クレジットカードの中には、銀行ATMの手数料が無料になるカードがあることをご存知ですか?月に数回、100円から200円(税込)程度でも一年間に換算すると数千円になる銀行ATMの手数料を節約したいという方は多いでしょう。
そこでここでは、銀行ATMの手数料が無料になり、様々な特典が付いたお得なクレジットカードをご紹介していきます。
目次
銀行ATMの手数料はいくら?
銀行ATMの手数料は、利用する時間帯や利用金額・ATMの種類によって変わってきますが、概ね110円または220円です。
みずほ銀行ATMの場合、平日(月曜日から金曜日)の8時45分~18時は手数料無料で引出し・振込・預入れができますが、それ以外の時間帯や土曜・日曜、提携金融機関のATMを利用した場合は110円または220円の手数料がかかります。
平日にみずほ銀行ATMを利用する場合でも0時~8時の手数料は220円となっているので、例えば月に2回、深夜~早朝の時間帯にATMを利用すると一年間で5,280円のATM手数料がかかる計算になるのです。
銀行系クレジットカードのメリット
ATM手数料を節約したい方におすすめしたいのが、三井住友銀行や、イオン銀行などが発行する「銀行系クレジットカード」です。
銀行系クレジットカードを利用すると、ATM手数料の他にも通常のクレジットカードにはない様々な特典が受けられます。
ATM手数料が無料になる
銀行系クレジットカードの一番大きなメリットは「ATM手数料が無料になる」という点です。
カードによっては引き落とし口座の設定などの利用条件を満たした場合にのみ適用となることもありますが、年間数千円かかるATM手数料が無料になるのは通常のクレジットカードにはない魅力でしょう。
普通預金の金利がアップする
イオンカードセレクトのように、普通預金の金利が定期預金並みにアップする銀行系クレジットカードもあります。
日本銀行が2019年1月に発表したデータによると、普通預金の平均年利率は0.001%なので、普通預金の金利が最大年0.12%になるイオンカードセレクトの効果は絶大です。
ステータス性も高くセキュリティ面でも安心
楽天カードのように、ポイントが貯まりやすい年会費無料のカードはビジネスの場では使いづらいという声も聞かれますが、銀行系クレジットカードならステータス性も高く、上司にも一目置かれる存在となるでしょう。
セキュリティ面でも盗難・紛失時のサポートや、不正利用防止対策も万全で安心です。
銀行ATMの手数料が無料になるクレジットカード
ここでは、銀行ATM手数料が無料になるクレジットカードの中から、年会費無料で持てる3枚をピックアップしました。
銀行ATM手数料が無料になる条件も併せてご紹介していきます。まずは3枚のカードのスペックを比較してみましょう。
カード名 | イオンカードセレクト | みずほマイレージクラブカード/THE POINT | 三井住友カード |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 初年度無料(通常1,375円) |
ポイント還元率 | 0.5%(イオンは1.0%) | 1.0%(入会後6か月間は2.0%) | 1.0% |
国際ブランド | Visa・Mastercard・JCB | Visa・Mastercard | Visa |
追加カード | ETCカード・家族カード | ETCカード・家族カード | ETCカード・家族カード |
電子マネー | WAON | iD・QUICPay | iD・WAON・PiTaPa |
ATM手数料無料 | 〇 | 〇 | 〇 |
その他特典 | 普通預金金利優遇・イオン5%割引 | 楽天市場で最大16.5%還元 | ネットショッピングはポイント最大20倍 |
3枚のカードの中でポイント還元率が高いのはみずほ銀行のカードと、三井住友銀行のカードでともに1.0%ですが、イオン銀行のカードもイオンのお店で利用した場合は1.0%のポイントが貯まります。
イオンカードセレクト
イオンカードセレクト
カードの特徴
イオングループでのカード利用で20日、30日は5%OFF、毎月5日・15日・25日はポイント2倍、毎月10日はポイント5倍とお得に利用できるカード
イオン銀行ATM手数料がいつでも無料
イオンカードセレクトは、キャッシュカード+クレジットカード+電子マネーのWAONが一枚になった便利な年会費無料のカードです。
イオンやミニストップ、ダイエーなどに設置されているイオン銀行のATMなら365日24時間、入出金手数料が無料となり、ゆうちょ銀行とみずほ銀行など他行のATMを利用した場合も、所定時間内であれば引出し・預入れ手数料が最大月5回無料となります。
