインにいる申込者まで審査を通す必要がないためです。
カードローンの申し込みが多い時期と少ない時期は以下の通りです。
- カードローンの申し込みが多い時期…年度末や年末(3月・12月)
- カードローンの申し込みが少ない時期…2月・8月
少しでも審査通過率をアップさせたい場合は、比較的カードローンの申し込みが少ない2月や8月に申し込むのがおすすめです。
成約率が高いのはアコム
アコムカードローン
特徴
「はじめてのアコム♪」でおなじみの消費者金融会社。大手消費者金融会社の中でも最も利用者が多く、自動契約機(むじんくん)の数も多いため借りやすい
大手消費者金融のアコムはカードローンの中でも成約率が高いといわれています。
アコム公式サイトのマンスリーレポートによると、2022年10月~12月の平均成約率は41%となっており、2023年1月は41.7%と良好です。
アコムの成約率が高い理由は、アコムが1社目のカードローンに選ばれることが多いためで、現在の借り入れ状況によっては審査が厳しくなることも予想されます。
貸金業法の「総量規制」によって、年収の3分の1以上の融資を受けることはできないので、すでに年収の3分の1近く借り入れがある場合はどのカードローンも審査が厳しくなるでしょう。
銀行のカードローンでも総量規制がある場合も
元々、総量規制の対象となるのは消費者金融やクレジットカードでお金を借りられる「キャッシング」がメインで、銀行系カードローンは総量規制の対象外でした。
しかし、銀行系カードローンによる過剰融資が問題となり、日弁連が「銀行系カードローンも総量規制の対象とするべき」という趣旨の声明を出したため現在は銀行系カードローンも「自主規制」という形で総量規制を行っていることがあります。
信用情報(クレヒス)に傷がある場合は中小消費者金融がおすすめ
信用情報(クレヒス)に傷がある場合は、大手消費者金融よりも中小消費者金融の審査を受けるのがおすすめです。その理由は、大手と中小では審査の手法が異なっているためです。
全国展開している大手消費者金融は毎日多くの申し込みがあるため、審査が自動化されていてコンピューターで申し込み時の記載内容(属性)を蓄積したデータと照らし合わせて採点するという方法で審査が行われています。
申し込みから30分程度で審査結果が出るスピードの速さはコンピューターによる自動審査の賜物です。
一方で、中小消費者金融は現在もスタッフの目による手動審査となっているため、個別の事情を汲んでもらいやすいというメリットがあります。
- 大手消費者金融…自動審査のため即審査落ちの恐れも
- 中小消費者金融…手動審査のため事情を考慮してくれる可能性がある
利用履歴に延滞や債務整理などの「傷」がある場合は、一発で審査落ちしてしまう恐れがあります。
そのため、自動審査の大手消費者金融ではなく、信用情報(クレヒス)よりも現在の返済能力を重視してくれる中小消費者金融の方が審査に通りやすい可能性が高いです。
中小消費者金融が審査に通りやすいケース
他にも大手消費者金融よりも地域密着型の中小消費者金融の方が審査に通りやすいケースがあります。
それは「すでに数社から借り入れがある場合」です。
先述の通り、大手消費者金融の成約率が高くなっているのは1社目のカードローンとして選ばれることが多いためで、すでに数社から借り入れがある場合は中小消費者金融の方が柔軟な審査で対応してくれることがあります。
例えば、キャッシングのフタバは公式サイトに「消費者金融にて他社でのお借入れが4社以内の方が対象です」と明記されているため、他社からの借り入れがあっても申し込めるカードローンです。
大手消費者金融は知名度も高く、カードローンの利用が初めての方でも申し込みやすいのがメリットですが、場合によっては中小消費者金融も選択肢のひとつとなり得るでしょう。
中小消費者金融は「キャッシングのフタバ」がおすすめ
キャッシングのフタバ
フタバの特徴
「キャッシングのフタバ」は30日間の無利息期間もある中小消費者金融会社。審査通過後、銀行口座への振り込みで借り入れ可能
キャッシングのフタバは、すでに借り入れがある方やアルバイト・パート・派遣社員・主婦の方でも申し込めるカードローンです。
過去の支払い履歴よりも現在の支払い能力を重視してくれるので、他社のカードローン審査に落ちた方でも審査通過できる可能性があります。
金利は14.959%~17.950%、少額融資をメインとしていて最初の限度額は50万円までとなっていますが、利用実績に応じて最高200万円まで融資が受けられます。
大手消費者金融で人気の「30日間無利息サービス」があり、契約日の翌日から30日間無利息で借り入れができるのがメリットです。
申し込み方法はインターネット・ケータイ・電話の3通りで、女性スタッフが応対してくれる「レディースフタバ」はカードローンの利用が初めての女性にもぴったり。