イオン銀行宛はいつでも振込手数料無料・他行宛も最大月5回無料となる嬉しい特典も。
さらに、対象取引の利用に応じて決まるステージ制度では、普通預金金利が最大年0.12%となりお得です。
イオン銀行を給与の振込口座にすると、毎月10WAONポイントがもらえる特典もあります。
毎月20日と30日はイオンのお店で5%割引の優待
毎月20日と30日(55歳以上の方は15日も)には、イオンやマックスバリュなどイオン系列のお店で5%割引の優待が受けられるのもイオンカードセレクトのメリットです。
通常ポイント還元率は0.5%ですが、イオングループの対象店舗での利用はいつでも2倍の1.0%還元となり、公共料金の支払いでWAONポイントも貯まります。
ETCカードや家族カードも発行可能、仮カードの即日発行にも対応していて、申し込んだその日のうちから割引価格でショッピングが可能です。
みずほマイレージクラブカード/THE POINT
みずほ銀行ATMとイオン銀行ATMの時間外手数料が無料
みずほマイレージクラブカード/THE POINTは、みずほ銀行の口座を持つ方が申し込める、人気のオリコカードザポイントのみずほ銀行版です。
年会費無料、インターネットバンキング・モバイルバンキングの「みずほダイレクト」に登録して、みずほマイレージクラブカードを利用すると、みずほ銀行ATMとイオン銀行ATMの時間外手数料が24時間無料、コンビニATM(セブン銀行・ローソン銀行・イーネット)の利用手数料・時間外手数料が月4回まで24時間無料に。
その他にも、みずほ銀行本支店宛の振込手数料は無料・他行宛の振込手数料も最大月4回まで無料になります。みずほマイレージクラブは無料で利用できるので使わない手はありません。
通常ポイント還元率1.0%・入会後6か月間は2.0%の高還元カード
通常ポイント還元率は1.0%・入会後6か月間は2.0%にアップする点もみずほマイレージクラブカード/THE POINTのメリットです。
オリコモール経由のネットショッピングなら、Amazonは2.0%・楽天市場なら最大16.5%のポイントが貯まり、貯まったポイントは500ポイントからすぐに交換して使えます。
iDとQUICPayという2種類の電子マネーを搭載しているため、コンビニやタクシーの支払いでもポイントが貯まり、メインカードとしても優秀です。
家族カードやETCカードも年会費無料、みずほ銀行店頭やインターネットのほか、「かんたん口座開設アプリ」からも申し込めます。
三井住友カード
三井住友カード(NL)
カードの特徴
世界シェアNo.1のVisaブランド。初めてクレジットカードを持つ人でも安心して利用できるセキュリティ性が高い「銀行系カード」のジャンルに入る。
発行会社 | 三井住友カード株式会社 | ポイント還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 付帯保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | iD、PiTaPa、WAON(ApplePay利用可能) | ポイント | Vポイント |
発行会社は三井住友カード株式会社で、優れたブランド力が魅力のクレジットカードです。
セキュリティに関しても、早くからICチップ搭載のカード発行・不正利用の探知システムの採用など積極的に展開しています。
200円(税込)につき1ポイントが付与されるので、還元率は0.5%となっています。
ポイントの貯めやすさに関しても、「ポイントUPモール」というサイトを経由してネットショッピングをすることで数倍お得な還元率になり、「ココイコ!」というサイトでエントリーしてから対象のお店でショッピングをするとキャッシュバックやポイント還元率UPといった特典を受けることも可能です。
条件クリアで時間外・コンビニATMも月3回まで手数料無料
アルバイトを始めた学生の方や、新社会人の方におすすめしたいのが、三井住友カードです。
「SMBCポイントパック」という三井住友銀行の残高別金利型普通預金を契約の上、カード利用代金の引き落としなどの条件を満たした場合、三井住友銀行本支店ATMの時間外手数料が無料になり、コンビニATM(セブン銀行・ローソン銀行・イーネット)の時間外手数料や利用手数料も月3回まで無料になるのがメリットです。
インターネットバンキングのログインやATMの利用などでSMBCポイントが貯まり、クレジットカードのポイント(Vポイント)に交換することもできます。